(3)いじめ対策委員会記録がほぼ皆無だった件に絡む矛盾について
令和8年9月11日に行った4件の一般質問のうちの3件目です。
本年6月定例会では、小平市立小学校で平成29年度から令和6年度まで、中学校で少なくとも平成29年度から令和4年度まで、学校いじめ対策委員会の記録が全校的にほぼ皆無だった問題を指摘しました。その後、市民が小平第十一小学校校長の令和7年3月27日付事務引継書を公開請求したところ、引継事項の中に「いじめ対策会議(運営委員会、都度の開催)記録ファイルを整備した」との記載がありました。しかし、同小学校の学校いじめ対策委員会の記録は令和7年4月分からしか公開されていません。整備されたはずのそれ以前の記録が確認できない状況です。
答弁では、このファイルは前校長が令和7年度以降の使用に向けて作成した新たな記録書式であり、それ以前の記録は存在しないとのことでした。しかし、別の公開請求により、この説明と食い違う状況があることも分かっており、不可解です。今後確認する必要があります。
時系列にも説明がつかない点が残りました。令和7年4月から全校で記録が作られるようになったのであれば、その前に全校への作成指導があったことになります。一方、教育長は令和7年12月定例会で「市立学校1校において、平成29年度から昨年度までの記録を作成していなかったことを確認している」と答弁しました。本年6月定例会でも「記録が作成されていなかったことは昨年11月から先月にかけて把握した」と答弁しています。
これに対する今回の答弁は、令和6年8月に改訂された文部科学省のガイドラインと、昨年1月に改定した小平市いじめ防止基本方針に記録の保存の記載があることを挙げるものでした。市議会からの指摘も踏まえ、令和7年度から繰り返し周知徹底を図っているとのことです。記録の作成状況の把握は、情報公開請求への対応の中で行ったもので、この周知徹底とは関連がないとのことでした。
一方、令和7年4月からすべての学校が一斉に記録をつくるようになったことから、その前に全校へ強めの指導があったと推測されます。しかし当時把握していたのは1校だけであり、全校への指導につながった経緯は説明がつきません。対応手順として不可解であり、公開請求で得た資料と整合するか、今後確認する可能性があります。
| 質問 | 答弁概要(クリックで詳細) |
|---|---|
| ① 「記録ファイルを整備した」とは? | 前校長に聴き取りを行ったところ、令和7年度以降の使用に向けて新たな記録書式を作成したとのことで、令和7年度から使用されていることを確認している。 |
| ② 令和7年3月以前の記録はどこにある? | 令和7年度からの使用に向けて作成されたものであるため、それ以前の記録はない。 |
| ③ 全校への作成指導と把握の時系列は? | 令和6年8月改訂のガイドラインと昨年1月改定の基本方針に記録の保存の記載があり、市議会からの指摘を踏まえ令和7年度から周知徹底を図っている。把握は情報公開請求への対応の中で行ったもので、周知徹底の取組とは関連がない。 |
質問する理由
Section titled “質問する理由”本年6月定例会では、学校いじめ対策委員会の記録が平成29年度から、小学校では令和6年度まで、中学校では少なくとも令和4年度まで、全校的にほぼ皆無だった問題を指摘した。教育長は「情報公開請求への対応を行う中で把握したものであり、記録が作成されていなかったことは昨年11月から先月にかけて把握した」と答弁したが、状況はまだ不明瞭だ。
その後、市民が、小平第十一小学校校長の令和7年3月27日付事務引継書を公開請求したところ、引継事項の中に「いじめ対策会議(運営委員会、都度の開催)記録ファイルを整備した」との記載があった。しかし、同小学校の学校いじめ対策委員会の記録は令和7年4月分からしか公開されていない。つまり、整備されたはずの、それ以前の記録が確認できない状況だ。
6月定例会で質問しきれなかった点も含めて確認するため、以下質問する。
① 記録ファイルを整備したとはどのようなファイルか
Section titled “① 記録ファイルを整備したとはどのようなファイルか”「いじめ対策会議(運営委員会、都度の開催)記録ファイルを整備した」とは具体的にどのようなファイルのことを指しているのか。また、どのような内容か。いつからいつまでの記録を整備したのか。
小平第十一小学校校長が作成した令和7年3月27日付事務引継書に記載のある、いじめ対策会議記録ファイルについて、作成者である前校長に聴き取りを行ったところ、令和7年度以降の使用に向けて、学校いじめ対策委員会の新たな記録書式を作成したとのことであり、小平第十一小学校において、令和7年度から使用されていることを確認している。
② 令和7年3月以前の記録はどこにあるのか
Section titled “② 令和7年3月以前の記録はどこにあるのか”整備されたファイルに含まれる記録のうち、令和7年3月以前の記録はどこにあるのか。なぜ公開されないのか。
第1点目で答弁したとおり、令和7年度からの使用に向けて作成されたことから、それ以前の記録はない。
③ 全校への作成指導と記録作成状況の把握の時系列は
Section titled “③ 全校への作成指導と記録作成状況の把握の時系列は”学校いじめ対策委員会の記録がほぼ皆無だった実態に関し、時系列で整理すると、令和7年4月から全校で記録が作られるようになった。つまり、その前に全校への作成指導が行われたことになる。
一方、教育長は令和7年12月定例会で「市立学校1校において、平成29年度から昨年度までの記録を作成していなかったことを確認している」と答弁し、本年6月定例会では「記録が作成されていなかったことは昨年11月から先月にかけて把握した」と答弁した。これでは、少なくとも1校しか把握していない時点で全校への作成指導を行ったことになり、説明がつかない。いつから全校の記録作成状況を把握し始めたのか、全校の状況が判明したのはいつか、いつどのような根拠で学校への指導を始めたのか、時系列に沿って明確な答弁を求める。
学校いじめ対策委員会の記録にかかる作成の指導状況については、令和6年8月に改訂された文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドライン及び昨年1月に改定した小平市いじめ防止基本方針において、いずれも学校いじめ対策委員会の記録の保存にかかる記載があることに加え、かねてからいただいている市議会からのいじめ対策等への対応に関する指摘などを踏まえ、令和7年度から、学校いじめ対策委員会の記録の作成、保存について、繰り返し周知徹底を図っている。
記録の作成状況の把握については、本年6月市議会定例会における一般質問の中で答弁したとおり、情報公開請求への対応を行う中で把握したものであり、学校いじめ対策委員会の記録の作成、保存に関する学校への周知徹底の取組とは、関連のないものである。