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請願第5号の審査(令和3年3月9日 総務委員会)

旧佐川邸の土地を売らないことも含め、市民の意見を聞きながら公園整備を行うことについて

令和3年3月9日の総務委員会で審査した請願第5号のまとめです。安竹が筆頭紹介議員を務めました。

上水南町2丁目の佐川道場跡地は、平成28年10月に、大東流合気柔術の第一人者であった佐川幸義氏の御子息・敬行氏から、土地と現金29,471,353円が市に寄附されたものです。市は、公園整備費用を捻出するため、面積の約3割を売却する計画を示しました。これに対し、周辺・近隣住民と道場門人の方々が、土地を売らずに整備する方法などを求めて提出したのが本請願です。紹介議員は、安竹洋平(筆頭紹介議員)、鈴木洋一、きせ恵美子、水口かずえ、小林洋子、山浦まゆみの各氏です。

請願事項は2点です。1点目は、土地を売らないことも含めて、市民の意見を聞きながら公園整備を行うこと。2点目は、ふるさと納税について、使途を指定できる仕組みなどの導入を検討することです。

市は、今回の寄附は使途を限定しない一般寄附であり、市に財政負担を生じさせたり、ふるさと納税を活用したりすることは寄附者の遺志に反すると主張しました。また、負担付き寄附でないのに市が負担すれば住民監査請求の対象になり得ると述べ、前提が崩れる場合は公園整備を中断し、市民や門人の方々が自ら資金を集めて自主管理することを次の策として示しました。

委員会は、市議会公明党が反対、その他会派が賛成し、挙手多数で採択すべきものと決しました。3月26日の本会議でも、公明党が反対、その他会派が賛成し、挙手多数で採択されました。

質問 答弁概要(クリックで詳細)
請願者への質疑:寄附者と著書の位置づけ 市へ寄附したのは佐川幸義氏ではなく御子息の敬行氏。著書の記載は事実であることを確認している。
請願者への質疑:木の伐採と説明会の進め方 市の説明会は2回。1回目の直後に工事が始まり、木はほとんど切られ、現地説明会もなかった。
請願者への質疑:近隣住民の賛同とアンケート 最初は30人ぐらいが集まった。佐川氏の門弟の方も参加している。
請願者への質疑:請願に至った経緯 約1年前、近所の方からの話と、市の説明会のチラシがきっかけだった。
紹介議員の説明:請願事項1(土地を売らない選択肢) 売らない選択肢を検討のステージに載せ、市民とともに整備の方法を考えてほしい。
紹介議員の説明:請願事項2(ふるさと納税の活用) 市は返礼品競争の過熱を理由に消極的だが、今回の件は返礼品競争とは関わりがない。
紹介議員の説明:工事費6,300万円の見直し 不明点が多く多めに計上した概算。見直せば3,000万円近くまで圧縮できる可能性がある。
理事者側の説明:一般寄附であること 使途の限定はない一般寄附。遺言公正証書が事実のすべてである。
理事者への質疑:遺言公正証書の効力と寄附の性格 一般寄附であり負担付き寄附ではない。土地の売却は遺言執行者の弁護士も了解している。
理事者への質疑:ふるさと納税を活用しない理由 他市の財源を奪うことになり、負担を望まない寄附者の意向に沿わない。
理事者への質疑:市が負担する可能性と自主管理 負担付きでないのに市が負担すると住民監査請求の対象になり得る。前提が崩れれば事業停止も選択肢。
理事者への質疑:当初のスケジュール 令和元年度に予算化。説明会の状況次第だったが、コロナ禍で見通せない状況。
討論と採決 委員会は賛成多数で採択すべきものと決定。本会議でも賛成多数で採択された。
時刻内容
午前9時00分開会。請願者の趣旨説明(5分以内)
請願者への質疑(佐藤徹委員、橋本久雄委員、竹井ようこ委員、細谷正委員)
午前9時41分休憩、再開。請願者から資料の提出
筆頭紹介議員である安竹洋平の説明
筆頭紹介議員への質疑(橋本久雄委員、細谷正委員)
午前10時22分休憩(午前10時35分再開)
午前10時35分理事者側の説明(企画政策部長 津嶋陽彦氏)
理事者への質疑(佐藤徹委員、橋本久雄委員、細谷正委員、竹井ようこ委員)
午前11時19分休憩(午前11時20分再開)
午前11時20分討論(市議会公明党は反対、フォーラム小平・一人会派の会・日本共産党小平市議団は賛成)
午前11時23分採決。挙手多数で採択すべきものと決定

令和3年3月9日の総務委員会で、請願第5号を審査した。請願第5号は、上水南町2丁目の佐川道場跡地について、市が公園整備費用を捻出するために面積の約3割を売却する計画を示したことに対し、周辺・近隣住民と道場門人の方々が、土地を売らないことも含めて市民の意見を聞きながら公園整備を行うことと、ふるさと納税の使途を指定できる仕組みなどの導入を求めたものである。

平成28年10月、佐川幸義氏の御子息である敬行氏から、土地と現金29,471,353円が市に寄附された。遺言公正証書には、遺言者が遺贈を受けた土地を公園として活用することを希望すること、願わくは父・佐川幸義氏の顕彰碑を建ててほしいことが記載されている。

市は、建物の解体や老木の伐採などに既に約1,900万円を支出している。工事費は6,300万円と概算され、この6,300万円と同額を土地の売却で用立てる計画だった。なお、市は、この請願の審査が終わるまで現地の工事を止めている。


