⛏️ 議案第102号 小平市第四次長期総合計画基本構想について

小平市第四次長期総合計画基本構想特別委員会付託

ポイント

✔ 小平市第四次長期総合計画の基本構想に関して議決するもの

✔ この基本構想は市民ワークショップ等で意見を聞き審議会が中心にまとめたもの

❌ 私(安竹洋平)の判断:反対

以下、⭕️とした賛成の部分もありますが、❌の理由から反対しました。

⭕️ 小平市で活躍されている市民の方々が中心的な委員となり作成された

❌ 市の骨格を成す構想であるにも関わらず、市民参加があまりに少ない

❌ 少なくとも新しい市長が決まるまで基本構想の策定時期を遅らせた方が良い

❌ 不明瞭な表現や、逆に具体的すぎる事項が散見されるため、もっと吟味が必要

❌ 議員で構成する委員会の意見が審議会にちゃんと伝わっていない

❌ より多くの情報が含まれる「冊子」になった時点で議決を経る必要がある

❌ 第三次長期総合計画の総括がなされていない

概要

市長報告(クリックで開きます)

本案は、小平市自治基本条例に基づき策定する小平市第四次長期総合計画について、小平市議会基本条例の規定により、基本構想について、市議会の議決を求めるものです。現行の第三次長期総合計画は、目標年次を本年度としていることから、令和3年度を計画初年度とする本計画について、平成30年度から基礎調査などの準備を進めてまいりました。

策定に当たりましては、市民ワークショップ、中学生6高校生・大学生・外国人へのインタビュー、小学校出前授業、地域懇談会等により市民の皆様のご意見をお聴きしながら、有識者、公募市民等で構成する小平市第四次長期総合計画基本構想審議会を中心に検討を進めてまいりました。また市議会における小平市第四次長期総合計画基本構想特別委員会において、検討経過の調査をいただき、計画の素案に対する市民意見公募手続を経て、先月、審議会より基本構想について答申をいただいたものです。

基本計画は、変化が激しい時代において、進むべき大きな方向性を見失うことなく、市民、事業者、~行政など全てのまちづくりの主体が共有する羅針盤として、各分野の個別計画等と連動しながら総合的にまちづくりを進める基盤の役割を果たすものです。さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、価値観や社会のあり方に大きな変化をもたらし、社会全体が新たな日常に向けて進み始めていることを踏まえ、本市が持つ地域特性を最大限にいかし、誰もが心豊かに、いきいきと活動できる活力あるまちづくりの方向性についてお示しするものです。

基本構想の概要ですが、第1章では、小平市自治基本条例の考えを尊重し、基本的な理念を「私たちは互いに認めあい、支えあい、助けあい、安全安心に住み続けられるまちづくりのために力を合わせます。私たちはこだいらの豊かな環境を守り、文化を育て、協働を積み重ね、持続可能な社会を次の世代に伝えます。」としております。この基本的な理念は、市民、事業者、行政など全てのまちづくりの主体が共有し、大切にしたいまちづくりの姿勢であり、まちづくりに取り組む際に常に立ち返るべき、基本的な考え方です。 第2章では、基本的な理念を踏まえ、将来にわたって持続可能な社会を構築するという視点のもと、令和3年度から令和14年度までの12年間で目指す将来像といたしまして、「つながり、共に創るまちこだいら」を掲げております。 第3章では、目指ず将来像を実現するための取組の方向性として、ひとづくり、くらしづくり、まちづくりの3つの基本目標、及びそれらを着実に進めるために必要となる考え方や、取るべき姿勢を示す自治体経営方針、さらには、3つの基本目標と自治体経営方針を横断的に取り組むプロジェクトを2つお示ししております。

以上が基本構想の概要ですが、本計画を推進するに当たりましては、4年間の中期的な視点における方向性や主要な施策を、市の予算配分と合わせて中期実行プランの中でお示ししてまいります。

解説

*作成中

主な質疑(発言順)

質疑について(ここをクリック)

以下は要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。分かりやすくするため、括弧書きの部分は、実際の質問内容にかなり修正を加えたところもあります。また、簡略化のため、理事者側(市役所側)の答弁から敬語表現を省いている場合があります。実際は理事者側のすべての答弁において、市民に対する敬語表現で回答がなされています。

私(安竹)の質問=、意見=
一人会派の会 その他議員の質問=、意見=
その他 議員の質問=:、意見=

@ 本会議

第四次長総は今後12年間を縛るものになり、新しい市長を拘束することになる。市長は5期目も市政を担うつもりか。(中江 美和)

長期総合計画は市長個人の公約などではない。今後の長期に渡る市の基本的な行政運営について定めるもの。議会の特別委員会でも答えてきたが、今回の基本構想の内容については様々な市民参加を得て今後の50年先を見越しながら当面の12年間どのような市政運営をするかということで、市民参加に基づきながら定めたものであり、新しい市長においても基本構想を踏まえて市政運営をしてもらうことが大事。(津嶋 企画政策部長)

これは明らかにおかしいことです。審議会委員は市で活躍されていらっしゃる方々ばかりですが、委員の人数は20人。小平市民は約19万人います。20人が決めたことが市の中心的な計画となってよいのでしょうか。議員のように選挙を経て市民の声を代表する立場でもありません。「民意が反映されている」ことについて合理的な説明がつきません。長期の計画はその時々の市長が中心となり、選挙の洗礼を経て決めていくべきものです。結局は職員が中心となり計画が立てられることになってしまいます。


