議案第44号 令和2年度小平市一般会計補正予算(第4号)
総務委員会付託
目次
- 概要
- 解説
- 主な質疑(発言順)
- 本会議でのやり取り
概要
コロナ禍に対応するため国から支給される「新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金」を受けた補正予算です。小平市への交付金は約12億円あり、その全額を活用します。それ以外に都から2億円。小平市自身の支出は、GIGAスクール構想の実現に向けて教員用タブレットやネット環境を設備を整備する目的で、市債を約1.5億円計上しています。さらに一般財源からは5千万円を支出し、これはセーフティネットとしての住居確保給付金の増額と、小中学校の新型コロナウイルス感染症対策等に使用されます。総額16億円という、自由度の高い予算として、巨額の内容になっています。
市長報告(クリックで開きます)
今回の補正予算は、本年6月12日に成立した国の令和2年度補正予算第2号における新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金など、国や東京都の補正予算等を最大限活用し、事業継続支援や生活支援に取り組むとともに、新しい生活様式への対応を図るための経費等を計上するものです。なお、年度内の完了が見込めない事業につきましては、繰越明許費を設定いたします。
歳出の主な内容ですが、事業継続支援では、地域消費活性化事業として、キャッシュレス購入へのポイント付与を実施するとともに、こだいら観光まちづくり協会による市内消費促進事業を補助いたします。
また、国の慰労金の対象とならない障がい事業所等の従事者や、臨時休園により利用者負担額を軽減した認証保育所等を支援するとともに、多摩六都科学館、公立昭和病院、コミュニティバス、コミュニテイタクシー、市民総合体育館指定管理者に対する事業継続支援を実施いたします。
生活支援では、利用月数が伸びている住居確保給付金を増額し、児童養護施設等退所者支援給付金を計上するほか、育児パッケージの追加配付や、小・中学校において夏季休業を短縮する期間に学習指導サポーターを追加配置いたします。
新しい生活様式への対応では、3密対策として、公共施設予約システムの利用対象施設の拡大、証明書のコンビニ交付サービス導入に向けたシステム構築、都市計画、建築行政、道路管理にかかる地図情報のインターネット公開に取り、組むとともに、小・中学校移動教室で使用するバスの増配や、4月から6月までの乳幼児健康診査の集団検診が実施できなかった方について個別検診へ切り替えて実施してまいります。
そのほか、非接触を図るため、ルネこだいらの入口の自動ドア化や、地域センター等のトイレ手洗い自動水栓化の改修を行います。
また、GIGAスクール構想の実現に向けて、ネットワークの構築や、電源キャビネット、児童・生徒の自然増や教員分のタブレットPCの整備等にかかる経費を計上いたします。
新型コロナウイルス感染拡大の防止として、私立幼稚園や保育園等のほか、小・中学校、学童クラブ、障害者福祉施設、図書館、公民館などの施設における衛生用品や、感染防止のための備品にかかる経費等を計上いたします。
また、換気設備の改善として、本庁舎、及び健康センターエレベーターを改修するとともに、本庁舎、地域センター、元気村おがわ東、市民総合体育館、ルネこだいらの空調設備や網戸改修などの換気対策を実施いたします。
補正予算の規模といたしましては、歳入歳出それぞれ16億1千194万8千円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ924億7千637万9千円とするものです。
財源構成といたしましては、事業の実施に伴い、国、都支出金を増額するとともに、寄附金、地方債、及び財政調整基金からの繰入金で対応いたします。
解説
今まででもっともひどい予算!💢
私が小平市議会議員になって1年4か月。今まで最もひどい予算です。今回は臨時交付金が約12億円と、自由に巨額の予算が使えるめったにない機会でした。「コロナ禍に対応する」という名目で市をアップグレードするまたとないチャンスでした。しかし市はこの千載一遇のチャンスを無駄にしました。故障が頻発する空調設備の改修、運行中にエンジンが止まってしまうコミュニティタクシー(およびバス)の更新、公園遊具の修繕など、これまで予算がつかなかったために、問題があっても放置されていた、いわゆる「ツケ」の分を払うため(過去の不作為の埋め合わせ)に使われます。また、自動ドア設置、公共施設予約システム、トイレの手洗い自動水洗化、ホームページリニューアルなど、「不急」の事業にも巨費が投じられることになります。
そもそもツケがたまるのは、計画の見直しが足りていないから
まずそもそもツケがたまっていること自体がおかしいです。もちろん、一時的に生じるのは仕方がありません。ツケが生じるというのは、「当初計画の想定が不足していた」か、「想定外の事態が起きた」からです。本来であればその時点ですぐに計画を見直す必要があります。たとえば、コミュニティタクシーの一部は運行中にエンジンが止まってしまうほど😱老朽化しているそうです。それは、「耐用年数を超えても使い続ける」という当初計画がおかしかったか、もしくは「車両更新の予算が何らかの不測の事態によりつかなくなった」かのどちらかなはずです。それが明らかになった時点で、場合によっては全体の計画も見直す必要があります。それなのにツケが一時的ではなく残っているということは、その見直しを怠っている、もしくは見直しのためのリソース(ヒト・モノ・カネ)が足りない、ということになります。リソースが足りないのであれば、やはり全体計画の見直しが必要です。それこそ市長のやるべきことです。
新型コロナ対策用の資金をツケ払いに流用するのは、誠実なことではない
また、国から「新型コロナ対策用に」ということで交付されている資金を、そういった過去の不作為を穴埋めするために流用することは、誠実な態度とは言えません。子どもたちに説明ができないようなことを、市がするべきではないと思います。
この議案には一人会派の会と政和会が反対し、政和会からは組み替え動議も出されました。しかし予想通り、その他の会派が賛成したため可決されてしまいました。
残念ながら小平市ではすべての議案がそのまま可決されます。
ツケ払いと不急事業に約3億5千万円 💸
補正予算のうち、ツケの支払い、不急、もしくはアイデア次第で費用削減が可能と思われる事業をざっと金額順に並べました。総額は約3億5千万円です。すべて臨時交付金が100%充当されるため市からの支出はないものの、せっかく他の事業に使える分がそれだけ減っていることになります。
款 | 項 | 目 | 事業内容 | 金額 (千円) |
臨時 交付金 充当率 |
2 | 1 | 1 | 本庁舎エレべーター改修 (正面1号機、通用口 4号機) | 121,522 | 100% |
4 | 1 | 1 | 健康センターエレベーター改修 | 56,937 | 100% |
2 | 1 | 11 | ルネこだいら空調設備改修 | 48,756 | 100% |
2 | 1 | 8 | 公共施設予約システム利用対象施設拡大 (地域センター、ルネこだいらを追加し再構築) |
48,672 | 100% |
8 | 3 | 2 | 公園遊具の感染症対策 | 32,258 | 100% |
2 | 1 | 10 | 地域センター換気対策等 | 11,715 | 100% |
2 | 1 | 11 | ルネこだいらの入口の自動ドア化 | 9,052 | 100% |
2 | 1 | 10 | 地域センターのトイレ手洗い自動水栓化 | 7,008 | 100% |
2 | 1 | 11 | 「ルネこだいら」のホームページリニューアル | 4,798 | 100% |
2 | 1 | 10 | 小平元気村おがわ東空調設備改修 | 2,374 | 100% |
3 | 1 | 2 | 障害者福祉施設(あおぞら) トイレ手洗い自動水栓化 | 2,097 | 100% |
2 | 1 | 10 | 元気村おがわ東トイレ手洗い自動水栓化 | 1,960 | 100% |
合計 | 347,149 💥 | - |
