請願第12号の審査(令和4年2月2日 生活文教委員会)
市立小・中学生の健全な成長、発達のために教育活動における制限の緩和を求めることについて
令和4年2月2日の生活文教委員会で審査した請願第12号のまとめです。安竹が筆頭紹介議員を務めました。
本請願は、新型コロナウイルス感染症対策として学校で続けられてきた教育活動の制限について、子どもの健全な成長と発達とのバランスを図ることを求めるものです。請願者は、市内の小学校に通う娘がマスクをすると苦しいと訴え、学校と相談してマスクをせずに通うことになったものの、先生から言われる「話したいならマスクをして」という言葉や、友達からの「マスクをつけないならしゃべっちゃいけないんだよ」という言葉を受け、声を出せなくなり、学校に行きたくないと訴えるようになった事例を挙げています。
請願事項は4点です。第1に、常時マスクを着用することによる長期的な影響について正確なデータがないため、感染症予防と、児童・生徒の健全な成長、発育及び学習環境に与えるリスクとの両面について、教職員、児童・生徒、保護者に周知すること。第2に、身体的、精神的及び発達上の問題でマスクを着用できない児童・生徒がいることなどを周知し、差別や圧力が生じることのないよう指導すること。第3に、第1、第2の事項を小平市立学校版感染症予防ガイドラインに記載し、教育委員会として各市立小・中学校に通知すること。第4に、同ガイドライン令和3年11月1日版の「学校給食及び昼食」にある対面喫食の回避やマスクの着脱の記載について、文部科学省の衛生管理マニュアルに準じた見直しを検討することです。
本請願は、令和3年12月21日の12月定例会最終日に生活文教委員会に付託され、2月2日の委員会で審査されました。2月1日までに2,515人の追加署名があり、合計2,516人となっています。委員会は討論なく全会一致で採択すべきものと決し、2月28日の本会議では字句訂正を承認したうえで、質疑・討論を省略し、挙手全員で採択されました。総署名者数は2,636人です。
| 質問 | 答弁概要(クリックで詳細) |
|---|---|
| 審査の背景 | 教育活動の制限の緩和を求め、マスク着用で学校に通えなくなった子どもの事例が示された。 |
| 趣旨説明:請願事項2(マスク着用ができない子どもへの対応) | マスクをすると苦しい娘が登校できなくなった。周知と差別・圧力がない指導を求める。 |
| 趣旨説明:請願事項1(長期的影響の周知) | マスクのメリットとデメリットの双方の情報を保護者や学校に周知すべき。 |
| 趣旨説明:請願事項3・4(ガイドラインの記載と給食) | 各学校はガイドラインを変えられない。給食の時間は一言も話してはいけないと指導されている。 |
| 質疑:給食後の会話と緩和の程度 | 喫食後もしゃべってはいけない指導の例がある。文部科学省の基準に沿ったものにしてほしい。 |
| 質疑:差別や圧力の実例 | しゃべってはいけないという空気になり、マスクを使った授業では注目を浴びた。 |
| 紹介議員の説明 | メディア、子どもたちの声、行政の資料を示し、マスクの健康リスクとコミュニケーションへの影響を説明した。 |
| 質疑:不安に感じる保護者への対応 | 不安に感じる保護者がいることも併せて周知するとよい。教育委員会で工夫してほしい。 |
| 質疑:請願事項4の文言と、原則はマスク着用という認識か | 文部科学省の指示は守るべきは守る。つけられない子どもへの対応を求める請願である。文言の追加は、賛同が得られるなら最大限取り入れたい。 |
| 理事者側の説明 | ガイドラインは文部科学省のマニュアルを基本とし、着用できない児童・生徒には個々の事情に応じて対応している。 |
| 理事者への質疑:ガイドラインへの加筆と差別や偏見への対応 | 加筆するのであれば原則を示したうえで、着用できない子どもへの咳エチケットや差別・偏見がないことを追記する考え方はある。 |
| 理事者への質疑:周知の不足と今後の対応 | 学校の配慮が十分でないことは言える。再発しないよう各学校への指導、助言をしたい。 |
| 討論と採決 | 委員会は字句訂正のうえ討論なく全会一致で採択すべきものと決定。本会議も質疑・討論を省略し挙手全員で採択。 |