開会後、請願者の発言が許可され、5分間の趣旨説明がありました。

上水南町二丁目に住む岡江である。職業は日本画家である。30数年前、落ち着いて絵を描ける環境を探して小平市を見て回り、佐川邸の南に位置する家を見つけて住み着いた。佐川邸は木々に囲まれた落ち着いた環境だったが、昨年、公園にするに当たって木々をほとんど切られてしまい、近隣の住民も残念に思っている。佐川先生が1本1本、風水に基づいて大切に育てられた木だった。

住み始めた頃は近所に広場や空き地、駐車場がたくさんあったが、この数年でどんどん家が建ち、若い御夫婦や小さなお子さんも増えている。長年住むお年寄りも多く、防犯・防災を兼ねて、災害のときに一時避難できる場所、散歩ができる落ち着ける場所、自然の公園を望む声が多かった。自治会長の協力も得てアンケートを取ったところ、井戸を掘ってほしいという意見も寄せられた。この1年間、市民がどのような公園を望むのかをまとめ、意見を出し合って話し合ってきた。

遊具を撤去して雑草が生え、手のつけられない状態になった公園も多い。近隣住民が憩える公園づくりをしたい。小平市には文化、芸術、スポーツなどに功績を残した方がたくさんいるので、そういったものをもう少し大切にしてもらいたい。


請願書の冒頭に、佐川道場跡地は大東流合気武術の第一人者であった佐川幸義氏の御遺族より市へ寄贈いただいたものとある。市へ寄附を行ったのは武術家の佐川幸義氏ではなく、佐川敬行氏である。寄附者ではない父親の名前を出し、大東流合気武術を取り上げる意図は何か。寄附者である佐川敬行氏自身も、生前、父親のように合気武術に打ち込んでいた人であったのか。

佐川先生は目立つことを好まない方で、武術に打ち込んでいた。寄附されたのは息子さんで、ずっと車椅子で生活されていた。御生前も道場はそのままで、たくさんの門弟がいて、皆で道場を守っていた。作家の津本陽氏が佐川先生のところに来て「深淵の色は」を出している。大東流の合気術はこの近辺だけでなく日本中、世界に広められ、大変な功績を残された方である。息子さんがお父様の功績を後の世に残したいという気持ちは大変深かったと思う。

お父様の功績を残したいという御遺志があったということか。著書「深淵の色は」の9章に、自宅の跡地を笑顔で過ごせる公園にし、合気公園の名称で将来合気の聖地として親しまれる場所になってほしいとある。請願の根拠とされている著書の内容が事実であるという確認はできているのか。佐川敬行氏が亡くなられた後に書かれた本である。

去年1年間、何度も集まりがあった。御生前のビデオも見せていただいた。佐川幸義先生の一番のお弟子さんである木村達雄氏は筑波大学の名誉教授で、その方と直接会って話を伺った。御近所で交流があった方からも話を伺った。私も生前の佐川先生とお会いして話を伺ったことがあり、家の窓から佐川先生のお宅が見えるので様子も伺っている。事実として確認できていると思う。

市のほうには、佐川敬行氏の遺志を明確に示している遺言公正証書において、今の内容が記載されているのか。

この御本と公正証書の文章を見て、公正証書は決まった書き方をするので、希望すると言っても願わくはという言葉は入っていない。受け取り方、解釈の仕方で随分違ってくるという感覚を持った。実際には津本陽氏の書かれた御本のほうが近いという気はしている。

請願理由の最後に、佐川氏のファンは世界中に多くいます、道場跡地は小平市の観光地の一つになるはずですとある。当該地は閑静な住宅地で、地域外から多くの人や車が入ってくるような場所ではない。多くの人が集まることについて、地域住民の合意は取れているのか。

観光地という受け止め方だが、大型バスで大勢来るということではない。近隣との話し合いの中では、長く業績、功績を残すという意味で、観光地という表現は的確ではないかもしれない。お名前を残したい、お弟子さんやファンの方が世界中にいるので、訪ねてきてもただの公園ではないと分かるものを残し、石碑も残し、しのんでいただけるような、近隣の住民が静かに誇れるような公園にしたいという意見が多い。

道場が開かれていた当時も、地元の人は割と出入り自由で、花が咲いていれば花を摘んでいくという交流があったと伺っている。その辺のことを話してもらいたい。また、説明会は何回やったのか。アンケート調査でどのような意見が出たのか、詳しく説明してもらいたい。

市からの説明会は2度あった。最初の説明会に参加したが、普通の公園にするというので驚いた。コウヤマキやビワ、梅などたくさんの木が植えられ、毎年庭師が入って整備されていた。それをほとんど切るということで、建物も壊した。西側に接して住む、御両親の代から佐川先生と交流があった方が、木を切らないでほしいと市に願い出たが受け付けてもらえず、私もお願いして、うちの前の一列だけ残してもらった。紅葉の木だけ5本残っただけで、あとは全部切られ、起伏も全部平らにされたので、ブロック塀の下がむき出しになり、地震のときに倒れるのではないかと心配されている。1年近く工事をストップしていただいている。

御子息がお金も添えて寄附されたのに、そのお金が足りないということで、木を切るのではなく、自然のままの公園にしてほしかったというのが近隣の方々の思いである。残りのお金は一般会計に入れてしまったので出せない、3分の1ぐらいの北側の土地を売って道路をセットバックする費用に充てると言われたが、用途が違うのではないかと感じている。