この時期に使用頻度の低いエレベーターや自動ドアに巨費を投じるのは驚き😨
「地方創生臨時交付金」も天から降ってくるわけではなく、原資は私たちの税金です。コロナ禍で苦しい中、利用頻度の低いエレベーターや自動ドアにたくさんの税金を投じてほしいなどと、いったい誰が願うでしょうか?空調設備に関しても、感染者数や重症者数がほとんど増えていない状況で、そこまでお金をかけるべきこととは思えません。さらにそのうち多くの事業が、実際は、やるべきことをその時点でやってこなかったためにたまっている「ツケ」を支払うために使われているのです。将来に向けた投資に使えるはずだった資金が、過去の不作為の穴埋めに使われています。
原因は市長。職員に責任を取らせるようではダメ
なぜこのようなひどい予算案になってしまうのか。一番大きな原因は、市長の不作為(やる気なし)であると私は判断しています。市長は人柄が気さくで、正直なところ私も嫌いにはなれません。しかし、いかんせん、やる気がない。やる気がないために、市長がやるべき仕事を職員が担っています。職員がどんなに優秀であっても、彼らは市民に選ばれた存在ではないため、重大な決断ができません。4年間の任期もなく、定年まで働き続けることもあり、大きな責任を取る前提で働いていないからです。そのため、無難な案を採用するバイアスがあります。つまり、すべての責任を職員に背負わせると、各部署の要望を束ねただけだったり、これまでのツケを穴埋めするような予算編成になってしまい、抜本的な改革が行われないままになります。このままだと先細りになるばかりです。
自由になる金額が大きくなるほど、市長の責任で決断しなければならないのです。今がその時でしたが、大失敗しています。市長は役割を担えていません。しかし予算は通ってしまいましたので仕方がありません。次回の臨時交付金を無駄にしないためにも、9月の一般質問では、市長が責任をもって事業に取り組む必要があることを訴え、具体的な事業を提案していきます。
私が考えている、今回のような予算案が出てきてしまう背景をチャートにしてみました。
もう一つの原因は、議会の機能不全 💤🏛️💤
さらなる問題が、市の行政チェックを行う私たち議員の方にあります。一人会派の会は当然ながら全員が今回の予算に反対しました。しかし私たちだけでは人数が足りず可決される可能性が高かったため、今回は自民党から提案された組み替え動議にも乗りました。それでも、他の会派が全て賛成したため、この予算は通ってしまいました。
最近の小平市議会は、どんなに問題がある内容であっても、すべての案が可決されてしまいます。チェック機能が一切働いていません。各議員は選挙で選ばれていますから議決結果は受け入れますが、私から見ると小平市議会は完全に機能不全を起こしています。
反対意見を出しながら決議では賛成に回る議員たち
特におかしなことがあります。いわゆる与党と言われている、フォーラム小平、共産党、生活者ネットワーク、そして与党とは見なされていない公明党も、意見表明の場では議案に反対するかのようなコメントをすることが良くあります。私も当初そうしたコメントを聞いて「おや、与党会派でも議案に反対することがあるの?🤔」と少しだけ思うことがありました。しかし、なんのことはない。結局、議決では賛成に回るのです。毎度のことです。
与党の会派は選挙で市長推薦など得ているのですから、もともと議案には反対できないのです。議会が担うべきチェック機能のことなど何も気にならないようです。なお、与党とみなされていない公明党会派に関しては、なぜあれだけの反対意見を出しておきながら毎回賛成に回るのか、動機の部分からしてまったく理解できません。
もし一部でも賛成できない部分があれば、議案に反対し、内容が改善されるように努力すべきと思います。これは議員にしかできない仕事です。つまり、反対意見を出しながら賛成に回るのは、議員としての重要な役割を放棄していると言わざるを得ません。
なお、国政政党からの圧力で意見を変えざるを得ないこともあるようです。そうであれば本当に情けない。いつも思うのは、こうした状態では、議員本人も仕事をしていて苦しい🤢場面が多いのではないだろうかということです。
やはり市政は、一人会派の会議員のように、基本的に無所属で、内向きの縛りが一切ない状態で自由に発言できることが重要だと実感します😁
一人会派の会議員は、みんな毎日イキイキしていますヨ👍
時間がもったいないので、ムダに長い反対意見表明はやめてほしい⏱
さて意見表明は自由ですけれども、どうせ最後には賛成に回ることが決まっているなら、少なくともコメントだけは短くしてもらいたいです。長々と反対のコメントをするのは、はっきりいって言い訳がましいですし、その場に出席している多くの人、特に職員の貴重な時間を奪い、市民のために仕事をする時間を奪っていることに気づいて欲しいところです。
反対するのは、行政側との緊張感を保ち、議案をブラッシュアップするため
今回、「動議が可決された場合、補正予算の執行が遅くなることを懸念している」との趣旨で組み替え動議に反対した議員もいました。しかしその理由は間違えています。今回はそこまで緊急性のあるものもありませんし(専決処分にもなっていませんし)、組み替え動議が通ったり否決されたりしても、執行部はすぐに対案を出してきます。彼らも否決される可能性を想定しています。そういう仕組みだからです。
先ほども書きましたが、我々議員は、良くない議案については反対し、より良い内容にブラッシュアップするよう働きかけていく必要があります。議会は行政の暴走や怠慢を防ぐフィードバック装置としての、とてもとても重要な役割があります。正当な理由なくその筋を曲げるのであれば、議員として市民から信託を受けた大切な役割を放棄するということになります。さきほどの議員は「改正案が出るまでに数か月かかると他の議員から聞いた」とのことです。しかし、もし仮にそのようなことが起こるとしたら、それこそ執行部の大問題です。執行部が「まさか否決されることは一切想定してなかった!」などということはあり得ないからです。
また、議員は単に反対ばかりしていれば良いわけではなく、対案も出していく必要があると思います。私は議案の審査の場や一般質問等において、具体的な案も提示するよう心掛けています。今回の件に関しては、9月の一般質問で提案を行います。
小平市の現状をイラストにしてみました
以上のことをまとめて、私が考えている小平市の現状を、一枚の絵に描いてみました↓
ちょっと文字が多いのですが・・・(クリック/タップで拡大します)
小平市の理想像をイラストにしてみました
理想はこちらのような状況です↓
🕵補正予算を分析する
次に補正予算の内容を見ていきたいと思います。まずは歳入です。
歳入を金額順に並べました。国からの支出金が大半で、小平市の財布から出しているのは、市債1.33億円と財政調整基金繰入金(基金繰入金)5千万円です。
次に歳出について、財源を含めて金額順に並べました。今回最も歳出が大きいのは教育費の約6.5億円で、そのうち約5億円がGIGAスクール構想実現のための経費です。教育費の大半が国庫支出金で賄われていますが、市債1.33億円と、一般財源からも2,470万円が投じられています。それぞれの内訳は以下で説明します。
なお、年度内の完了が見込めない分として約2.2億円が繰越明許費に計上されます。これについて「緊急性のあるコロナ対策に使うべき資金を繰越しして使うとはなにごとか」と問題視する議員も多かったです。私は、内容さえ良ければ、繰越しがあること自体は特に問題ないと思います。しかし以下に記載するように、内容に問題があります。
👁️🗨️ふらっとビューア(予算歳出) ver 1.0
小平市の予算書は読みにくく、検索、抽出、並べ替え等のデータ操作ができません。そこでふらっとビューア(予算歳出)というソフトをつくりました。 歳出予算をいろいろな側面から分析することができます。(*金額の単位は「千円」です)。
続いて、このビューアの使い方とともに、補正予算(歳出)の詳細を見ていきたいと思います。
ふらっとビューアで予算詳細を見る
さて突然ですが、ここからは、ふらっとビューアの使い方を😃タローと🐶ポチの会話形式にてお送りします。
🤔 市債1.33億円は全額GIGAスクールに使われているということだけれど、ふらっとビューアでもそれが調べられるの?