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 午前9時00分ごろ | 開会。請願者の趣旨説明 |
| 請願者への質疑(水口委員、石津委員、川里富美委員、佐藤徹委員) | |
| 午前9時31分 | 休憩、再開。請願者から資料の提出 |
| 筆頭紹介議員(安竹洋平)の説明 | |
| 筆頭紹介議員への質疑(川里富美委員、石津委員、水口委員) | |
| 午前10時46分 | 休憩、再開。理事者側の説明(教育部長 川上吉晴氏ほか) |
| 理事者への質疑(川里富美委員、石津委員、水口委員、佐藤徹委員、伊藤委員長) | |
| 午後1時45分 | 休憩、再開。取扱いについて協議。請願者から字句訂正の申出 |
| 午後5時46分 | 再開。採決することに決定。討論なしと認める |
| 午後5時46分 | 採決。挙手全員で採択すべきものと決定 |
令和4年2月2日の生活文教委員会で、請願第12号を審査した。請願第12号は、新型コロナウイルス感染症対策として学校で行われてきた教育活動の制限について、感染症予防に偏らず、児童・生徒の健全な成長、発達及び学習環境の確保とのバランスを図ることを求めるものである。
本請願は、令和3年12月21日の12月定例会最終日に生活文教委員会に付託された。2月1日までに2,515人の追加署名があり、合計2,516人となっている。
請願事項は4点である。
- 常時マスクを着用することによる長期的な影響については正確なデータがないため、感染症予防と、児童・生徒の健全な成長、発育及び学習環境に与えるリスクとの両面について、教職員、児童・生徒、保護者に対し周知すること。
- 身体的、精神的及び発達上の問題でマスクを着用できない児童・生徒がいること、また常時着用に不安や不快、不調を感じ学校生活に支障を来している児童・生徒がいることを周知し、それらの児童・生徒及び保護者の意思を尊重し、差別や圧力が生じることのないよう指導すること。
- 1と2の事項を小平市立学校版感染症予防ガイドラインに記載し、教育委員会として各市立小・中学校に通知すること。
- 同ガイドライン令和3年11月1日版の「学校給食及び昼食」にある「児童・生徒が対面して喫食する形態を避け、会話を控える」「喫食の際、マスクは喫食直前に外し、喫食後は速やかにマスクを着用する」の記載について、文部科学省の衛生管理マニュアルに準じた見直しを検討すること。
請願者の趣旨説明
Section titled “請願者の趣旨説明”請願の趣旨を説明する。順番が前後するが、2番の請願事項から説明する。
私の娘は、現在市内の小学校に通う1年生である。しかし、今、学校には通えていない。娘はマスクをすると苦しい、つらいと強く訴え、そのことを学校に相談し、その結果、マスクをせずに学校に通うことになった。しかし、毎日のように先生から児童たちに向けて言われる「話したいならマスクをして」という言葉や、クラスの友達、ほかのクラスの子、見ず知らずの上級生からの「何でマスクをつけないの。マスクをつけないなら、しゃべっちゃいけないんだよ」「マスクをしていないのはいけないことなんだよ」という言葉を受け、次第に家庭で学校の話題が出てくることがなくなっていった。
学校では友達に話すこともちゅうちょするようになり、顔をゆがませ、ついには声を出すことができなくなった。娘から笑顔すらなくなり、学校で孤立するようになってしまった。「マスクをしていない私は一言も話してはいけないの。マスクをしていない私は悪い子だから」と泣きながら毎日訴えてくる僅か6歳の娘と接し、親として胸が張り裂けそうな思いだった。娘と何度も話し合った結果、学校に行きたくないという娘の意見を尊重し、今に至っている。学校の先生方とは何度も話し合いをさせていただいたが、状況は変わらない。精神的にマスクがつけられない子にも、学校で過ごす権利はあるはずなのに、残念ながら今その権利は失われている。
私の娘だけではなく、市内の小学校に通う子どもの中には、マスクをしているのが苦しいにもかかわらず、「先生に怒られてしまうから嫌」「お友達に言われてしまうから」といった理由で我慢をし、体調を崩してしまった子もいる。様々な理由でつけられない子の気持ちも尊重し、児童・生徒、そして保護者に周知してほしい、差別や圧力がないように指導してほしいという内容である。