再度伺うが、市長本人が責任をもって第四次長期総合計画を進める気はあるか。(中江 美和)

現在の市長任期は4月11日まで。その間はこの基本構想に基づいて長期総合計画を進める立場にある。その後は、今回の議決を経ることで、新たな長期総合計画の実行プランを定めていく。そのプランに基づき、具体的な事業を進めていく。(津嶋 企画政策部長)

実行プランにも議員のチェックがかからないことになります。明らかにおかしいことです。


市のことを決める大事なプランなので、市長がこういったことは答えないと。市の職員が責任を持たなければならなくなる。第三次長期総合計画の総括は、どこで、どういう形でしたか。文書化された形で出てくるのか。(安竹 洋平)

今回長総の基本構想部分をまとめるにあたり、前段で様々な資料等を作っている。その中で、第三次長総合計画の振り返りで、今まで取り組んできた内容も総括している部分がある。冊子にする長期総合計画はそういったものも含めて作っていく。(津嶋 企画政策部長)

まず前回の総合計画の総括から始めることがまっとうなやり方です。振り返りという形だけで良いなら、一体何のために計画を立てているのでしょうか。


第三次長期総合計画では人口推計が入っていたが、第四次の方で入っていない理由は。(安竹 洋平)

人口推計も、基本構想ではない冊子としてまとめる部分に編集していく。(津嶋 企画政策部長)


多様性のところで個別具体の事例が入ってきている。伊藤央議員も指摘していることだが、性的マイノリティだけがピックアップされ大綱に入っているのは。また、色々な人に意見を聴いたということだが、性的マイノリティの方にも意見を聞いたのか。(安竹 洋平)

多様性が具体的に入り込みすぎていることは審議会でも議論があった。第四次長総が抱えている課題として重要になってくる。いままで議論してきたが、明確に分かりやすく定めた。色々な方にインタビューしているが、その方がどういった立場化までは個別に確認していない。そういった中には性的マイノリティの方も含まれているのではないかと考えている。(津嶋 企画政策部長)

具体的な事例としてプランに取り入れているにもかかわらず、なぜ性的マイノリティの方々の意見を聞かないのでしょうか。独りよがりではないでしょうか。当事者の声を聞かないまま進めることは非常に問題が大きいと思います。


審議会委員の方々が頑張っているのは知っている。それぞれの方の思いも理解しているつもりで、共感するところが多い。また、市のために様々活動されている方々であり、そういった方々の間にネットワークが出来たのは意義があったと思う。しかしそれは長期総合計画の審議会委員としてではなく、別のところでそういう場を設けてやってもらった方がはるかに効果があるのでは。

審議会委員の方々への批判ではないが、ざっと読んだ限り、曖昧で誤解を招く表現が散見される。たとえば:
  • 方針1で『子どもを中心に位置づけ』とあるが、唐突に出てきている。子どもを、何の中心に、どうやって位置付けるのか。たとえば、小平市が保育施設を増やしていることは、子どもを中心にしているというより、親が働きに出られることを重視しているはず。子どもを中心にすると「常に親と一緒にいたい」となる。この方針にある文言と、やっていることのつながりが見えない。
  • 方針2で『全世代が元気にはつらつと過ごす』と書いてあるが、主語は市民。市がやることとして書くタイトルではない。はつらつと過ごせるように、市がどういうまちにするか、などと書くべきではないか。
  • 方針7の視点で『地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出をゼロにする「脱炭素化」』とあるが、これが実現すると人間が呼吸もできなくなる。いちゃもんつけてると言われるかもしれないが、科学的に重要なワードが抜け、誤解を招く表現になっている。
  • 方針8の、安全安心で快適な、住みやすい町を形成するのところで『拠点同士を道路・交通ネットワークで結び』とあるが、道路で結ぶのは当たり前ではないか。

以上のように、曖昧で誤解を招く表現が結構ある。これがそのまま市の長期的なベースになってしまうのでは賛成できない。

もっと吟味が必要。もっとコロナ禍の影響がはっきりしてからの方がいい。

羅針盤という話があったが、羅針盤は方向を定めるもの、誤解が招くような表現だと、方向が定まっていかない。

これが何を目的としているのか再度確認したい。(安竹 洋平)

曖昧であるなどの点については、基本構想部分なので、表現としては大きく括っている部分がある。基本構想として大事な部分は、ありたい姿を示しているということ、ありたい姿が羅針盤、今後の方向性を示すもの、今後作成を予定している、市長選後の実行プランで、明確な事業として分かるようにしていく。(津嶋 企画政策部長)


冊子になった段階で議会のチェックは入るのか。(安竹 洋平)

今回議決をもらうのは基本構想部分。冊子全体について改めてチェックをもらうことは考えていない。出来た際には議会に説明する。(津嶋 企画政策部長)

@ 小平市第四次長期総合計画基本構想特別委員会

小平市第四次長期総合計画基本構想特別委員会には、一人会派の会からは伊藤央議員、橋本久雄議員が委員として参加しています。

*委員会での質疑については作成中です

小平市第四次長期総合計画基本構想特別委員会での賛否

会派賛否
一人会派の会❌反対
政和会❌反対
公明党⭕賛成
フォーラム小平⭕賛成
共産党⭕賛成
まちづくり❌反対

本会議でのやり取り

*作成中

原案に対する賛否

賛否一覧はこちらをご覧ください。