🐶 簡単だワン。次の図を見るワン。(クリック/タップで拡大表示します)
まず、左上の方にある『款・項・目でまとめない』ボタンを押すと、図のように費用項目一覧が表示されるワン。そうしたら「地方債(市債)」のフィルタに「>0」を入れるワン。これで、市債の金額が0より大きい事業、つまり「市債が使われている事業」を全て抽出できるワン。
🤔 「小(中)学校施設維持管理事業」が表示されてるね、これがGIGAスクール?
🐶 事業名からどんな内容なのかが分からないときには、この事業名でまたフィルタをかければいいワン。今回はGIGAスクール構想を進めるための事業だということが分かるワン。他には出てこないので、市債全額がこの事業に使われていることが分かるワン。
😲 なるほど。ところで最初にフィルタに入れた「>0」はどういう意味?
🐶 「0より大きい数値だけ抽出せよ」という意味だワン。数値列には以下の記号が使えるワン。
記号 | 意味 | 例 | 例の意味 |
---|---|---|---|
= | 等しい | =123 | 123と等しいものだけ抽出 |
!= | 等しくない | !=123 | 123と等しくないものだけ抽出 |
> | より大きい | >123 | 123より大きいものだけ抽出 |
>= | 以上 | >=123 | 123以上のものだけ抽出 |
< | より小さい | <123 | 123より小さいものだけ抽出 |
<= | 以下 | <=123 | 123以下のものだけ抽出 |
😮 ふ~ん。ところで「小(中)学校施設維持管理事業」の詳細を見ると、「電算関係業務委託」と「教材教具等購入費」で、タブレットPC端末、電源キャビネットと書いてあるけれども、電算関係業務委託ってなに?タブレットの台数や用途は?
🐶 予算書のデータから分かるのはここまで。さらに詳しい内容は、別の資料を見たり理事者に確認したりする必要があるワン。今回は後述する質疑を参考にして欲しいワン。
😟 予算書にもう少し情報を追記してほしいところだね。GIGAスクール関係の他の費用は見られる?
🐶 タグのところにデータが入っていれば検索できるワン。今回は「GIGAスクール構想実施による増」というワードが設定されているので、すぐに検索できるワン
😲 「通信運搬費」というのが新しくヒットしたね。これはたしか、お知らせを郵送する際の送料などのことだったね。
🐶 そうだワン。ちなみに文字の列には今のところ以下2つの記号が使えるワン。
記号 | 意味 | 例 | 例の意味 |
---|---|---|---|
= | 完全一致 | =修繕料 | 「修繕料」と完全に一致するものだけ抽出 |
! | 不一致 | !修繕料 | 「修繕料」を含まないものだけ抽出 |
🐶 さて、市債の使い道は分かったので一旦置いておいて、今度はためしに費用の金額順に並べて「なにに大きなお金を使っているのか」を確認してみるワン。列のタイトルをクリックすると並べ替えができるので、「金額」を2回クリックして降順に並べ替えるワン。GIGAスクールについては先ほど調べたので、タグのフィルターに「!GIGA」と入力して、抽出しないようにしておくワン。
🐶 ちなみに詳細のところに▼が記載されているものは、詳細が複数行に渡ることを示していて、マウスカーソルを乗せるかクリックすることで、その内容が表示されるワン。
😐 ふむふむ。一番金額の多い2.6億円の地域活性化事業って?
🐶 これは補足資料に書いてあるのだけれど、キャッシュレス購入へのポイント付与事業だワン。市内店舗等でキャッシュレス購入を行った際に30%ポイント還元するという事業用の資金で、全額臨時交付金を充当するものだワン。
😐 あと、昭和病院の負担金が約1.8億円もあるの?
🐶 新型コロナウイルス感染症の影響で昭和病院の収益が下がっていて、それを補填するための支出だワン。詳しくは以下の答弁概要を見るワン。これも全額臨時交付金の充当だワン。ここで思うのは、病院に来院する人が減っているのであれば、全体の医療費が下がることで市民には良いことのはず、ということ。それから今後この補填金をずっと支払わなくてはならないような契約になっているのか等についても、精査の必要があるワン。
昭和病院はコロナの影響で外来・入院ともにかなりの減で、今年度中の影響額は約7.5億円。東京都補正予算(総額200億円、130の医療機関に)での財政支援で1~2億円が昭和病院に来る。それを除いたうち、主幹部長会、開設者協議会等で協議し、限度5億円を決定。小平市の負担分1.8億円は令和2年度の分布金を参考に決定。(篠宮 健康保険担当部長の答弁を、安竹が要約)
😐 庁舎エレベーターの改修に1.2億円と書いてあるけれども、故障でもしたの?
🐶 本庁舎のエレベーター2機分、コロナ禍に対応して、空調設備を新しくするための改修工事だそうだワン。故障しているわけでも、すぐに特別なメンテナンスが必要なわけでもないワン。
😱 そんな不急のことに1.2億円も支出しているの?!
🐶 それ以外にも、以下に説明があるけれど、ツケ払い、不急のものへの支出が多いワン。もっとICT環境整備など将来のことに投資して欲しいワン。このままだと、市税も減るわけだし、すごいスピードで先細りになると思うワン。
それぞれの費用内訳
ここからはそれぞれの費用について詳細を見ていきます。
教育費
小学校費は、上記したGIGAスクールのタブレット以外に、小学校再開に伴う感染症対策・学習補償等支援事業、小学校移動教室運営事業(約780万円)があります。移動教室については本当に実施するのか、今後検討だそうです。以下の図で、分類が分かりやすくなるように赤枠を付けてみましたが、逆に見にくくなっているかもです💦。
中学校費も小学校費と同様です。移動教室のバス・自動車借上料が小学校の10分の1未満という点は気になります。
保健体育費は、市民総合体育館の事業継続支援に約1,600万円と、給食の器具費です。事業継続支援の内容が気になるところです。
総務費
一般管理費は、庁舎エレベーター2基の空調設備改修工事に約1.2億円。本庁正面にある3基のうち左側の1基と、庁舎裏手にあるエレベーター1基です。いずれも故障しているわけでなく、換気のための工事です。3基あるうち中央の2号機は、必要な部品の生産が終了しているため停止したままです。もし今回の改修が「本来直さなければいけないところをコッソリ直す」ということであれば、ツケ払いの事業ということになります。換気機能だけであれば、不要もしくは不急の事業になります。そもそも換気扇を取り替えればいいだけではないでしょうか。なお、エレベーターの耐用年数は長くて25年程度らしいのですが、庁舎は建設から38年経っています。やはり、老朽化が進んでいるところを直すツケ払いの工事なのではないでしょうか。
- 新庁舎等エレベーターの耐用年数は、とうに過ぎているのではないか
- 当初、耐用年数が過ぎた場合はどうするつもりだったか
- 今後エレベーターをどうする予定か
情報システム運営費は電算関係業務委託関係に約9,700万円計上しており、内訳は次の通りです(その他項目に及ぶところもあり、合計は9,700万円になっていません)。
事業 | 金額(円) |
---|---|
公共施設予約システム利用対象施設拡大 (地域センター、ルネこだいらを追加し再構築) | 約4,900万円 |
証明書コンビニ交付に向けたシステム構築 | 約3,400万円 |
都市計画、建築行政、道路管理にかかる地図情報等の インターネット公開に向けたシステム構築 | 約1,400万円 |
今の時代、予約システム開発に約4,900万円も投じるとは、にわかには信じられません😨。キャッシュレス決済機能も持たせるということですが、詳しい人なら高校生でも開発できる内容と思います。私に発注してくれるなら、アプリも対応して6か月納期の400万円程度で請け負いたい😋それでも高いくらいです。予約画面などはシンプルでいいのですから、4,900万円という金額は本当に法外だと思います。また、キャッシュレス決済ということは、公民館の使用料100%減免措置撤廃の動きと絡んでいるはずです(減免措置撤廃反対といつも主張している共産党からは特に質問がありませんでした)。特に精査が必要な事業であり、今後の一般質問等で追求していきます。これは不要とまでは言いませんが、「異常にお金がかかりすぎている事業」ということになります。