1番について。マスクは症状等のある人の飛沫を避けるためのものであること、無症状の飛沫によって感染した人は確認されていないとのことである。長期的なマスクの着用については過去に前例がなく、日本小児科医会は、2歳以上の子どもについても、一日中マスクをしていたらそれ自体が不衛生になり、かぶれの原因になったり、表情がマスクで見えないため健康観察もしにくく、言葉で訴えにくい幼児には強要すべきではないとし、小学生でも「暑くて嫌だ」「気分が悪い」など訴えを尊重すべきと記載している。最近では多くの専門家や医師たちも、健康や発達においてマスクで阻害される可能性があると伝えている。マスクを推奨する以上、メリット、デメリット双方の情報を保護者や学校に周知すべきと考える。
3番について。何度も学校と話しをさせていただいたが、各学校に若干の違いはあれど、ガイドラインで決まっていることを学校独自で変えられないということは共通しているようである。日々子どもたちのことを第一優先に一生懸命考えてくださっている先生方も葛藤し、悩まれていると思う。ガイドラインへ記載、補足していただくことが大きないい動きになると思っている。
最後に4番について。給食の時間は一言も話してはいけないと指導されている。食べ終わり、マスクをしても、その時間は話してはいけないとされている。食器の音だけが鳴り響き、会話もなく、寂しい時間を今現在も子どもたちは過ごしている。大人の昼間の飲食店を見渡しても、そこまでの方は見つけられない。実際に半数以上の子どもが「楽しくない」「おいしくない」と思っている。その影響で心因性の嘔吐をする子や泣き出す子もいると報道されるほどである。小平市のガイドラインは文部科学省が出しているものよりも厳しい基準となっているので、せめて文部科学省の基準に沿ったものにしていただけることを望んでいる。
子どもたちは、優しさから、また大人から怒られるかもしれないというおそれから、大人が言うことを素直に受け入れ順応していく。しかし、子どもたちが本心を伝えられず我慢しているのは、大人がそうさせてしまっていると今思えてならない。ウイルスがあってもなくても、子どもは日々学び、成長していく。子どもにとっての1年は、大人には比べものにならないくらい濃厚で大切な時間である。これから未来のある子どもたち一人一人の権利を守ってほしい、守っていきたい。
請願者への主な質疑
Section titled “請願者への主な質疑”給食後の会話と緩和の程度
Section titled “給食後の会話と緩和の程度”学校で最初はある程度指導してくれたけれども、それが不十分だったために、周りの子からどうしてしないんだと言われたという経緯だと思う。これまでの学校とのやり取りをもう少し詳しく聞かせてほしい。
マスクを外すことを相談したときには、学校からは許可していただいた。指導が不十分だったこと、その後についても、何度も学校と連絡を取り合い、校長先生、担任の先生、副校長先生とも話をさせていただいた。しかし状況は変わらなかった。
給食の時間は一言も話してはいけないと指導されており、食べ終わってマスクをしても、その時間は話してはいけないとされている。市内の小学校で、喫食後、マスクをつけてもしゃべってはいけない、給食の時間はしゃべってはいけないという、ガイドライン以上の指導がされている例がある。
請願事項4の緩和の程度については、黙食について、文部科学省の基準よりも小平市のガイドラインが厳しくなっているので、せめて文部科学省の基準に沿ったものにしていただきたい。
差別や圧力の実例
Section titled “差別や圧力の実例”差別や圧力について、実例を示してほしい。
マスクを着用せずに学校に通っていた際に、マスクをつけないなら一言もしゃべらないでと友達に言われた。友達と相談しながらやる授業では、顔をゆがませ、しゃべってはいけないという空気になった。また、マスクを使った授業の際には、マスクをつけていない児童が注目を浴びてしまったことが、実際にあった。
紹介議員の説明
Section titled “紹介議員の説明”請願者への質疑の後、資料の提出があり、筆頭紹介議員である安竹から説明がありました。