木の伐採は、説明会の前にされたのか、後にされたのか。どの木を切るかは、事前に周辺の住民に知らせたのか。

1回目の説明会が終わった後、すぐに工事が始まってしまい、あれよあれよという間にどんどん進んでいった。

この木とこの木は残しますという現地説明会を普通はやるのだが、それはなかったということですね。

おっしゃるとおりである。

近隣住民とおっしゃっているが、この件に関して、近隣の方々は何人ぐらいが賛同の意を示しておられるのか。

最初は30人ぐらい集まった。一番最初に驚いたのは、佐川先生の門弟の方たちが参加されたことである。小平市民の方も多く、いろいろな方が関わってくださっている。

旧佐川邸の置かれた場所について、請願者の方がお話を最初に伺うきっかけになったことは何であったのか。

約1年前である。きっかけは、近所の方からのお話と、説明会をやりますというチラシが入っていたことだった。


請願者への質疑の後、筆頭紹介議員である安竹から説明がありました。

趣旨は請願書に書いてあるとおりである。端的にいうと、これまで市として客観的に検討対象ではなかった土地を売らないという選択肢を、客観的にも認識できる状態で検討のステージに載せてもらいたい。市民とともに公園整備の具体的な方法を考えてほしいというのが請願事項の1番目の趣旨である。

一方で、現実問題として、整備にはお金がかかる。寄附金で賄い切れない部分もある。市がお金を出す道があることが一番だが、それ以外にもふるさと納税を活用してもらうことで、市の支出を減らしていく道もある。具体的な方法論を探っていきたいというのが請願事項の2番目である。

ふるさと納税について補足する。平成30年12月定例会の、この公園とは全く関係ないふるさと納税自体の話の中で、企画政策部長から、返礼品競争が過熱し、やり過ぎると地方同士が財源を奪い合うような形になるので好ましくないという発言があった。同じ趣旨の発言を何度か聞いている。客観的に見て、市がふるさと納税制度の活用に消極的に見える理由は、それぐらいしか合理的な説明が見当たらない。今回の件は、返礼品競争に関わるような話ではない。制度がせっかくあるのだから、活用の方法を掘り下げて検討していただきたいし、課題があるのであれば、それがどこにあるかを市民に分かりやすく説明して、その課題解決に向けて市民とともに進んでいく在り方が理想的だと思っている。

控除がなかったとしても単純に寄附してくれればいいのではないかという意見もあるが、それは筋違いである。控除があるだけ、寄附のハードルは非常に大きく下がる。市のために寄附を考えてくださっている方々に対して、市や市議会議員がそんなことを言う立場ではない。

請願に書いていないことだが、重要なことなのでこの場で話す。去る2月7日に、旧佐川邸の公園化を考える会の方々と、今度の市長選挙の立候補予定者の方々との意見交換会を開いた。お二人の立候補予定者ともに、会の趣旨に賛同され、ふるさと納税の活用にも前向きな様子だった。どちらの方が市長になられても、前向きに取り組んでいただけるという感触だった。

もともと請願事項は3つで最初は出す予定だった。事前に調整した中で、市議会公明党からこの内容では紹介議員は出せないと伺っていた。そうすると全会一致にならず、3番目の、平櫛田中氏や齋藤素巖氏と同様に佐川幸義氏も市の歴史的な人物の一人としてスポットを当てることを検討してほしいという内容は、単独では訴える力が弱く、否決される可能性があったために省いた。ただし、このことも市にはぜひ検討していただきたい。小平市内には魅力的な人たちが暮らしていたストーリーが埋もれている。先人のストーリーを一つずつ発掘して後世に残していくことは、その土地で暮らす人々が土地に愛着を感じるようになるなど、精神的な意味において非常に重要である。

防犯・防災機能を持ち、安心・安全に利用できる公園にしてほしい。具体的には、公園内に小平市で初めての災害用井戸を設置するということも検討した。公園化を考える会では、こういったことも今後の検討事項になっている。今回は請願には載せていない。

公園化を考える会が作成したコンセプト案は、ここちよく、しなやかさのある公園である。会には毎回15人から20人ぐらいの方が参加し、その中にランドスケープデザイナー、公園設計の専門家の方々も参加してくださっている。佐川先生や御子息の思いを残すこと、コロナ禍を経て高齢化も進む中で、一方では小さな子どもたちが自分たちから考えて遊びをつくり出せるような公園にしたい。防犯・防災を考え、安心・安全に利用できるコンセプトも含まれている。多くの人に受け入れられる内容だと思う。

近隣周辺住民へのアンケート調査も行った。2月20日までの速報版である。小平市は配布160枚で回収113枚、回収率約70%と非常に高い。各戸に配布したアンケートを実際に回収に回ったということもあるが、国分寺市は自主提出分で22%と、任意のアンケートとしては非常に高い。近隣の関心が非常に高いことがうかがえる。公園ができたらどのような目的で利用するかは、休憩、散策、花や木の生物観察が多かった。利用の頻度は、ほぼ毎日、週に2、3日程度、週1回といった回答が多く、比較的頻繁に利用したいという方が多い。

実際にお金がいくらかかるかについて説明する。当初計画では工事費に6,300万円かかる。内訳は、道路工事が600万円、公園整備工事が5,700万円である。市の計画では、全体の1,200平方メートルのうち350平方メートルを売却し、その売却益が大体6,300万円ぐらいだろうという見積りで賄うという話だった。売却予定地を見ると、公園がかなり狭くなってしまう。よくある小さい公園の一つになってしまう懸念がある。

この6,300万円は、複数の不明点があるとして多めに計上した概算である。計算を担当された方も、不明点が多いので多めに計上した概算だと述べている。状況が似通った鈴木町にこにこ公園の単価で計算し直してみると、工事費全体はもっと安くなる。鈴木町ににこにこ公園の単価ではなく新しい単価を使っている理由は特にないという。目隠しフェンス525万円には土留めの費用が含まれ、日本庭園の整備費用500万円、パーゴラ350万円も、比較的高価なものを計上している。概算は見直しの余地がたっぷりある。