- 予約システムの詳細(器具貸出など拡張性は)、予算の根拠は
- このシステムの利用で年間どれくらいの収入アップを目指しているのか
- 予約の手続きが減ることで職員数を減らすことなどがあるのか
市民文化会館(ルネこだいら)費は、ルネこだいらの空調設備改修に約4,900万円、入口の一か所を自動ドアにするために約900万円の支出です。空調設備の改修は、コロナ禍に対応するためのものかと思ったら、主に故障していた部品を交換するためということです。つまり、ツケ払いの事業です。ルネこだいらは文化的なイベントを行う際には良い施設と思いますが、毎年非常に多くのコストがかかる金食い虫であり、ルネこだいら自体を精査する必要があると考えています。
- ルネこだいらを解剖して調査する
安全安心まちづくり費は、防災施設及び備蓄品の整備事業ということで、消耗品や、災害時テント⛺、応急給水等資機材倉朧、災害時ベッド、避難所用発電機等に合計約4,700万円かけています。コロナ禍というよりは災害用のような気がしますが、それでも臨時交付金が使えるのですね。そう考えるとかなり自由度が高い交付金なのではないかと思います。これはまぁ良いでしょう。
地域振興費は、地域センターと元気村おがわ東の空調設備及び修繕費に合計約2,300万円かかっています。また平櫛田中彫刻美術館の除菌消臭器に約52万円予算計上していますが、これについては、なぜ臨時交付金ではなく一般財源から19万円を支出しているのか気になります。こちらもツケ払い、もしくは不要不急の事業だと思います。
民生費
民生費の子育て支援課分については、至極まっとうな内容だと思います。学童クラブ指導員の負担増に応じた給与の支給や、児童養護施設等退所者支援給付金で、足りているのかは分かりませんが、無駄はないと思います。唯一ひっかかるとしたら電動自転車くらいのものですが、スタッフの労力と耐用年数を考えると、これは良い投資でしょう。
民生費の子育て支援課以外の分については、住居確保給付金に約6,800万円、市立及び民間の保育施設等臨時休園等に対する支援事業、包括支援事業に合計で約7,100万円、たいよう福祉センターとあおぞら福祉センターの庁用器具費に880万円というのは内容が気になるところですが、特に問題はなさそうです。
衛生費
保険衛生費は、昭和病院の負担金が約1.8億円、健康センターのエレベーター改修が約5,700万円。先ほど述べたように、昭和病院の負担金については精査が必要です。エレベーターの改修は主に老朽化が激しくなっていることに対応ということですから、ツケ払いの事業ということです。それ以外は特に問題のない予算だと思います。
- 昭和病院の負担金に関する契約等詳細
- 今後この状況が継続する際の負担に関する取り決めと決定の経緯
- 全体的に病院の外来・入院者数減による国保費用の減と比較してどうか
商工費
商工費は約2千万円となっていますが、家賃支援で確保していた約2.5億円を地域消費活性化事業として「キャッシュレス購入へのポイント付与 (市内店舖等で30%ポイント還元)」2.6億円に組み替えています。実際は2.6億円の事業を始めるということです。
委員会質疑での答弁で、キャッシュレスポイント事業の経済波及効果について、30%還元なので[予算2.6億円 x 100/30 = 約8.7億円]の効果があると言っていますが、これは間違っています。経済波及効果は「新たな需要」に対するものですので、「30%ポイントが付くから、使う予定がなかったものに使う」購買だけを対象にするべきです。それがいくらなのかはまた別の指標を用いて計算しなければなりません。また、キャッシュレス購入にすぐ対応できない高齢者にはメリットがないという点、利用者のみがメリットを受けるという点も問題です。私はそういった理由からこの事業にはあまり賛成ではありません。2.6億円はICT環境整備に使ってもらいたいところですが、家賃支援に設定していた分の流用で同じ商工費の同じ目内でしか使えないということだそうで、困ったことです。
- 2.6億円の予算すべてがポイント還元分に使われるのか
- 経済波及効果の計算方法は間違えているので変える必要がある
- キャッシュレス事業者への手数料は
- 限られた1, 2社が利益を得る状況で良いのか
また、こだいら観光まちづくり協会への580万円(第2弾「モリモリ食べてモリあげよう」)も、どれだけ効果が上がるものなのか事後検証が必要なところです。そもそも第1弾の効果はあったのでしょうか。
- 第1弾の効果は上がっているのか、反省点や課題、改善策は
- 効果検証
土木費
土木費は、コミュニティバス・タクシーの事業継続支援に合計約5,700万円、公園の修繕料として3,200万円が計上されています。事業継続支援と銘打っていますが、実際は耐用年数が過ぎている車両の更新費用が含まれており、明らかなツケ払いの事業です。特にコミュニティタクシーは運行中にエンジンが止まってしまうようなことも年に2回ほどある状況だそうです。なぜ今まで見直しをしてこなかったのでしょうか。安全性に問題はなかったのでしょうか。また、運休中に従業員は休暇扱いになっていたのかも気になるところです。
- 老朽化でエンジンが止まるような状態で安全な運行ができるのか、早急な見直しが必要では
- 運休中、従業員は休暇扱いだったのか
また、公園修繕料は公園遊具の感染症対策ということで、砂場に抗菌砂を入れて攪拌することと、遊具に抗菌塗料を塗るとのことです。いずれも新型コロナに効果が認められているものではありません。昨年度の遊具安全点検で、特に危険なもの、砂が減っていたものを優先的に行うということで、やはり普段からやるべきだった事をコロナにかこつけて実施しているという、ツケ払いの事業になります。
- 昨年度安全点検で遊具に特に危険なものがあったのに放置していたのか
以上が今回補正予算の概要です。さらに細かい部分については、次の質疑概要をご参照ください。この補正予算は総務委員会に付託されており、総務委員でない私は詳しい質問ができません。私は本会議においてある程度質問し、あとの細かい質問は総務委員である橋本久雄議員に託しました。答弁で詳細が得られなかったり、質問が足りていなかった部分については、今後確認していきたいと思います。
主な質疑(発言順)
質疑について(ここをクリック)
以下は要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。分かりやすくするため、括弧書きの部分は、実際の質問内容にかなり修正を加えたところもあります。また、簡略化のため、理事者側(市役所側)の答弁から敬語表現を省いている場合があります。実際は理事者側のすべての答弁において、市民に対する敬語表現で回答がなされています。
私(安竹)の質問=、意見=
一人会派の会 その他議員の質問=、意見=
その他 議員の質問=:、意見=
@ 本会議
商工費は2千万円弱で全体の5%しかない。他市のように地域振興券等の施策を行わなかったかのはなぜか。(中江 美和) |
家賃支援の組み替えのため全体では計上が少ないがキャッシュレス決済によるポイント付与2.6億円を計上している。(余語 地域振興部長)
組み替えであり商工費での新規事業ではない。他市では補正予算に占める商工費の割合が、武蔵野市50%, 町田市60%、三鷹市50%と半分以上ある。他市の動向をどう捉えており、なぜ経済支援ができないのか。(中江 美和) |
これまでは国や都の施策から漏れた部分に、家賃支援、感染拡大防止にかかる消毒液、マスク等小平市独自の支援をしてきており、今回はポイント還元を行っている。全体的な額では他市と比較していないが、市として適切に支援している。(余語)
繰越し明許費が2.2億円ある。緊急を要する予算であるにもかかわらず、次年度に繰り越すものを4つ挙げた理由と、完了の時期は。今年度中に事業完了が見込めないものはどうするか。(中江 美和) |