請願者の小野さんが述べたことに加えて説明する。請願事項1から3については、お手元に配付した資料を参照いただきたい。資料は「メディアから」「子ども達の声」「行政」の3部構成にしている。
「メディアから」では、マスクの弊害や、マスクをつけることによって子どもにどのようなデメリットがあり得るかについての記事を抜粋した。ロッテが行ったウェブアンケート調査では、大人でも「頭がぼおっとして、物事に集中しづらくなった」が50%、「肌荒れするようになった」が44%、「喉が乾燥する、せきが増えた」が40%で、約半数がマスク着用がもたらす健康リスクを理解していなかった。大人ですらこの状況であり、子どもは同程度以上の苦しみを経験していると考えたほうがよい。マスクをすることで自分の表情を気にしなくなり、表情筋の衰えにつながる。表情筋の衰えは、鬱状態などの感情変化や、食事中のむせ、誤嚥の危険性につながる。気道抵抗を高めるために口呼吸になりやすく、口内炎や歯周病の悪化、アレルギー疾患の増加にもつながる。熱中症や肌荒れ、口臭から、集中力の低下や睡眠時無呼吸症候群、鬱病まで、これらを総称してマスクシンドロームと呼ぶことができる。
教員のネットワークの調査では、「休み時間に遊ばず授業で発言しない子ども」「子どもが笑わなくなった」という変化が報告されている。飛沫感染防止のために給食中の会話だけでなく休み時間の外遊びを制限して静かに読書させている学校では、走って外に出て遊ばなくなった子どもがいる。授業中も教員が一方通行で教え、子どもの発言を極力抑えることがある。子どもたちは授業中おとなしくなり発言が減っているが、これは間違えることが怖いからであり、子ども同士で間違いを受け入れる関係がつくれていないのである。常時マスクを着用することで、子ども同士のコミュニケーションの阻害要因になっていることがうかがえる。
NHKのニュースでは、保育士から、褒めても意図が伝わっていない、子どもと信頼関係を築きにくいという声が相次いでいる。赤ちゃんは人の表情から感情を学び、身につけた顔と表情を区別する能力は、その後、相手の気持ちを理解する能力の土台となる。目だけで情報が通じ合うのは大人の世界であり、子どもたちは表情の中の多くの情報を使って相手の感情を理解していく。そうした経験がコロナ禍で一気に失われる可能性が高い。小学校でも、休み時間に「ごめんね」と謝ったもののマスクをしていたため相手に伝わらず、けんかに発展してしまった例がある。
当時の萩生田文部科学大臣は、感染者に対する差別や偏見、誹謗中傷等を許さないこと、感染した児童・生徒等や教職員、学校の対応を責めるのではなく、衛生管理を徹底し、さらなる感染を防ぐことが大切であること、人々の優しさはウイルスとの闘いの強い武器になること、科学的知見に基づかない自粛警察や同調圧力は子どもの健全な成長と学びの場を奪うだけであることを述べている。様々な理由でマスクができない子どもたちがいることをきちんと周知することは、私たち大人が子どもたちに示す優しさの一つである。請願者の方たちは、この世界を乗り越えていく一番強い武器は優しさでなければならないと考えている。
小平市においても、先生方はもちろん教育委員会の方々もこうした事例を把握されていると思う。早く何とかしなければいけないと思っている教育関係者もおり、私のところにも複数の先生方から、記事に書いてあるとおりの状況を憂慮しているという話が届いている。それは氷山の一角なのかもしれない。
筆頭紹介議員への主な質疑
Section titled “筆頭紹介議員への主な質疑”不安に感じる保護者への対応
Section titled “不安に感じる保護者への対応”マスクをしていないと不安だと感じている保護者について、どう思うか。
マスクをしていないと不安に感じる保護者がいることも併せて周知するとよい。本請願は、マスクができない子たちがいることを周知してくださいということなので、そのあたりは教育委員会で工夫してほしい。いろいろな考えの人がいて、さまざまな子がいる。ほかの子の考えを尊重して、どんな子でも楽しく学校生活が送れるような環境にしてほしいというのが請願者の思いである。
請願事項4の文言について
Section titled “請願事項4の文言について”請願事項4について、ここまで説明いただいた内容を周知という中に含めるのか。このくらいのボリューム感を持って周知するのか。
