さまざまなケース

国際ディスレクシア協会(IDA)の定義にあるように、ディスレクシアは音韻処理の問題に起因しており、現れる症状や程度は人によってさまざまです。症状の一例を次に示します。

■ 読めないわけではないものの、音韻処理で疲れてしまう

通常は文字を見ると、その読み(音)が自動的に頭に浮かぶ。これを音韻処理という。しかし、それが自動化されず、一文字を読むのに時間がかかる。たとえば「れ」という文字を見たときに「れ」と発音するまでに時間がかかる。そのため、急いで読むと間違えたり、読むだけで疲れてしまって意味を理解できない。

■ 文字が飛び散っている、いきなり消える、一部分が違うところについてたりする

(本を)一冊読むのに2~3か月以上かかる。文字が飛び散っている、文字がいきなり消える、一部分がない、なぜか違うところに一部分がついている。文字の列をいくら読んでもなぜか同じ場所に戻る。手で書くよりもキーボードで打った方が早い(時間は1/10に短縮)。小学校のころは努力してもそれが水の泡で戻ってこない。(タブレット端末を使うことで)今は努力した分だけ戻ってくるので頑張れるかな、頑張っているのかな。(タブレットが)なかったらほとんど持っている力を出しきれない。同じスタートラインに立てない。
「文字がゆがむ…消える」“読み書き障害”ディスレクシア 少年の学びは

■ 漢字が上下左右逆になる、意味から覚えようとしている

我が家の場合は 読みよりも書きに困難を示すLD、書字障害児です。磁石、給食、階段などの漢字は上下逆になっています。また、宣伝の伝の字は何度指導しても行にんべんになってしまいます。放送委員会は最初「放送」の上下が入れ替わっていて、翌週では放の字が左右逆になっています。貿易会社はできていた会社の単語が翌週社会に。一番下のプリントでは短い枝の短いが頭の左右入れ替わったものに。健康第一の健康が上下逆、第が弟に。特別教室の教が数に。書いている内容を見ていると、「意味」から覚えようとしているように見受けられます。
グロワーズのさろんで陶器ing:LD(書字障害)ってどんな症状?!

■ 結局は音韻処理に起因していることが多い

ディスレクシアの特徴は音韻障害にあるらしいです。たとえば パソコンという文字が読めたり書けたりしても (単語を図形としてとらえている)どの文字が『そ』という音を表す文字か分からない。音の混成、分解、抽出、削除が分からない、あるいは苦手であったりします。
グロワーズのさろんで陶器ing:ディスレクシア(読み書き障害)5年生 (5)

■ 聞き取りが困難な方も

黒板を写すのに時間がかかって授業についていくのが難しい。習字などで、紙からはみだしたり、バランスが取れないため、文字が認識しにくい。教科書を読むのが著しく遅く、行を読み飛ばしたり、漢字を読み飛ばしたりする。文字を追う事に精一杯で、文章読解ができず、ある程度理解はできていても、テスト時間内に終わらない。指示をされても、聞き取る事が難しく、集団行動がうまくできない。連続で複数の事を覚えていることができず、聞き取りミスが多くなり、叱責される回数が増える。
僕がボクであるために:Dyslexianについて