大型またはシステム改修に係る事業は年度内完了が難しい。完了時期は未定で契約後事業者との調整で決まる。いずれもwithコロナ時代に対応した事業。早い着手が必要。事業が完了しないものは繰り越す。交付金は繰り越せる。最大活用する。(津嶋 企画政策部長)
補正予算第2、第3号の執行率は。執行率が低い事業は。(伊藤 央) |
個々の執行率は把握できていない。家賃支援は利用が伸びなかったため(組み替えて)財源活用している。福祉関係の施設においても執行率は伸びていないが、減収がどれくらいかはレセプトが入ってから確認するのでタイミングが遅れる。(津嶋)
PCR検査センターはどうなっているか、場所は決まったか。(伊藤 央) |
PCRセンターの場所は医師会と市内病院と連携し、そこで実施する。現在担当医師の割り振りを行っている。(篠宮 健康保険担当部長)
場所は決まったのか。市民には非公開か。近隣に周知は行うか。(伊藤 央) |
場所はほぼ決まっている。公表は予定していない。(感染の可能性のある人が)かかりつけ医もしくは保健所等に電話して、検査が必要な場合に予約してもらい、センターに行く。近隣への周知は病院の敷地を利用するため、特に考えていない。(篠宮)
感染拡大の要因が分からないと感染防止対策が打てない。通勤、職場、大学生が市内の飲み会で感染か、分からない。小平市の傾向としてどういう傾向があるか。(伊藤 央) |
小平保健所から詳細の連絡はない。聞き取りでは、傾向として20代~30代が多い。発生源は都内の飲食店や劇場。市内でクラスター発生はまだ聞いていない。(篠宮)
人が集まる施設、非接触への対応が入っているが、そういったところに人が集まることを市は容認するのか。(伊藤 央) |
公民館、地域センター、福祉会館の集会施設について、部会で各担当が情報交換、国の業種別ガイドライン、都のロードマップ等に沿い、それが守られると分かった段階で徐々に開放。人数の増加については国、東京都の方針に従って適切に対応。(河原 危機担当部長)
国や都のガイドラインに沿って一律で対応するには無理があると言われている。小平市には小平市の対策が必要。その方針はないか。(伊藤 央) |
各市と同じような形だが施設全体の共通的ルールは定めている。利用の実情に合わせる。カラオケは制限する。市が専門家の意見を取り入れ、制限について考えるのは無理。(河原)
中小企業支援の家賃補助、予想と異なった理由は。 |
4月中旬に制度設計し、その後緊急事態宣言。持続化給付金制度の創設があり、都はで4月中旬~5月下旬に休業要請が出た。都で感染症拡大防止協力金制度が創設。そういう背景で4月~5月にかけ売り上げが50%以上減の事業者が増加し、市の制度である20%以上~50%未満という要件に当てはまる方が大幅に減少したため。(余語)
キャッシュレス購入の機器については事業者が購入か、その支援は。 |
QRコードを店舗におき、それを読み取ってもらう形式で、機器購入の必要はない。(余語)
全体的にまちをどうしたいというビジョンが感じられない。ビジョンがあればその実現のため有効に資金・時間・人員の投資が行える。ビジョンは市長が与える。端的には、もっとオンライン化できるものをオンライン化する投資を。たとえば:
・外回りの多い職員には全員にタブレットを持たせる そういったことは検討しないのか。現状の対応だけで先を見据えた新しいことが感じられない。国からこれだけ自由度の高い補助金は得られない。機会損失として無駄にしている。市長の責任としてどう考えているか。(安竹 洋平) |
指摘の通り、ICTを活用して極力非接触型の生活になるようにというのは4号補正でも展開している。職員テレワークのタブレットも検討したが、予算付けできなかった。今後予算付けできるようになれば様々な施策に取り組みたい。(津嶋)
もっと主体的に進めないと。今後国や都からプランが提示されるにしても、事前に実験や活動していれば状況が変わる。今後の補正予算では考えて頂きたい。(安竹 洋平) |
実験的にという意味ではどこまでできるかわからないが、当初予算ではRPAを進めている。出来るものは進めていきたい。(津嶋)
GIGAスクール構想でICT支援員の予算がないが、やはり入れないのか。(安竹 洋平) |
今回はタブレット端末、校内の通信ネットワーク整備、ハード整備を中心に計上している。支援員については端末が整備された後に、どういう風に活用できるかのソフトの課題となる。今後活用性の是非についても考えていく必要があると認識。(川上 教育部長)
公共施設予約システム改修、地域センターとルネこだいらを予約システムに追加して4,870万円という、にわかには信じがたい金額。今やる必要があるのか。(安竹 洋平) |
新しく施設を加えるとともに既存のシステムも老朽化しており全体を入れ替える必要がある。キャッシュレス決済ができるような機能も付加していきたい。(津嶋)
地方創生臨時交付金、小平市への割り当て分を最大限使う予算なのか。(安竹 洋平) |
小平市に配分額が示されている限度額いっぱいに活用している。(津嶋)
家賃支援の2.5億円が、同じ(款・項・目の)目のキャッシュレス購入ポイント付与事業2.6億円に組み替え。組み替えは同じ目内でしかできないルールなのか。(安竹 洋平) |
目内の流用が基本。(余語)
昭和病院への感染症特別財政支援金約1.8億円の理由は。PCR検査が原因で財政が厳しいなら、今回PCR検査センターを病院施設に設置する際、同様の状況が想定される。その際、小平市が負担するのか。(安竹 洋平) |
昭和病院はコロナの影響で外来・入院ともにかなりの減で、今年度中の影響額は約7.5億円。東京都補正予算(総額200億円、130の医療機関に)での財政支援で1~2億円が昭和病院に来る。それを除いたうち、主幹部長会、開設者協議会等で協議し、限度5億円を決定。小平市の負担分1.8億円は令和2年度の分布金を参考に決定。外来・入院の減は、PCR検査の影響がないわけではないが、主に受診控えが発生したことによる。PCRセンター設置に際する補助は医師会へ直接補助であり、病院への補助ではない。(篠宮)
今後、補填する必要は出てこないのか。(安竹 洋平) |
病院側は経営努力を行い、今後検討していく。各市ともコロナウイルスの影響で財政的に厳しい状況なので、今回のようにすぐ支援できるかというと難しい。(篠宮)
公園の感染症対策とはなにか。新型コロナに有効性があるか。(安竹 洋平) |
砂場に抗菌砂を入れ攪拌する。またブランコや滑り台に抗菌塗料や抗菌コート剤を塗る。昨年度の遊具安全点検で、特に危険なもの、砂が減っていたものを優先的に。周辺の公園自粛により普段使われない公園が使われているため、安全安心のために行う。新型コロナ対抗性の商品はまだない。広く細菌類やインフルエンザに効果がある。(田中 環境部長)
@ 総務委員会
総務委員会には、一人会派の会から橋本久雄議員が委員として参加しています。
地方創生臨時交付金の使途はどこまで限定されているか。 |
地方の実情について様々な取組みについて認められている。(尾崎 財政課長)
新住民情報システムでコンビニ交付の手数料はいくらか。 |
市民部の方でこれから検討する。(尾崎)
キャッシュレス決済事業化の背景は。 |
商品券も検討したが、キャッシュレス決済を導入した自治体が7あり、特に混乱や問題なく進んでいることから職員で協議し現時点のベストと考えた。新型コロナは感染すると高齢者ほど重症化するという面で経産省の方でもキャッシュレス化を進めている。(尾崎)
キャッシュレス決済の経済波及効果は。 |
携帯電話会社の調査によれば現在70代以上の56%がスマホを持っている。経済波及効果は、今回2.6億円分還元するため、30%で割り戻すと約8.7億円ほど。(齋藤 産業振興課長)
本会議でも質問があったかもしれないが、GIGAスクールのタブレット配備で現場の教員負担が増えることへのサポート、予算に見られないが。 |