今の説明も周知に含めるかについては、情報量が非常に多いので、それを全て周知するのは難しいと思う。この請願は、マスクの着用ができない子に対する対応をきちんとやってほしいということを求めていて、原則として学校でマスクの着用は必要であるという認識でよいかという点については、文部科学省の指示は守らざるを得ないところで、原則として守るべきは守っていく。どうしてもつけられない子どもたちへの対応を求める請願である。
請願事項4のガイドラインの削除もしくは制限の緩和という文章に、文部科学省のガイドラインに沿ったという文言を追加することは可能かという点については、賛同いただけるのであれば、最大限意見を取り入れていきたいので、調整させていただければと思う。
理事者側の説明
Section titled “理事者側の説明”小平市立学校における新型コロナウイルス感染症対策につきましては、国が決定した基本的対処方針及び文部科学省が定めた学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルを基本にしながら、各学校が統一して感染症対策を行うことができるよう、小平市立学校版感染症予防ガイドラインを作成しております。
小平市立学校版感染症予防ガイドラインでは、感染源を断つこと、感染経路を断つこと、抵抗力を高めることの3点を基本的な視点と定め、密閉の回避、密集の回避、密接の場への対応という3つのポイントに加え、大声で話さないことを基本に、学校における教育活動を行っております。
マスクの着用につきましては文部科学省のマニュアルによるものですが、教育委員会ガイドラインにおいては健康被害を踏まえて適切な対応を取ることにしております。様々な事情によりマスクが着用できない児童・生徒については、咳エチケットなど、マスクによらない感染予防を個々の事情に応じて対応するよう学校に指示しております。その際、可能な限り児童・生徒と保護者に御了承いただいた上で、学級の児童・生徒へマスクができない理由を説明し、差別や偏見が生じない配慮をしております。
給食時における黙食や前向きで喫食する根拠についても文部科学省のマニュアルによるものです。給食は、食事を取るだけでなく、クラスメート等と楽しく会話をすることを含め、健やかな育ちを支える重要な機能の一つであると認識しておりますが、現時点においては、感染リスク低減のための対応はまだ必要であると考えております。
理事者への質疑
Section titled “理事者への質疑”ガイドラインへの加筆と差別や偏見への対応
Section titled “ガイドラインへの加筆と差別や偏見への対応”差別や圧力が起こらないようにしているとのことだが、どのような対応をしているのか。また、請願者から小平市のガイドラインが文部科学省よりも厳しくなっているとあったが、小平市ではなぜ文章が変わっているのか。
厚生労働省も発達障害などの場合はつけられないということを書いている。発達障害だけでなく、どうしてもマスクをつけられない子がいること、それに対し差別的なことはやめましょうといったことをガイドラインに書き込むことはできないか。
差別や偏見が起こらないようにする指導につきましては、文部科学省や東京都教育委員会からの指導資料に基づき、感染症に関わる差別や偏見、それに伴ういじめが起こらないようにするための指導を繰り返し行っております。
小平市のガイドラインの文章につきましては、文部科学省のマニュアルの趣旨にのっとった形で、小平市として児童・生徒に対して行うべきことを勘案した結果、ガイドラインとなったもので、特に文部科学省よりも厳しくしている認識はございません。適切な指導が行われているかにつきましては、校長会において確認しております。
仮に加筆するのであれば、アレルギーとか心理的な状況でマスクが着用できない場合を除いて、可能な限りマスクの着用をお願いしますということが原則になると思うが、着用できない子どもたちに対しては、ティッシュやハンカチなど咳エチケットを行うよう指導すること、マスクをできない子たちに対して差別や偏見がないことについて追記するのであれば、必要かという考え方はある。
本市のガイドラインと文部科学省のマニュアルの関係