経費は直接工事費の91%で計算することになっている。直接工事費を1,000万円削減して見直すと、経費も910万円削減でき、合計で1,910万円削減できることになる。素人考えでざっくり削減できそうなところを計算してみたが、工事費の合計は3,000万円近くに圧縮できる可能性がある。

とにかく、ざっくり見積もった6,300万円という金額を固定値にして、それが決まった金額だとみなし、その分を捻出するために3分の1近くの土地を売らなくてはならないという段取りは、私はとてもおかしいと思う。時間がかかってもいいから、近隣住民と市が協働で、どういう公園にするか、費用をどう抑えていくか、資金をどう捻出するかといったことを積み重ねてプランを作成していくのが理想的である。

幸いなことに、考える会には専門家のプランナーの方々も参加してくださり、コンセプト案の作成、周辺へのアンケート調査などが進んでいる。この後の資金的なことや、近隣住民を交えたパブリックワークショップなど、もっと具体的なステージに進んでいけたらと考えている。

関係資料の14ページから16ページには、最初に近隣住民や道場関係者から提案された公園のアイデアをいくつか紹介している。こうしたアイデアが近隣住民から出てくることは、公園ができた後も公園に愛着を持てるという意味で、非常に重要なプロセスである。会のサイトもつくっており、情報はそこに集約していく予定である。


ほかの公園への影響と今後の課題

Section titled “ほかの公園への影響と今後の課題”

よくここまで請願者の皆さんがまとめたなと敬意を表する。本来これは市がやるべきことだ。現地説明会もなく、1回目の説明会の後に工事が始まってしまうという手法が、小平市では行われてきたと改めて思った。

今回の佐川邸の公園の問題は、佐川邸だけの問題にとどまらない。鎌倉公園、鷹の台公園がこれから整備されていくときに、この整備の手法がそのまま使われる危惧を感じている。この取組が一つの前例になれば、小平市のまちづくりはドラスチックに変わっていくと思うが、請願者の方はそこまで思ってやったわけではない。そのくらいの意味があると私は思っている。請願者はどう思っていると紹介議員は聞いているのか、大変なことは何か、これからの課題は何か。また、市は周辺の500戸ぐらいのエリアに案内を出したと言っているが、どの辺の方たちにアナウンスをしているのか。このアンケート調査は今後どう活用していくのか。

請願を出された方は、旧佐川邸公園のことを中心に考えていらっしゃる。小平市をよくしていきたいという思いを皆さんが持っており、参加されている方の中にはプレーパーク等で働かれていた方もいた。将来の子どもたちのこと、現在の大人たちが安心して安全に、快適に暮らせることも重要なことだと考えている。愛着を持てたり、ふだんから自分たちの公園だという意識で大切にしていける存在が近くにあるのはすごくいいことである。ほかの公園にもこの動きが広がっていくのであれば、すごくうれしいと感じていると思う。

大変なところは、市がどうやって動いているのか、市の内部事情、人的なリソースが足りていないとか、お金のリソースが足りていないといったところは、なかなか情報としてない部分もある。そこに私たち議員が参加して情報を提供していたことは、市の考えていることと市民の考えていることのすり合わせをしていく上で、すごく有効だったと思う。継続してやっていきたいという意思は、参加されている方々は持っている。

今後の課題は、市と一緒に考えていかなければいけない部分が出てくる。新しい市長になられるタイミングなので、その後に市と会の間で会合を持ち、もっと近隣住民も含めてパブリックワークショップのような形で意見を集約する会合が持たれたらいいという方向性が、前回の会議等で決まっている。

アンケートは、小平市内では10地区の自治会の地区長に頼んで調査している。アンケート結果を踏まえて公園のプランをもう少し具体化し、コンセプト案と合わせて具体的なプランをつくっていく。それをたたき台として、市との話し合いの中でパブリックワークショップの一番のたたき台として使うことが考えられる。

途中で集まりをやる前にニュースを何回か出したと伺っているが、その状況を教えてもらいたい。また、市がよくここまで粘り強く対応してくれたというのも、今までにない対応だと思っている。担当課の皆さんの御努力には感謝している。議員も何人か参加して意見交換をしているが、その辺の感触も伺いたい。

ニュースの配布状況は、毎回、会をやる前にはチラシを周辺の250戸ぐらいに配布して、お知らせしている。

市の担当の方もよくここまで御対応してくれている。非常に協力的に意見を受け入れてくださる方向性である。公園開発整備は市としても課題だと思う。お金はかかるし、使われない公園にしてしまうと意味がない。なかなかリソースが割けないというところもあり、小さい公園というのはメンテナンス費用もどんどんかかってくる。そういった課題もあって悩まれているところがあると思う。市民の側からいろいろな提案をつくったり、本来は市がやるようなことを市民が肩代わりして、できるところまで進めていくことは、市にとってもありがたいことではないかと思う。担当課の方々は協力的で、積算の資料も積極的に出してくださるので、会としてもありがたい。

全会一致への考えとコロナ禍の影響

Section titled “全会一致への考えとコロナ禍の影響”

請願そのものは、ぜひ全会一致になるように図るための審査でもあると思っている。全会一致が望ましいと考えての御提案だと思うが確認したい。また、当初のスケジュールはいつがゴールだったのか。この1年はコロナ禍ということもあり、議会審査がこのタイミングになった。この1年間の影響はどうだったのか。

