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WHO ICD上の分類
世界保健機関(WHO)による疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)は、死因や疾病の国際的な統計基準として公表している分類です。統計の国際的比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されています。
ICDの中で、ディスレクシアは次のように分類されています。
ICD-11(2019年6月18日公表)
ICD-11 │ ├ 第6章:精神と行動の障害(Mental, behavioural or neurodevelopmental disorders) │ │ │ ├ (6A) 神経発達症群(Neurodevelopmental disorders) │ │ │ ├ (6A03) 発達性学習症(Developmental learning disorder) │ ├ (6A03.0) 発達性学習症、読字不全を伴う │ │ ├ 第21章:症状、徴候又は臨床所見、他に分類されないもの(Symptoms, signs or clinical findings, not elsewhere classified) │ ├ Symptoms, signs or clinical findings of the nervous system ├ Symptoms or signs involving the nervous system │ ├ (MB4B) 表象機能の障害(Symbolic dysfunctions) ├ (MB4B.0) ディスレクシアとアレクシア(Dyslexia and alexia)
(以下は安竹による翻訳であり、学術的な正確さは保証しません )
(6A03.0)発達性学習症、読字不全を伴う・内容翻訳
読解障害を伴う発達学習症は、単語読解の正確さ、流暢な読解力、読解力などの、読解に関連する学力の習得に著しい継続的な困難があることを特徴としている。読書力に関しては、知的能力や年齢的に期待されるレベルよりも著しく低く、その結果、個人の学業や職務において著しい障害が発生する。読解力に障害のある発達学習症は以下に起因するものではない:知的発達の障害、感覚障害(視覚または聴覚)、神経学的障害や、教育を受けることができない、学問的指導の言語に習熟していない、または心理社会的な逆境。
含む:発達性ディスレクシア
除く:知的発達の障害(6A00)
(MB4B.0)ディスレクシアとアレクシア・内容翻訳
ディスレクシアおよびアレキシアとは、通常、成人期において、知能は一般的水準でありながら、流暢に読み、正確に文章を理解するという、以前あった能力が失われたことを意味し、脳卒中やその他の脳損傷などにより、以前にはこれらの能力を有していた人の発達期以降に発症する。
除く:発達性学習症(6A03)
ICD-10(旧版・1990年の改定)
ICD-10 │ ├ 第5章:精神と行動の障害 │ │ │ ├ (F80-F89) 心理的発達の障害 │ │ │ ├ (F81) 学力の特異的発達障害 │ ├ (F81.0) 特異的読字障害 │ │ ├ 第18章:症状、徴候および異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの │ ├ (R47-R49) 言語及び音声に関する症状及び徴候 │ ├ (F48) 読字障害及びその他の表象機能の障害,他に分類されないもの ├ (R48.0) 読字障害及び失読(症)
(F81.0)特異的読字障害・内容翻訳
主な特徴は、読解力の発達において、精神年齢、視力、学校教育の不備だけでは説明できない特異的かつ重大な障害があること。読解力、文字認識、音読力、読解が必要とされる作業の遂行能力すべてが影響を受ける可能性がある。スペリング(書字)障害は、特定の読解障害と関連していることが多く、読解力がある程度向上した後も、思春期まで残ることが多い。読解に関する特定の発達障害は、一般的に、話し言葉や言語発達障害の後に起こる。学齢期には、関連する情動や行動の障害がよく見られる。
含む: "Backward reading"
発達性ディスレクシア(Developmental dyslexia)
特異的読書遅滞(Specific reading retardation)除く:
alexia NOS (R48.0)
dyslexia NOS (R48.0)
reading difficulties secondary to emotional disorders (F93.-)
(R48.0)読字障害および失読(症)・内容翻訳
Dyslexia and alexia