Section titled “本市のガイドラインと文部科学省のマニュアルの関係”マスクをすることによって、健康的な被害、子どもの精神的なことに害が出るというのは紹介議員からあったが、市としては、マスクを着用することによるリスクについて、先ほど示されたことを否定されるものではないという認識か。
マスクを着用することによるリスクについては、先ほどお示しいただいたことを否定するものではありません。
保護者の方に周知する必要性はあるかもしれませんけれども、行っていく対応については、現時点で考えているところでございます。
マスクを着用できない児童・生徒がいることの周知はしていただいているという話だったが、学校現場の課題は何か。請願事項4のシールド(アクリル板)は難しいというのは分かったが、形式を変更するという話もあった。ガイドラインの改定については。
学校現場の課題につきましては、差別や偏見を生まないために、うわさや思い込みで判断しないよう指導しております。
ガイドラインの改定につきましては、これまでも状況に応じて見直しを行っております。
アクリル板を設置することになりますと、購入費用が必要となります。また、児童・生徒が円のような形になって給食をとるといった工夫についても、感染リスクや運用面から検討が必要です。小平市のガイドラインは、文部科学省のマニュアルに沿っており、趣旨は同一であると考えております。
周知の不足と今後の対応
Section titled “周知の不足と今後の対応”教育現場で請願者の思いを反映させていただきたいという思いで質問する。2,516人の方が署名されて本請願が提出された。教育委員会、学校として、どういう周知が不足していてこういう請願になったと捉えているか。また、請願者からは、ガイドラインに書いていないから現場でできないという趣旨の話があった。ガイドラインに書かなくてもやるべきものではないか。
教育委員会、学校としてどういう周知が不足していたかにつきましては、マスクの原則着用は繰り返し指導してきたが、そこに適応できないお子さんがいることについて、学校の配慮が十分でないことは言えるかと考える。改めて認識を高めるような対応をしていきたい。
また、請願者から差別、圧力の事例が紹介されたが、このような子どもたちがマスクの着用に関して傷つくようなことはあってはならない。このようなことが再発しないよう、各学校での対応について指導、助言したい。
ガイドラインの対応について、統一すべき、統一すべきでないという状況もございます。現状としましては、ガイドラインに書かなくても、やるべきものであって、これはできないというものではないと考えております。
委員会の取扱いの協議で、佐藤徹委員から請願事項の文言修正等に応じていただけるかの確認があり、安竹(筆頭紹介議員)は、文言修正等の御提案については最大限考えさせていただきたいと答えました。休憩中に調整が行われ、請願者から字句訂正の申出があり、これが承認されました。件名は「市立小・中学生の健全な成長、発達のために教育活動における制限の緩和を求めることについて」から「市立小・中学生の健全な成長、発達のための教育活動を求めることについて」に改められました。
その後、討論なく、挙手全員により、本請願は採択すべきものと決しました。
2月28日の本会議では、生活文教委員長の伊藤央氏が審査報告を行いました(本会議の会議録)。報告では、令和3年12月21日の12月定例会最終日に生活文教委員会に付託され、2月2日の委員会で全委員出席の下に審査し、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決したこと、2月1日までに2,515人の追加署名があり合計2,516人となったことが報告されました。委員会での質疑の内容として、請願者からは、給食後にしゃべってはいけないというガイドライン以上の指導がされている例があること、緩和の程度はせめて文部科学省の基準に沿ったものにしてほしいこと、差別や圧力の実例として「マスクをつけないなら一言もしゃべらないで」と言われたことなどが述べられています。
本会議では、その後さらに署名の追加があり総署名者数が2,636人となったこと、請願者からの字句訂正の申出を承認することが報告され、質疑、討論を省略したうえで、挙手全員により採択されました。