全会一致は、会としても望ましいと考えていらっしゃる方が多いと思う。実際に近隣に住まれている方の中には特定の会派の支持者の方もいて、うちの会派は反対したという話になると住民の方も困ってしまうので、全会一致が望ましいと思う。

当初のスケジュールは、本来は初回の市からの説明会のときに、令和2年度以降に公園整備工事、道路拡幅工事、一部用地売却が予定されていたようである。

コロナ禍の影響は、一つは、近隣住民に会に興味があれば参加してくださいというところで、高齢の方などが人が集まる場所に出向くことに壁があったことである。もう一つは、公園のコンセプトを考えるときに、コロナ禍を経て生活様式が変わっていく中で、人々のストレスを開放していかなければいけないということもあり、今後の新しい社会状況に対応できるコンセプト案になっている。


市としましては、今までこの遺言執行者である弁護士とも協議しまして、遺言公正証書に基づいて事業を進めてきているところでございます。寄附された今回の土地の一部を公園として整備する件につきましては、事前に住民の方にも丁寧に説明を進めてきたと認識しておりますが、周辺の住民の皆さんにおいて、遺言書の内容が正しく理解されずに、結果としてこのような請願という形になってしまっていることについては大変残念に思っております。

今回の寄附につきましては、佐川先生ではなく、あくまでもこの息子さんである敬行さんから市に寄附をしたいということで、それに基づいて市が寄附受けをしたものでございます。まずはそこの事実をしっかり御理解いただきたいと思っております。

請願文書にあります、合気は争う事を致さずというのは、父親のほうの話を持ち出しております。もともとこの土地については一般寄附ということで、特に使途の限定はされておりません。現金についても、公園として整備するために寄附するというようなものではございません。しかし、どこかで誰かが違うような情報を周辺の方にも流して、だんだんそれが誤解を生んで市に対する不信感につながっているのではないかということは、大変残念なことだと思っております。

門下の関係の方ともいろいろと何度か調整してきておりますが、御自身の考え、言い分、主張が通らないときには、徐々にかなり厳しい口調になってきたりすることもあります。このままやっていくようだったら裁判になるよ、何年かかるか分からないですよというようなことを発言されたり、市を批判するような文章になるかもしれないので、そういったことも考えてくださいみたいなことを言ってきた方々でございます。

いずれにしましても、我々としては、あくまでもこちらの遺言公正証書、これが事実の全てだと思っておりますので、これをゆがめるようなことがあってはならない。それは逆に寄附者の遺志をゆがめることにもなりかねないということがありますので、そこはしっかり押さえた上でこの事業に当たってまいりたいと考えております。


遺言公正証書の効力と寄附の性格

Section titled “遺言公正証書の効力と寄附の性格”

まず、この公園の整備については、市民の方と十分話合いを持って進めていただくことはとても大事なことだと考えております。

遺言執行を指定弁護士の方から市に提出された遺言公正証書の概要はどういう内容であったのか、市はそれをどのように捉えておられるのか。遺言公正証書の持つ効力、意味合いを確認したい。また、請願書に引用されている著書「深淵の色は」に書かれている内容に対する見解、特に9章に及ぶところで市のことも出てまいりますので、請願のもともとの衣紋になっているこの言葉の意味合い、この本に書かれている内容に対する市の見解を伺いたい。今回の請願内容は、寄附者の遺志と合致するものと考えておられるのか。仮に請願が採択された場合、市としては請願内容を実施する考えはあるのかどうか。寄附者の遺志を第一と捉えた上で、請願内容にもできるだけ沿うような解決策はあるのかどうか。

寄附のうちの一般寄附でございます。寄附には一般寄附と負担つき寄附というのがございます。これは寄附する方、遺贈される方が自由に選択できます。今回はそのうちの一般寄附でございます。負担つき寄附は、寄附をするに当たって、例えば今回でいうと土地とお金について、これをやるために寄附するものです。逆に、それをやらないのであれば寄附をしないといった意思に基づく寄附が負担つき寄附でございます。今回でいいますと、例えば現金については公園を整備するために使ってもらうものであり、この土地は公園を整備するために全部使うものであるというしっかりとした思いがあれば、負担つき寄附を選択できます。でも、今回はそれをしていません。あくまでも高齢の方が御自身の身の回りの整理をした上で余った財産があったということで、これをよかったら市に使ってほしいということで寄附をされた一般の寄附だと、市としては受け止めております。

著書「深淵の色は」については明確な答弁がなかったと記憶しておりますが、我々が門下の方からメールをいただいております。そのメールによりますと、この本については当方から津本氏にお渡しした情報を基に書かれておりますということでございます。この作者の方が直接寄附者の方に何かインタビューをして書いたというものではなくて、あくまでも門下生から出た情報に基づいて書かれたものだと我々は捉えております。併せて申しますと、遺言書には合気という言葉は一言も出てきておりません。この寄附者御本人がそれほど合気に対して強い思い入れがあったというふうには、我々は読み取っておりません。

請願の1点目は、今後の土地利用ということで、土地を売らないことなどを含めて考えてほしいということと、市民の意見を聞きながら公園整備を行うということがございます。土地を売らないことを含めてというのは、もともと一般寄附という形で受けておりますので、市が公園として整備するに当たって財政負担を生じるということは起こってはならないことだと思っております。これは寄附者自身がかなり控え目な方だったと我々は考えております。できれば公園にしてください、無理のない範囲で。市に財政負担もかけたくない、誰かに迷惑をかけたくない。ただ、うまく使っていただけるんだったら使ってくださいという思いだったと、この遺言書からは捉えております。今回、土地を売ること自体は認められております。遺言執行者であります弁護士の方も、それで構いませんと。よかったら市として寄附を受けてくださいねということで、我々はそれを前提に寄附を受けたものでございますから、何か途中から急にこの土地を売ろうとしたわけではなく、市としては財源を確保するために土地を売って、その代わりこの寄附者の思いを少しでもかなえていきたいということで公園として整備する選択をしてここまで進めてきたものでございます。