導入時に一時的に業務増になることは避けられないが中長期的にはタブレット端末等の活用は業務減になる。9月初旬に開催される都の対応研修などを活用しながら、導入がスムーズにいくよう検討する。(国冨 教育指導担当部長)
市民協働・男女参画推進課、地域センター維持管理事業は不要と考えているが、具体的に何をするか。(橋本 久雄) |
地域センターは、換気用網戸が13館に未設置、トイレの手洗い自動水洗が16館に未設置で、これをつけるもの。空調設備は昨年夏から故障していた3館11基分を修繕。(松尾 市民協働・男女参画推進課長)
市民文化会館管理運営事業で5,635万円が空調設備と大階段入口自動ドア設置で計上、わざわざこの時期にやる必要があるか。中に置いてある消毒液を使えばいい。コロナが終わったころの完成か。(橋本 久雄) |
不特定多数の来客がドアノブに触れる機会を減らすことでwithコロナ時代に対応させるもの。令和2年に設計、令和3年に繰越明許の予算で設置。完成時期は未定。(島田 文化スポーツ課長)
子ども家庭支援センターの60万円、電気自転車2台計上の必要性は。(橋本 久雄) |
子ども家庭支援センターは基本的に外に出かけていく。学校の休校で家庭訪問の件数が増えている。平成25年に電動自転車が市から2台貸与あるがワーカーも増えて移動手段が不足するため。(伊藤 子ども家庭部長)
学童クラブの79人の職員は期間限定か、延べ人数が79人ということは実際は何人か。(橋本 久雄) |
人数は当初予算に記載の79人であり、新しく人を雇うわけではない。新型コロナ対策として学童クラブの部屋、備品やトイレなどの清掃・消毒を会計年度任用職員が行っており、その勤務時間延長によるもの。実際は200人が交替で勤務している。(石野 子育て支援課長)
健康センターエレベーター改修の内容は。今のままでは使えないのか。いつまでに完了か。(橋本 久雄) |
約30年間使用して老朽化が激しくなっている。3密になる場所で、乗っているときに故障が起きると良くないための改修。また、換気のリニューアルで経年劣化の換気機能低下も防ぐ。空気清浄機能、抗菌ボタンを設置。完了時期は未定だが9か月を想定。(櫻井 健康推進課長)
子育て世代包括支援センター事業はなぜ4月28日から5月28日の1か月に限定したか。(橋本 久雄) |
緊急事態宣言が5月25日までで、里帰りもできない、親御さんが田舎から出てきて出産手伝いもできない時期として設定。(櫻井)
資源循環課運営事業の148万円具体的な内容は。音響装置とは。(橋本 久雄) |
使用済みマスクやティッシュの捨て方の問い合わせが市民から、また収集作業員からも周知徹底の要望があり、収集作業者からの広報も考えたもの。(足立 資源循環課長)
観光まちづくり事業581万円は何人分を想定か。(橋本 久雄) |
5万円食事券10本、3万円食事券30本、1万円食事券100本、5千円食事券200本で、合計340人分の商品を用意。人数参加の想定は特に決めていない。(齊藤)
キャッシュレス事業の対象者想定数は。例えば15歳以上の市民、何割が使うことを想定した設計か。地域振興券なら全市民をカバーできるのでそういうことも考えてもらいたかった。これだけに特化するのは不平等と考えている。(橋本 久雄) |
昨年1月にNTTドコモの研究所が実施した調査では、男女とも15~49歳までが9割以上、70歳以上では男性56%、女性53%がスマホ所有。経済波及効果は先ほど8.7億円と答弁したが、ポイント利用も考え、総務省計算式に当てはめると13.8億円相当。利用できる方に使ってもらう。(齋藤)
コミュニティバス運行事業支援の積算根拠は。(橋本 久雄) |
新型コロナの運賃収入不足分を補助。4~6月までは実績値、7月以降は想定値で、2~4月までの前年度比の減少率を傾斜配分しながら本年度内の年間利用者数を算出して計算。(照井 公共交通課長)
小中学校の移動教室は今の時期やらなくてはいけないのか。保護者はやってほしいと言っているのか。(橋本 久雄) |
現時点では予防対策を行いながら実施する予定。感染者増を踏まえて小・中学校とも今後判断。中学校はスキー教室で1月以降。(飯島 学務課長)
総合体育館の継続資金はどういう内容か。(橋本 久雄) |
休業に伴い、本来得られた団体及び個人利用の収入、自主事業で行った収入に加え、コロナ対策消耗費の関係を上乗せして補助。(島田 文化スポーツ課長)
本庁舎エレベーター、3つあるうちの真ん中は故障して使えない。右側の1号と、裏にある4号の2つを改修するということだが、なぜ今改修する必要があるのか。(橋本 久雄) |
3台あるエレベーターは縦穴の空間が共有されており左右どちらかのエレベーターからでないと工事できないため今回は第1号機の工事を予定。エレベーター内換気の安定的な稼働を維持し、適切な換気を行うことが必要と判断した。部品の生産終了で真ん中の2号機は修繕できず動いていないが、1号機の部品を2号機に転用することで4代とも動かせるようにしたい。(原 総務課長)
公共予約システム利用対象施設拡大は、今まで利用対象ではなかった施設も特に問題が生じていたことはなかった。なぜ今やる必要があるのか。(橋本 久雄) |
地域センター19館は予約システムが入っておらず、申し込み時の窓口混雑を避けるため。電子決済を入れて支払いをキャッシュレスにする。再構築とキャッシュレス対応でかなりの期間と金額になっている。(増原 情報政策課長)
予約システム、いまやっていなくて済んでいるものを、なぜ今やらなくてはならないのか。来年度の当初予算でやったらどうか。いつまでに完了するのか。(橋本 久雄) |
既存の現行システムも含めた再構築となる。新システムの稼働は令和4年4月から。
証明書のコンビニ交付もなぜ今やる必要があるのか。システム構築に3,387万円のコストがかかり、コンビニ交付自体しなくていいという立場だが、いつ完成するのか。(橋本 久雄) |
今回の新情報システムの再構築は、ここで事業者のプロポーザルが終わり、優先交渉事業者が決まっている。そこと併せる形でコンビニ交付の構築を進めたい。新住民情報システム再構築の新しいシステム稼働は令和4年1月を予定でそれに動機させた形での稼働開始を予定。(増原 情報政策課長)
来年度以降では襲いうという質問だが、コロナ終息後あるいは終息が本当にあるか見えない中で、将来にわたって安全を高めることは大事。現在の新型コロナも形を変え、変質しながら何度か現れることもあるため、今から手を打つことは大事。(津嶋)
今から手を打つ内容がこれでいいのかということを言っている。今やらなければならない事業なのか。当初予算できちんとやるべき。証明書のコンビニ交付は令和4年からスタートなので、こんな中途半端な時期に予算をつけず当初予算につければよい。コロナとどう関係があるのか。ルネこだいらの自動ドアも同じ。一か所だけなので、押して入るドアも残る。コロナ関係ではない。トイレ水洗化、空調設備も1年後や半年後では実際には対応できない。公共施設予約システムもコロナが丁度お金が出るからやったと思っている。こういう事業をコロナにかこつけてやるのはやめて欲しい。第三次もそういうのが結構あった。武蔵野市はそんな事業は一個もない。すべて生活支援、事業支援。今はまだそういう段階で、こういうやり方は非常に問題がある。(橋本 久雄) |
市長の指示はどんなものがあったか。 |
市長の査定も受けている。市内事業者への経済支援は当然のことながら、将来に向けての公共施設あるいは公共サービスを安全に安心して活用していくこともだいじであるということで、そっちの方にも事業展開する必要があるだろうということで指示を受けている。(津嶋)
キャッシュレス決済の詳細は。 |
キャンペーン実施期間は10月から1月まで。1か月間ごとにそれぞれキャッシュレス決済業者に実施してもらう。現時点ではキャッシュレス決済事業者で自治体と協力しているのは1社のみ。市としてもう1社想定しており、調整できれば進める。内容は、支払い額の30%が30日後にポイント付与。1回当たりの付与上限は1千ポイント。期間中の付与ポイント上限は1万ポイント。商品券に限定するよりこちらの方が幅広く使える。市内何か所か、あるいは市役所で説明会を開き、高齢者でも利用できるよう周知徹底する。(齋藤)
