(2)公共施設予約システム改修の内容は

キオスク

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まとめ

補正予算4号で、公共システム予約システムの改修に約4,900万円が計上されました。Webサービス開発を担ってきた立場からは、信じられないほど巨額の予算です。補正予算の総務委員会では特に質問がなく、これまで詳しい説明もなかったため、質問しました。


  • 4,900万円の内訳は → 下記表を参照
  • キオスク(端末)はいくらを想定か → 1台300万円
  • 専用端末ではなく、PCやタブレットを使えば → 場合によっては違うタイプになる
  • キャッシュレス決済の方式は → システム上でクレジットカード決済
  • 事業者は → プロポーザル方式を予定。クレジットカード以外の支払も検討する
  • 期待する効果は → 窓口に出向く必要がない、感染症対策に寄与、利便性の向上

時代遅れとも言えるキオスク端末1台で300万円を5台分予定したり、システム構築費に1,800万円やデータ移行費に550万円など、驚くべき数字が次々と明らかになりました。なぜそんなに巨額になるのか、納得の行く説明は一切ありませんでした。窓口に出向かなくてよいという話とも逆行します。これは追求すべき問題です。

初回質問・初回答弁

 一般会計補正予算(第4号)で約4,900万円が計上された「公共施設予約システム利用対象施設拡大事業」について、示された改修内容から考えると金額が異常に大きいと感じるため、以下を問う。

Q1. 予算の内訳は。

A. 市長(小林 正則) システムの構築費としては次のとおり。
項目 費用(約)
既存システムからのデータ移行
クレジットカード決済機能の追加
キオスク端末の設置
など
3,993万円
統合収納システムの電子決済対応改修 550万円
地域センター13館分の回線開設 40万円
地域センター19館分の端末
プリンターなどの備品購入費
284万円
合計4,867万2千円

Q2. キャッシュレス決済はどのようなもので、どの事業者を想定しているか。

A. 市長(小林 正則) 現行の施設予約システムは、施設利用日の前日までに各施設窓口に出向いて、現金で使用料を支払う方法。今回の改修では、クレジットカード決済機能を有するものを想定しており、各施設窓口に出向くことなく、システム上で決済が完結できる仕組みを考えている。

事業者は、施設予約のパッケージシステムを有する事業者を想定。

システムの調達は、プロポーザル方式を考えており、事業者からの提案などを踏まえ、クレジットカード以外の支払い方法についても検討する。

Q3. この改修により、どういった効果を期待しているか。

A. 市長(小林 正則) 施設予約の申し込みや使用料の支払い時、各施設の窓口に出向く必要がなくなることで、初日受付における密集を避けることができるほか、接触の機会が減少するなど、新型コロナウイルス感染症対策に寄与するとともに、利用される方の利便性向上につながると考えている。

再質問・答弁

Q. キオスクとは何か。

A. 企画政策部長(津嶋 陽彦) 公共施設予約システムは、利用者所有のPCやスマートフォンからの予約が可能だが、所有していない方が専用の端末から予約する。5台分を公共施設等に設置予定。

Q. データ移行、クレジットカード決済はほとんどコストかからないはず。キオスク5台でいくらか。

A. 企画政策部長(津嶋 陽彦) 予算の見積もりは、1台300万円を想定。
😲 1台300万円の端末って、いつの時代ですか!!

インターネット経由で予約できるようになっているのであれば、タブレットでそのサイトを表示するだけで十分と思います。何が起きているのでしょうか、驚きです。

Q. キオスクは、(専用端末ではなく)PCやタブレットではダメなのか。

A. 企画政策部長(津嶋 陽彦) PC等では使えない。現在すでに公共施設等に配置しているタイプのものが必要。

Q. PCではダメな理由は何か。

A. 企画政策部長(津嶋 陽彦) 想定しているシステムはキオスク端末を想定している。事業者との契約はこれから先、プロポーザル方式を予定しているので、場合によっては違うタイプになることも考えられる。

Q. 残りの2,400万円が、データ移行とクレジットカード決済の費用になるということか。

A. 企画政策部長(津嶋 陽彦) システムの構築費として約1,800万円ほど、データ移行で550万円ほどを見込む。

システムをやっている側として信じられない金額。小平市の詳しい人(事業者)に聞けば、もっと安くできるアイデアがあるはず。問題がある。

Q. 利用者が約60パーセント減っていて、急激な回復の見込みがないと言っているが、年間どれくらいの人がこの予約システムを使うことになるか。

A. 地域学習担当部長(安部 幸一郎) 公民館は、平成30年度実績として、予約システムアクセス件数が合計で13,404件。施設予約はこのシステムに入力し、すべてを把握する、このシステムがなければ事務に滞りが生じる。
A. 地域振興部長(余語 聡) 地域センターは、予約以降のアンケートを実施した際、「予約システムがあるなら利用したいと思うか」という問いに対し、66.7%の人が「利用したい」と回答しており、それくらいは考えられる。

キオスク端末は窓口に出向かなくてよいという話と逆行している、時間がないのでまた別の機会に聞く。

🤔 詳細がまったく分からない計画

1台300万円の端末、システム構築費で1,800万円、この時代になぜこんなにお金をかけるのか。あり得ないと感じます。時間がなかったため、これ以上のことはまた別の機会に追求していきます。

以上