ふるさと納税を使うというのは、今回適当ではないと考えております。結果として他市の財源を持ってきてしまうことになります。もともとどこかに負担をかけたくないという思いであれば、そういったことも避けるべきだと考えております。市民の意見を聞きながら公園整備を行うというのは、周辺住民の方の声を聞いてよりよい公園にすることであり、市の考えとも合致するものだと考えております。

請願者の遺言書に載っております意向を最大限生かしながら、今回の請願をどう達成するかということで考えますと、まずは負担をどこかに押しつけずにやるということで、本当に整備をしていきたい、自分たちで資金を集めてやっていきたいという方から直接寄附を集めるという手法があります。クラウドファンディングを個人でやっている方もいますから、全国門下の方に声かけをして少しずつでも集めて、その資金の中でゆっくりこの公園を整備していくことは可能かと思います。我々も前提が崩れるということであれば、一旦、市としてはこの公園整備は手を引くというか、中断させていただいて、あとは整備していきたいという方が独自に資金を集めて進めるという選択肢はあろうかと思っております。それに併せて、市としては、安全性を確保するために一定の安全配慮のための協議を行ったりしていくといった側面的な支援をしながら、自主的な、まさに新しいタイプの公園として地域の中で生かされていくということは可能性としてあろうかと考えております。

この寄附は一般寄附で、負担つきの寄附ではないと明確に言われたが、それは間違いないか。公正証書であるから、弁護士の先生も含めて確認が取れているのか。また、遺言者の公正証書に基づいて市は執行していくが、公園になるということであれば地域の住民の方の意見もしっかり聞きながらやっていく。佐川先生も恐らく望まなかったであろう市に対する負担については、公園の北側の一部を売却して整備費用に充てる。ここについては遺言者の意向に沿ったものであるという理解で進めようとしているという考えでよいか。請願書の衣紋になっている言葉は、佐川敬行氏のお言葉ではなく、門下の方がこの作者に語った言葉であると理解しているということでよいか。市が進めておられることは、遺言者の意向に沿った内容であると自信を持って言えるかどうか。

これは一般寄附でございます。紹介議員の方がいろいろ費用の計算をしておりましたが、市が多めにお金を見積もっているのではないかという御指摘は当然です。負担つき寄附でない以上、万が一、市がこれを公園整備するに当たって、この寄附以外のお金をどこかで負担しなければいけないということになりますと、そもそもこの寄附の前提が崩れてまいります。負担つきでないにもかかわらず市が負担したとなると、場合によっては逆に住民監査請求の対象となり得る危険性もございますので、市としてはある程度の余裕を見ながら整備するというのは当然のことだと考えております。一般寄附でございますので、その差によって、例えばお金に余剰が出たとしても、何ら問題はございません。

市がやっている一部土地を売却して財源を確保しながら意向に沿う形で公園を整備していこうということ、あるいは整備するに当たって周辺の住民の方の声も聞きながらやっていこうということは、今回の遺言者、寄贈された方の遺志に沿う形だと市としては考えております。著者が直接この寄附者からお話を聞いたのではないということは事実でございます。市が今進めていることは、極力遺言者、寄贈された方の遺志に沿うような形で、しかも一般寄附という制限の中でできる範囲で進めておりますので、寄附そのものの前提に沿って、その遺志に沿って進められていると考えております。

遺言公正証書の重みと、寄贈された方でない方々、地域の住民も含めて門下の方の要望、このバランスをどう取っていかれるのかを最後に伺いたい。

なかなか難しいところだと思います。いずれにしても、門下の方は、この土地は絶対売ってはならないという立場でございます。話合いをしている中では、この土地の扱いについては市が勝手に決めることではない、あくまでも自分たちと協議して決定しなければいけないんだというような発言もされていましたが、これは全くの事実とは反しております。それを、話合いの場ではその方たちは、これは遺言執行者の弁護人が言っていたことだと言っておりましたが、これはうそです。そういったことは一切ありません。弁護士のほうにも確認して、そんなことは言っていませんよという確認を取っておりますので、我々としては、まずそういった誤解が周辺の方にも伝わってしまったのではないかということを大変懸念に感じているところでございます。

寄附を受けた市としましては、極力公園にしていきたいという思いを酌みながら、できる範囲で進めてまいりたいと考えております。それに当たっては、周辺住民の方の御意見も承りながら進めたいと思いますが、もし売ってはいけないという、そういった制限をかけるということであれば、これは逆に言うと遺言者の意思から外れていくということになりますので、市としては一回ここは事業を停止して、あとは負担が生じないように、そういった公園を整備したいという強い思いの方から直接資金を集めて、自分たちで公園を整備して管理していくというのが次の策としては望ましいのではないかと考えております。

ふるさと納税を活用しない理由

Section titled “ふるさと納税を活用しない理由”