なぜ1か月ごとに区切っているか。 |
1つの理由は1か月に複数のキャッシュレス事業者が入ると、どう扱っていいか分からないという方がいる。もう1つは、市外でポイントを消費する恐れがあるということに対応。ポイントは1か月後につくので、たとえば10月についたポイントは12月に付与される。Aという会社が10月と12月に行えば、10月についた分が12月から使えるため市内で消費してもらう。もう一つは7自治体ですでにキャッシュレス決済が完了しているが、傾向としてキャンペーンの終盤に駆け込み利用が多い。2か月連続で行うより1か月単位で交互に行った方がキャンペーン効果が高い。(齋藤)
事業継続と新しい生活様式に分けた場合の予算額は。 |
事業継続や生活支援に約5.7億円、新しい生活様式に約6.9億円。(尾崎) *これは委員会配布資料に記載されています。
コミュニティタクシー・コミュニティバスの事業継続支援の内容は。 |
利用者が減少したことによる収入減への事業継続支援補助。感染予防対策補助として、バス・タクシーそれぞれに1台10万円。耐用年数を大幅に超えている車両(バス1台、タクシーは各ルート1台ずつ)を低燃費の車両に更新。終息後の運行事業者の経営支援にもつながる。(照井)
コミュニティバス・タクシー耐用年数の詳細は。 |
コミュニティバスは5年、コミュニティタクシーは4年。車両の走行状況や、故障不具合の状況を見て判断。バス3台のうち1台は昨年度更新、残り2台は購入から12年が経過。タクシーは大沼ルートが7年経過で栄町と鈴木町ルートが5年経過。タクシーについては、いろんな部品やエンジン自体が消耗しており、ここ数年故障などが発生し、途中で止まってしまうことも年に1回、2回くらいある。担当課として計画的に車両の更新は毎年提案している。(照井)
ルネこだいら空調設備改修の内容は。 |
冷温水器が3台屋上にあるが、そのうち1台がかなり老朽化が進んで不具合もあるため、ヒートポンプチアを取り替える。(島田)
施設整備全体の予算額は。また市内業者への発注は。 |
正確に抜き出していない。大きく捉えているところだと3.5億円ほど。市内発注はトイレ手洗い自動水洗化、網戸設置、空調設備の改修、公園遊具の塗装・補修は大体市内で出来ると想定。(津嶋)
防災備品の内容は。 |
主なものとして、使い捨てマスク7万枚、フェースシールド750個、感染防護衣3,000枚、非接触型体温計150台、使い捨て手袋9,000枚、手指消毒液、次亜塩素酸ナトリウムを含む消毒液、毛布2,800枚、タオル2,700枚。(秋田 防災危機管理課長)
住居確保給付金、利用者増加の実体と、生活保護の件数は。 |
住居確保給付金の新鮮者数は7月27日時点で既に184人。緊急事態宣言下と比較すると減っているが途切れることなく相談が来ている。生活保護の決定件数は5月以降、昨年時期に比べて増えていない。おそらく第二のセーフティネットである住居確保給付金や緊急小口資金の申請があるためまだ生活保護まで至っていない。引き続き事業の広報に務める。(井出 生活支援課長)
児童養護施設退所者支援給付金について、対象者の要件は。 |
①児童養護施設の退所者であること、他にも、自立支援ホーム、児童自立支援施設、ファミリーホーム(里親)の対象者を含む。②市内在住であること。③基本的に単身者であること。④生活保護等公費により生活費の援助を受けていないこと。⑤「子ども・若者計画」の対象が29歳までであることから基準日5月25日の時点で30才未満であること。あくまで自立して一人で生活している方が困窮に陥ることを支援するため。
修学旅行が中学校は中止と聞いた。理由は。 |
9月に実施を予定していた中学校5校は都内と関西の感染状況から中止を決定。代替の企画は未定。(国冨)
GIGAスクール構想でオンライン授業に向けての取組はどう考えているか。 |
GIGAスクール構想が成り立った後は、朝の会、帰りの会の学習の始まりと終わりについて、同時に双方向でのやり取りをし、実際の学習はオンラインの学習ツール等を使っての学習を想定。端末は主に学校の教育活動で使うことを想定しているが、万一休校等の措置がされた場合は貸出も踏まえて検討していく。
現在市として把握している来年度予算の厳しさは。 |
詳しいところは正直見えない。一つの例としてリーマンショック時市税が10億円近く減った。今回も同様かは今後の経過を見る。いずれにしろ例年どおりの予算編成は難しいと想定。(尾崎)
GIGAスクール構想の段取りは。 |
タブレットは仮契約し、9月定例会で議決。その後タブレット、ネットワーク、電源キャビネットを含めて全て令和3年3月までに環境整備が整う予定。(飯島 学務課長)
ルネこだいらのホームページを今リニューアルする必要性は。 |
①今のホームページでは動画が見られない。動画を公開できる環境を実装する。②ふるさと村のホームページをレスポンシブ対応にする。③アクセス数を把握する機能をつける。(島田 文化スポーツ課長)
観光まちづくり事業の第一弾「モリモリ食べてモリあげよう!」の状況は。 |
7月1日から始まって約800店舗参加で応募が現在80件。これから1万円分たまり8月中はかなりの数に上ると予想。(齋藤)
総務委員会での賛否
会派 | 賛否 |
---|---|
一人会派の会 | ❌反対 |
政和会 | ❌反対 |
公明党 | ⭕賛成 |
フォーラム小平 | ⭕賛成 |
共産党 | ⭕賛成 |
本会議でのやり取り
組み替え動議
組替え動議(クリックで内容表示)
議案第44号令和2年度小平市一般会計補正予算(第4号)に対する組替え動議
小平市議会議員松岡あつし 鈴木洋一1.件名
議案第44号令和2年度小平市一般会計補正予算(第4号)に対する組替え動議2.提案理由
令和2年度小平市一般会計補正予算(第4号)の主な財源である地方創生臨時交付金に関して、内閣府は新型コロナウイルス感染症に対応する取組である限り、その使途について基礎自治体に大きな裁臺を与えている。よって、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市民の誰もが、10億円に及ぶ交付金の使途に対して高い関心と期待を寄せているため、市が編成をした一般会計補正予算(第4号)の内容は、真に市民にとって最大限有効に活用されるものであるかが問われている。
一般会計補正予算(第4号)には数多くの支援施策が打ち出されているものの、先般の6月定例会の中で小林市長が述べられていた「経済を守る、雇用を守る、社会的弱者を守る」という目的を達成するためには、施策をより一層充実させる余地があると考える。
その財源確保のため、公共施設の改良・改修工事等不急の事業については今後の財政運営の中で改めて計画的な事業実施で対応することとし、減額を行う。そして、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況が続き、平時と呼ぶには程遠い市民生活の現状に鑑み、確保した財源を活用し売上げが大きく減ったままの市内事業者への支援及び地域経済の活性化を行うこと。すなわち、キャッシュレス購入へのポイント付与だけではなくより多くの方が活用をできるよう地域振興券の発行等、経済支援を拡充すべきである。
一般会計補正予算(第4号)を臨時会で審査するのは、まさに今市民が必要としている施策を速やかな審査及び予算の執行により、施策の効果が最大化されることを期待するからである。さらにはこの国難ともいえる事態を市と市民が一体となって乗り越えていく意識を醸成、共有することにつながると確信している。
以上の理由により、議案第44号令和2年度小平市一般会計補正予算(第4号)について以下のとおり速やかに組替えの上、再提出することを要求する。3.提案内容
(1)財源の捻出
以下の予算を減額することにより、(2)の財源を確保する。
- 本庁舎のエレベーターの改修工事にかかる経費(121,522千円)の減額
- 健康センターエレベーターの改修工事にかかる経費(56,937千円)の減額
