⛏️ 議案第95-97号 小平市立学童クラブの指定管理者の指定について
厚生委員会付託
概要
市長報告(クリックで開きます)
議案第95号は、小平市立八小学童クラブ第二、小平市立八小学童クラブ第三、小平市立十二小学童クラブ第二、及び小平市立十二小学童クラブ第三、議案第96号は、小平市立六小学童クラブ第二、及び小平市立学園東小学童クラブ第二、議案第97号は、小平市立十一小学童クラブ第一、及び小平市立十五小学童クラブ第一について、これらの学童クラブの管理を行う指定管理者を、株式会社明日葉とするもので、指定の期間は、来年4月1日から令和8年3月31日までの5年間です。
解説
*作成中
主な質疑(発言順)
質疑について(ここをクリック)
以下は要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。分かりやすくするため、括弧書きの部分は、実際の質問内容にかなり修正を加えたところもあります。また、簡略化のため、理事者側(市役所側)の答弁から敬語表現を省いている場合があります。実際は理事者側のすべての答弁において、市民に対する敬語表現で回答がなされています。
私(安竹)の質問=、意見=
一人会派の会 その他議員の質問=、意見=
その他 議員の質問=:、意見=
@ 本会議
前回もこの(2校ずつの)グループで選定してきているか。(橋本 久雄) |
その時期新しく指定管理者を導入するところで2校いっぺんにという形で選定してきた。そのグループは基本的に変化はないが、四小が1クラブ追加になったとき合わせたことはある。(伊藤 子ども家庭部長)
小平市内の学童クラブはいくつの事業所がいくつの指定を受けて活動しているか。(橋本 久雄) |
11クラブあり、今のところ2社だったが今回の選定で15になるがすべて1社になる。(伊藤 子ども家庭部長)
委員会の構成に子どものことを良く知っている保護者や保育士を入れる必要があるのではないか。実際に使っている子どもを入れてもいい。実際に使っている子ども達の声を聞く。 公認会計士や弁護士が学童クラブに関係あるのはなぜか。(橋本 久雄) |
公募による選定は、現利用者の声を聞くとか、現在の運営が適正かといったことで選んでいるわけではなく、期間満了の後、新たに競争してやっていくものであり、そこに保護者を入れるなどはあり得ない。中立公正にすべて外部の委員でやっていく。保護者の声は運営の中でモニタリングと共にアンケートを取っており、そこできちんと事業者がアンケート結果を受け止め、改善につなげていく。(伊藤 子ども家庭部長)
選定員会・審査委員会、指定管理については、標準的には職員2名と外部委員3名ということで、この3名の中では弁護士、企業会計に識見を有するもの、当該施設の行政分野に識見を有する者の5人で構成するということにしており、他の指定管理施設においてもこの形でこれまで進めている。利用当事者の意見ということだが、外部の方が入るということになると利害関係になるかという見極めなど微妙な点もあるので、現在のところはこの5人での構成となっている。(有川 行政経営担当)
有識者として元民生委員より、現在の小平市学童クラブ父母連絡会の代表など状況が分かる人を入れるべきと考えるがどうか。 |
父母連絡会の保護者などは、ある意味サービスを提供されている側で、私情が入らないかというと、そうではないと思う。そういった方はむしろ入って頂かないよう、普段の運営に関する声はアンケートで、連絡会は事務方の懇談の場で受け止めている。(伊藤 子ども家庭部長)
平成18年に発行された小平市公共施設等市民会議報告書で、市民からの意見として「指定管理者の選定には市民の意見も反映するべき、行政や専門家だけではなく市民やNPOなども加えるべき、委員会に入る有識者の選定には市民の了承を得るべき」といった意見が掲載されている。これらへの対応ができていないのではないか。公募する際に利害関係者を除くという規定を入れればいいのではないか。 |
平成18年度の市民会議から出た意見ということで、その当時は市政に対する意見を出されたものと受け止めている。市の方で何ができるできないの判断はその後の判断。指定管理に関する委員会の人選は、他市では外部委員を入れている例もあることはあるが、現在は選定員会の中に行政及び専門家を入れることにより一定程度市民のニーズをとらえた選定が可能になっているという理解から、この5人の委員と言うことで進めている。(有川 行政経営担当)
学童クラブの現状が分かる人を入れると私情が入るということだが、現状が分かっていれば改善点が分かる。入れない理由として私情の件はちょっと違うと思う。 5人の選定員で選定している過程が一般の市民から分かりにくい。何らかの形で公募市民を入れるなど、選定の過程や選定の基準を分かりやすく伝える工夫はできないか。 |
指定管理者制度一般について、委員会については公表等はしていない、提案書については匿名で審査している。また、プレゼンテーションを行う場合も事業者については実名ではなく匿名で行っている。審査委員、選定員については、どの事業者がなんという名前かということは承知できないよう審査を行っている。公正ではないかということは当たらないと認識。(有川 行政経営担当)