ふるさと納税はずっとほかの場面でも議論はあった。これまでも何億円と市から出ていってしまい、市に入ってくるのは対して数百万円だったりという状況が続いている。駅前にモニュメントを造ったときはガバメントクラウドファンディングを行い、資金が集まり、住民の意に沿うような公園ができ、そこには様々な市民の関わりがあって協働が生まれた。市の施策としてやることに問題はないのではないか。かたくなにふるさと納税は使うなと、市の力を借りなくても門下生や住民の寄附でやるならどうぞという御答弁かなと思うが、そうではない部分で、ふるさと納税を使ってみるということも一つ例としてあってもいいのではないか。受け入れ難いということか。

通常の公園を整備しようということであれば、それは十分考えられると思います。今回はあくまでも一般寄附として遺言公正証書に基づいて受けた寄附が出発点でございます。我々は、寄附者の遺志を大事にしていきたい、これが第一だと考えておりますので、それを踏まえますと、今回この案件についてふるさと納税を使うというのは、確かにお金が集まる可能性はありますが、結局そこにお住まいになっているところの住民税が失われてしまうということになります。これは寄附者の意向からすると外れるだろうと我々は捉えております。

やるに当たっても、別の案件であれば積極的にやるべきだと思いますが、今回はもともとこの土地の一部を売っても構わないという寄附でございます。それによって資金が調達できるのであれば、そちらのほうがより寄附者の意向に沿うだろうと考えております。当然これは売ってはいけないとか、財源がどうしても見つからないということであれば、次の策としては、そういった賛同者の方から寄附を集めるということはございますが、今回は、もともとの寄附が売っても構わない、それで一部だけ公園にしてもいいですといったことで市は寄附をお受けしたものでございますから、今回については、ふるさと納税の適用というのは難しいと考えております。

一部だけ公園にしてもいいですということではなかったと思う。願わくば公園にしてくださいとそのように書かれていたと思っている。控え目な表現ではあるけれども、公園にしてくださいということだと思う。売ってもいいですよというのは、遺言書の中には書かれていないと思う。住民の方々が盛り上がり、防災のときにもちょっと広めの公園が欲しい、木々が素敵だから残してほしいという、いろいろなきっかけになって皆さんが話し合い、働きかけをしてこられた経緯がある。出発点はそうだったかもしれないけれども、そこからいろいろな変化が生まれてきているわけだから、それに寄り添うことはおかしなことではないと思う。住民監査請求でどうのという話もあったけれども、本当にそうなるのか。きっかけと捉えて、あとはそこが変化していくということについてはどうか。

もともと市に負担が発生しないようにということで、いろいろ門下の方とも調整してきています。本来は調整する必要がなかったんですけれども、できるだけ配慮していきたいということで、できるだけ打合せを重ねながら、最終的には道場部分にはかからないようにということで、それだったらいいだろうということで一旦は落ち着いたところでございますが、またその後再燃してしまって、今このような状態になっているというのは、本当に残念なことだと思っております。我々としては、まずは遺言書をベースにする、これこそが寄附者の遺志にのっとったものだと考えておりますので、そこから外れてしまうような取組というのは、市としてはやりにくい、難しいと考えているところでございます。

市が負担する可能性と自主管理

Section titled “市が負担する可能性と自主管理”

随分踏み込んだ発言だったと思う。この間の長い期間の中で行き違いとか認識の違いとか、そういうのもあったとすごく思っている。ただ1点だけはっきりしているのは、いい公園を造ってほしいということ。それで、できれば売らないで造ってほしいということ。次の市長が、一定市として負担もオーケーであるという判断をする可能性もある。今の市長はそういう立場だということはよく認識した。売らなくても造ることが可能なのではないかということで、今回、請願者は一つの事例を出したのだ。だから、売らないことも含めてという表現にした。あそこまで言うのは言い過ぎではないか。また、自分たちで寄附を集めて造れということは、市の財産の土地に市民が寄附を集めていろいろな建物を建てるとか、遊具を造るということをしてもいいということなのか。

次の市長が、ある程度負担しても造るという選択肢もあるのではないかというような発言があったかと思いますが、それは危ないと思います。負担つき寄附でない以上、もし市に負担が生じるようなことがあった場合には、住民監査請求の対象になり得るという危険性もあるという前提でお話をしていただきたいと思います。

自分たちで寄附を集めて造る件は、ケース・バイ・ケースだと思っております。今回は、まさに新しいタイプの公園ということで、そういったことも可能性として申し上げたところでございます。当然それを整備するに当たっては、その遊具なり造り込みの危険性があってはいけません。周辺の住民に対して不安を与えるようなものであったり、周辺の安全性の確保は必要でございますから、整備するに当たっては、当然担当課と十分協議しながら進めていっていただくということを前提として申し上げているところでございます。

そういう前例のないやり方も、皆さんの中では選択肢の一つだという認識でいいのか。市の立場として、そういうやり方をよしとするのか。

まだここで完全にお約束ではございませんが、そういったことも考えられます。選択肢としてあり得るということで答弁させていただいております。やり方としてあり得ると考えております。

当初、市長が予算を組み議会に御提示されて、その後、市民向けの説明会を所管部署から行った。当初のゴールとするスケジュールについて、また今現在はどういう次の展開があり得るのかについて、現時点の市のスケジュールを担当課で分かる範囲でお答えいただきたい。

当初につきましては、令和元年度に予算化させていただいております。当初予算に組んだものにつきましては、住民説明会をしながら、まず公園設計をするのが令和元年度の予定でございました。そこから詳細設計等も入っていきますので、うまくいけば令和2年度に工事が入れるかどうか、令和2年度か3年度ぐらいにはできるのではないかと考えておりましたが、それは説明会の状況次第というところでございました。