- 地域センターの空調設備購入にかかる経費(10,107千円)の減額
- 地域センターのトイレの手洗い自動水栓化にかかる経費(7,008千円)の減額
- ルネこだいらの自動ドア設置にかかる経費(9,052千円)の減額
- 公共施設予約システム利用対象施設拡大(48,672千円)の減額
- ルネこだいらのホームベージリニユーアル(4,798千円)の減額
減額金額の合計:258,096千円(2)増額の内容
より多くの市民が利用できる地域振興券の発行事業や、アンケート調査を検証した上で、売上げが減少している市内事業者への給付事業等の追加を行うために、小平市中小企業等支援給付金事業費を増額する。
政和会から組み替え動議が出されました。1の財源の捻出部分については、一人会派の会からの要望で内容を調整しています。2の増額の内容には賛同できない部分もあります。しかし、いずれにしろ否決されることが分かっていたこともあり、私もこの動議に賛成しました。意見表明の機会が増えること、ほんの少しでも否決の可能性が高まれば、という思いも(わずかに)あってのことです。その時点で想定していたのは
[組み替え動議] → 組み替え動議は結局否決 → [議案に反対]→ 原案は結局可決
という段取りです。結局この流れになりました。
組み替え動議に対する質疑
Q: 地域振興券にかかるコストは。
A: 詳細の数字はない。
Q: 困窮する一般市民への考えは。
A: 支援は必要だが商工費が低い。
Q: 地域振興券はコストがかかる、ポイント付与は市民に還元できるという話だった。地域振興券についてこだわる理由は。コストは。全額市民に還元できるか。
A: こだわっているわけではないが高齢者も使える。ポイントと両方やっても良い。市内事業者に還元することで経済を回せる。そもそも商工費が少ないというところがある。
Q: 中小企業への支援のみと見えるが、どう考えるか。
A: 市内で企業が困っていればそこに使ってもらえれば。
組み替え動議に対する討論
*概要ですので、実際の討論は会議録等をご参照ください。
⭐賛成(一人会派の会:橋本久雄)
- 先送りしてきたものをコロナに乗じて実施している
- オンライン化の施策がない
- 事業者や市民は支援を必要としている。市民意識との乖離が否めない
- 1~7は一人会派の会と調整したが、さらに多くの減額が必要と考えている
- コロナ対策では、民生費が一番多くなければならないと考えるが、少ない
- 小平市はこういうことを良くやるが、このまま続けていいのか
反対(公明党)
- 不急と判断していない
- 地域振興券が市民にいきわたるかは疑問
- 次の補正に期待する
反対(フォーラム小平)
- 地域振興券は印刷・発行でコストがかかる、キャッシュレスなら店舗側設備投資不要
- 予算減額の1~7については、インフラは今日明日でできるものでない、安全安心が必要
反対(生活者ネットワーク)
- 地域振興券が市民にとって公平なのかが分からない
- 市内事業者への支援が1.2%というのが少ないから嫌だという風に受け取った
- 時間的に確かめられない
- withコロナを考えると市のインフラを整えることは必要
- ICTの活用は必要になる
反対(共産党)
反対討論なし
反対(まちづくり市民こだいら:水口議員)
- 組み替え動議の趣旨には賛同
- 動議が可決された場合、補正予算の執行が遅くなることを懸念
- この中で速やかに確実に実行してほしいことは、特に児童養護施設等退所者への支援金
反対した会派が理由に挙げている一つが、地域振興券のコストがかかるという点です。読めば分かる通り、それが趣旨ではないんですけれどね。それ以外の点については何を言っているのか分からないことも多かったのですが、もともと原案に賛成だからということでしょう。であれば「原案に賛成のため反対する」とだけ言えばいいのにな、と思います。また、水口議員が反対したのは意外でした。主な理由として「動議が可決された場合補正予算の執行が遅くなる」とあります。上記しましたが、その論理だと今後一切の反対ができないことになってしまいます💦
原案に対する討論
*概要ですので、実際の討論は会議録等をご参照ください。
⭐反対(一人会派の会:伊藤央)
- 評価できることはある。ごみ事業者への支給、小中学校の給食調理室へのスポットクーラーの設置、GIGAスクールの教職員用および予備用のタブレット購入
- これらの事業が不急とは思っていない、むしろ遅すぎる
- やっておかなければならなかったことを先送りし、お金が入ったからやってしまえと
- 来年市長選がある中での繰越し明許費は、民主主義の、選挙に対する認識としておかしい
- 自動ドア、自動水洗、いまやることか、これを知ったら多くの市民が怒る
- 人が集まることが難しくなっている時期に、人が集まる施設にお金を集めている
- オンラインに対する施策がなく将来をまったく見ていない
- いままでやってこなかったツケを払っているだけの予算
- 経営者の方、生活が本当に苦しい市民を思い浮かべると、当会派は手を上げられない
- 市民に対する裏切りであり、反対する
反対(政和会)
- 市内事業者への支援が不十分
- 不急の公共施設の整備事業が散見される
賛成(公明党)
- ハード事業に予算が多い点は不急か議論がある。すべて不急と判断していない
- 新しい生活様式に即した改修は重要
- 商工費に対する補助は議論が必要、実体を調査の必要がある
- できることを少しづつやっていくしかない
- ある一定の評価はしている
賛成(フォーラム小平)
- 新しい生活に対応するための経費
- 当会派から要望していた定額給付金の支給からもれた新生児への支援、自動養護者施設退所者に対する支援などが反映されたことを高く評価
- キャッシュレスポイント事業は予算全額を市民に還元できる
賛成(共産党)
- 委員会審査を経て明らかになった推進すべき事業が複数ある
- コミュバス・タクシーの運行支援、市民協働でスタートさせた事業を継続させる
- 公立昭和病院への特別財政支援、財政支援が必要とされているということで予算化された
- 住居確保給付金事業、 障害者施設事業所従事者特別支援金、育児パッケージの追加配布、児童養護施設等対象者支援金、網戸設置は評価できる
- キャッシュレス決済は国の誘導そのまま小平市の事業に乗っており不平等さが残されている
- 市民からの要望、議会からの要望がどの程度反映したか、不十分さがある
- 市民の願いが一つ一つ結実する予算に全体としてなった
賛成(生活者ネットワーク)
- 市民や事業者の生活や運営が置き去りになっていないか懸念が残る
- 住居確保給付金の増は評価できる
- PCR検査センターの一日も早い設置、コロナ感染者の宿泊療養先確保を市として行う必要
- 二号補正の家賃支援事業、見込みを誤ったのは市として事業者の声を把握していなかった
- 地域活性化事業は店舗によってはポイント付与のための整備までカバーできているか
- オンラインで市民や事業者の生の声を聞けるような方法を構築せよ
賛成(まちづくり市民こだいら:水口議員)
- 多くの疑問を感じる事業が含まれている
- 最も大きな疑問は、キャッシュレス決済で、70歳以上スマホを持たない人が4割以上。さらにアプリが使えるという一部の人に2.6億円使うのは公平性の観点から大きな問題
- 本庁舎エレベータ改修が今必要なのか、コロナ対策のお金として適切か、コロナで困っている人に回せないか
- 公園の抗菌塗料がコロナ対策として効果があるか疑問
- 評価できる事業もある、昭和病院の支援、住居確保給付金増額、地域センター予約オンライン、自動通話録音機の買い足し、夏季期間事業延長のアシスタント職への補助、児童養護施設等退所者への補助
本当に毎回思いますが、なぜ彼らは反対かのような意見を述べておきながら賛成に回るのでしょうか🤥。まったく分かりません。反対したら全てが破綻するとでも思っているのでしょうか?「議員しかできない」という立場を理解していない、もしくは舐めているように思います。ということを上の方にも記載しました。
張ります💪