@ 厚生委員会
厚生委員会には、一人会派の会からは私、安竹洋平議員が委員として参加しています。
*厚生委員会での質疑は作成中です。
厚生委員会での賛否
会派 | 賛否 |
---|---|
一人会派の会 | ⭕賛成 |
政和会 | ⭕賛成 |
公明党 | ⭕賛成 |
フォーラム小平 | ⭕賛成 |
共産党 | ❌反対 |
本会議でのやり取り
討論
*概要ですので、実際の討論は会議録等をご参照ください。
⭐賛成(一人会派の会:安竹洋平)
以下の内容で賛成討論しました。
議案第95、96号、97号 小平市立学童クラブの指定管理者の指定について
一人会派の会として賛成の立場で討論します。
まず私(安竹)も、私たちの会派も、現状の小平市の指定管理制度のままで良いとは感じていません。先ほどから反対議員の方々等々がおっしゃっているように、選定に当事者の意見をより多く反映することや、選定委員会の内容を可能な限り公開する、それから選定委員の構成は公平性に疑いをもたれないようにする、といったことも考慮しなければいけません。そういった客観的により公正な選定の方法を探る必要はあると考えています。また、5年間で指定管理者が交代し、指導員の方々が総入れ替えになることは、学童に通う子どもたち、そこで働く方々にとってどうなのかという疑問もあります。
また、一般質問でも述べたように、市内の経済を豊かにするということも考えれば、市外の事業者に依存する指定管理の仕組みにも課題があります。そこで、たとえば、学童クラブの運営はすべて直営にするなども検討する余地があるものと考えています。先ほど報告の中で「学童クラブの管理に問題があった場合は直営の方で担える」というお話がありました。それならばすべて直営で検討しても良いのではないかという考えもあります。
しかし、そういった問題は本議案の賛否とは別枠で捉える必要があります。その理由も含めて以下賛成理由を述べます。
今回挙げられている主な問題点は、小平市の指定管理制度全体に及ぶ広い問題です。つまり、本議案に反対するのであれば、他の同様な指定管理の議案にもすべて反対しなければ筋が通りません。指定管理の議案にはすべて反対するということであれば分かります、たしかにそれをもって市の方向転換を促す方法も一つあると思います。しかし私はそれは良策ではないと考えています。
これまで事業を担ってくださり、今回惜しくも選定から外れてしまった事業者から、複数の議員に対し、相談があったと承知しています。しかし、今回応募したすべての事業者は、選定のルールを事前に承知した上で応募しており、また、過去にも同様のルールで複数回選定されてきました。それを、今回選定から漏れることになって初めて、ルールの問題点を挙げ、選定の結果に影響を与える意図もって議員や関係者の方々に働きかけているのであれば、それはフェアなこととは言えません。そのため、選定から外れた業者の主張は、我々の賛否判断に影響を与えるものではありません。
消費税の過払いと未返還の問題が選定に影響しているのではという指摘もありましたので触れておきます。過払いの問題は市の重大な過失であり、今後の報告が待たれているため詳細を省きますが、端的に述べれば、市が学童クラブの指定管理事業を、『課税事業』と錯誤していたため、本来払わなくてよい消費税分を、複数の事業者へ数年にわたって過払いしていた問題です。錯誤が発覚してから、他の事業者は返還要請に応じましたが、今回相談のあった事業者は、過払い分は「事業用途で支給されたもの」と認識しており、返還の義務はないとして応じていません。この問題が今回の選定に影響を及ぼしたのではないか、ということです。逆にむしろ私はこの問題が選定に影響しない方がおかしいと思います。市に重大な落ち度があったとはいえ、市民からお預かりしている大切な税金を早く返して欲しいと思うのが小平市の議員として当然の考え方です。また、事業者の収支・決算報告書を見ると、多くの年度で、計画より実際の人件費が少なく計上されています。つまり、過払い分は、指導員の方々の給料を増やすために使われているのではなく、本部管理費や収益に計上されているようです。これ以上の詳細は省きますが、小平市の利益を優先しなければならない議員の立場からすれば、過去の信頼関係上のできごとや、それが市の経済に及ぼす影響度も、選定の評価項目に含んだ方が良いと考えます。すると、以上の理由により、今回の結果は変わらない可能性が高く、選定をやり直す必要性がないことになります。
以上、まとめると、指定管理制度の問題はあるものの、それは本議案とは別枠で訴え、改善していくべきものと考えていること、それから客観的にフェアでなければいけないこと、市民からお預かりしている税金や、小平市の経済を守る議員の立場からして、この選定をやり直す必要性が見つからないことなどから、反対するだけの合理的な理由がなく、賛成するものです。
なお、事業者の移行にあたっては、コロナ禍の対応でストレスを受けている子どもたちが、さらなるストレスにさらされることのないよう、時間をかけて丁寧に引継ぎを行うなどを事業者に指導し、状況を市がしっかりと把握して対応することを強く要望致します。