今現在につきましては、住民説明会をした際に、この土地を売ってほしくないという御意見もありましたところと、その後、議会でもこの内容は一般質問で取り上げられまして、周辺の方に正しく御理解されていない部分もあるのではないかということで、周りの方に対して状況を説明するお知らせ文を令和2年2月に配布させていただきました。今のところ一件も御連絡はなかったところですので、我々としては少し理解していただけたのかなと考えておりました。

この後についての考え方につきましては、やはり公園は近隣住民の方の生活に深く関わってくる、いわゆる毎日すぐ隣にある場所ですので、そこがいい場所にしたいというのは市のほうでも考えておりまして、それが近くにあって嫌だなというような考えにならないような公園にするには、やはり周辺住民の方の意見を聞きながら進めていく必要があると考えておりますので、こういう説明会は丁寧に進めていく、そういったことを考えておりましたが、新型コロナウイルスの関係でそういったことはできなかったことになります。現在もまだ緊急事態宣言もありますので、スケジュールについても今後の状況というのは今見通せないというところでございます。

請願事項について、公園が近くにできると防災の面から非常に一定の安心感があるということであれば、広さについてもそれなりの広さがあったほうが住民の皆さんには安心だろうと思う。市のほうも、公園というのはこれからも一定の面積は確保していかなければいけないという長期的な視野はあるのか。1人当たりの公園化率が目標の10平米に対して5平米という半分ぐらいのところではあるが、少しずつ機会を捉えて面積を大きくしていくことも大切ではないか。もう一度土地を売らないことも一つの選択肢として考えて、市民の皆さんの御意見を聞きながら公園整備に進んでいってくれませんか。もう十分やったからこれ以上はやらないのか、もう一度そういった話合いをすることについて用意はあるのか。ふるさと納税も含めて、もう一度検討のテーブルに載せる考えについて伺いたい。

住民の方の思いというのは、我々も十分受け止めて進めていく必要があろうかと思っております。ただ、まずその前提となるのは、あくまでも公正証書に基づく遺言書の寄附者からの寄附に基づいて進めているものでございます。その寄附者である亡くなられた方の遺志はどこにあるかというと、一般寄附であって、そういった寄附を受けたことによってどこかにそういう負担を押しつけたりするということを考えてはいない、そういう方からの寄附であると市は捉えております。

売らずにどうやって整備を進められるかというと、ふるさと納税という制度ではなく純粋な寄附ですね、本当に皆さんが資金を集めて、トラスト制度みたいなのも以前からあります。そういった賛同を集められるということであれば、ぜひそういった形で資金を集め、さらに、例えば公園の計画も、先ほど紹介議員の方がもう一度計算し直したりしたケースもございますので、そういったものを含めながら、いかにその負担が発生しない中で公園整備できるかというのも、これは考えられる可能性はございます。

ただ、この寄附を受けたことで、これまで既に解体費用、安全性の面から、老朽化した建物の解体、あるいは老木となって倒木のおそれがあるような樹木の伐採はやらざるを得なかったものでございますが、そちらのほうに既に2,000万円ほどの経費がかかってきております。そういったものを踏まえながら、いかに市の負担が発生しない、あるいはどこかに負担のしわ寄せが行かないという思いを含めてやるときに、どれだけの金額が皆様の賛同の下集まってくるかということを確認した上で、できる範囲で進めるということは可能でございますが、それがなかなかできないということになると、ずっと凍結状態になってしまいますので、それはやはり寄附者の意向からも外れてしまうおそれがありますから、どこかのタイミングで一定の部分の土地を売却することで、よりいい公園として整備できるのであれば、そういった選択を市としてはしていく必要があろうかと考えております。


一人会派の会として、請願第5号について賛成いたします。詳しくは本会議場で述べさせていただきます。

委員会での各会派の立場は次のとおりでした。

会派委員立場
市議会公明党佐藤徹委員反対
フォーラム小平竹井ようこ委員賛成
一人会派の会橋本久雄委員賛成
日本共産党小平市議団細谷正委員賛成

挙手多数により、本請願は採択すべきものと決しました。

3月26日の本会議では、総務委員長の松岡あつし氏が審査結果を報告し、質疑なく討論に入りました(本会議の会議録)。討論は、市議会公明党の佐藤徹議員が反対、自民党小平政和会の鈴木洋一議員、フォーラム小平の竹井ようこ議員、一人会派の会の安竹洋平議員、日本共産党小平市議団の細谷正議員、生活者ネットワークの山浦まゆみ議員、まちづくり市民こだいらの水口かずえ議員が賛成の立場で行いました。

安竹は討論の中で、主に3つの論点について説明しました。1つ目は、著書「深淵の色は」の記載についてです。著作者が直接聞いたものではないとされた点について、敬行氏の身の回りの世話をされていたヘルパーの方が直接本人の口から聞いたものであること、委員会の後に電話で確認し、そのとおり間違いないと証言されていることを述べました。2つ目は、市が財政負担をしたりふるさと納税を活用したりすることが遺志に反するという主張についてです。遺言書にはそのことについて一切記載がなく、市の判断に委ねられていること、むしろ遺言書には公園として活用することと顕彰碑の建立が書かれていることを示しました。3つ目は、門下の方が土地を絶対に売ってはならないと主張しているとされた点についてです。道場関係者は2年にわたる市との協議の結果、土地の3分の1を売却することはやむを得ないと考えて合意に達していること、売らないことも含めてというのは地域の方々の願いに基づくものであることを述べました。

また、討論の後、安竹から、討論で「反論します」と5回発言した部分を「我が会派の主張を述べさせていただきます」と訂正する申出を行いました。

採決は挙手多数により、本請願は採択されました。