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請願第1号の審査(令和5年8月22日 生活文教委員会)

特別支援学級でのタクシー通学事業実施や通学バスの環境改善を求めることについて

令和5年8月22日の生活文教委員会で審査した請願第1号のまとめです。安竹が筆頭紹介議員を務めました。

本請願は、特別支援学級に通う児童・生徒が安全に、そして安心して通学できるよう、通学支援の拡充を求めるものです。対象は、市立小・中学校の知的障害特別支援学級(知的固定級)と、令和6年4月に小平第四小学校へ開設が予定されている自閉症・情緒障害特別支援学級(情緒固定級)です。

請願事項は5点です。第1に、羽村市のタクシー通学事業と清瀬市・国分寺市の通学バス事業を調査研究すること。利用者及び利用予定者へのアンケート調査や意見交換会を実施し、知的固定級と情緒固定級における通学支援の在り方を見直すこと。特に、羽村市で実現しているタクシー通学を試行運用も含めて具体的に検討し、可能と判断した場合は速やかに実施し、令和6年4月から開始するようなスピード感で取り組むこと。第2に、通学バスについて、自宅前乗降ではなくバス停を設けることを検討すること。第3に、通学支援に関する予算を増額すること。第4に、検討内容を市民へ報告し、最終的な判断の際には課題も含めて根拠を公表すること。第5に、通学支援が実現するまでの間、情緒固定級の児童・生徒への何らかの通学支援の仕組みを設けることです。

請願は令和5年6月30日の6月定例会最終日に生活文教委員会へ付託され、閉会中の継続審査となりました。8月21日までに415人の追加署名があり、委員会時点で416人、9月5日の本会議では総署名者数493人となっています。委員会当日、請願者は出席を希望せず、請願者から参考資料が提出されました。

市は、請願事項のうち移動支援事業を通学に適用することだけはできないとし、それ以外についてはまったくできないというものはないと答えました。タクシー通学の試行運用については、配車手続や通学路の調整、車内でのトラブルへの対応などで教職員の負担が増大すること、福祉専門のドライバや添乗員がいないことから、慎重に判断すべきとしています。一方で、情緒固定級の開設と同時に通学バスを運行し、その経費を9月定例会の補正予算に計上すると説明しました。

委員会では、請願の取扱いについて、採決と継続審査の2つの意見が出ました。継続審査とすることは挙手少数となり、採決することに決定しました。討論では、市議会公明党とフォーラム小平、市議会れいわ新選組が反対の立場を表明しました。政和会と一人会派の会、まちづくり市民こだいらが賛成です。採決は可否同数となったため、委員会条例第16条第1項により委員長が裁決し、採択すべきものと決しました。9月5日の本会議では、委員長の報告は採択とされましたが、賛成少数で不採択となりました。

質問 答弁概要(クリックで詳細)
審査の背景 知的固定級の通学バスは原則小学3年生まで。情緒固定級は5月の説明会で通学バスは使えない予定とされていた。
趣旨説明:状況が変わっても請願の意味 情緒固定級に通学バスを走らせる案が出ても、請願事項の意味は失われない。知的固定級の通学支援も求めるもの。
趣旨説明:請願事項4が必要な理由 判断プロセスが見えず不信感を招く。判断に至るまでの具体的な報告で教育行政への信頼度が変わる。
質疑:清瀬市と国分寺市を挙げた理由と費用の違い 清瀬市は市が直接運営し、小平市は添乗員の人件費がかかる。計算方法も市によって異なる。
質疑:タクシーを望む声とタクシーの課題 情緒固定級はタクシーを望む声があるが絶対ではない。課題と対応策は調査報告にまとめている。
質疑:請願事項を精査する必要はないか 情緒固定級の通学バスはまだ議決されていない。調査研究やアンケートの文言はそのまま残す意味がある。
質疑:請願事項4の公表と文言修正 難しい面はあるが、課題と対応策が分かるように伝えてほしい。提案があれば請願者に確認して変更する。
質疑:請願者の欠席理由と教育委員会とのやり取り 出席しない理由は把握していない。提案には好意的で、費用の数字についてはアドバイスがあった。
理事者側の説明 情緒固定級の開設と同時に通学バスを運行し、9月定例会の補正予算に経費を計上する。タクシーは慎重に判断すべき。
理事者への質疑:請願事項でまったくできないものはないか 移動支援事業だけは適用できない。請願事項4の公表は、市民に分かるよう工夫する。
理事者への質疑:費用の見方と通学バスへの方針転換 事業予算は利用者数で割っており、一概に高いとは考えていない。前倒しで契約する必要があり補正予算に計上した。
理事者への質疑:通学バスの対象学年と移動支援の適用 原則小学1年生から3年生。4年生以上も障害の特性や状況に応じて乗車できる。移動支援は通学の対象外。
理事者への質疑:タクシー事業者の見込みとハイブリッドの検討 19社に問い合わせ、数台であれば確保できるとの回答。バスの台数が増えることで運行ルートを見直せる。
理事者への質疑:バス停の扱いと公表の判断基準 集合場所はすでに実施しており、状況に応じて対応している。公表は方向性が固まってきた段階で行う。
理事者への質疑:タクシーは財政ではなく安全の観点か そのとおり。子どもが安心・安全に通学できるよう、通学バスが最適だと判断した。
討論と採決 継続審査は挙手少数で退けられ、採決は可否同数となり委員長裁決で採択すべきものと決定。本会議では賛成少数で不採択。
時刻内容
午前9時00分開会。8月21日までの追加署名415人(合計416人)を報告。請願者は欠席
筆頭紹介議員(安竹洋平)の趣旨説明
紹介議員への質疑(水口委員、外山委員、橋本孝二委員、川里富美副委員長)
午前10時28分休憩(午前10時45分再開)。理事者側の説明(教育指導担当部長 岡崎奈緒子氏、教育施策推進担当課長 高橋恵一氏)
理事者への質疑(伊藤委員、水口委員、外山委員、橋本孝二委員、川里富美副委員長)
午前11時26分休憩(午後3時35分再開)。取扱いを協議。継続審査とすることは挙手少数となり、採決することに決定
討論(市議会公明党、フォーラム小平、市議会れいわ新選組は反対。政和会、一人会派の会、まちづくり市民こだいらは賛成)
午後3時39分採決。可否同数となり、委員長裁決で採択すべきものと決定。閉会

令和5年8月22日の生活文教委員会で、請願第1号を審査した。請願第1号は、市立小・中学校の知的固定級と、令和6年4月に小平第四小学校へ開設が予定されている情緒固定級に通う児童・生徒の通学支援の拡充を求めるものである。

請願は令和5年6月30日の6月定例会最終日に生活文教委員会へ付託され、閉会中の継続審査となった。8月21日までに415人の追加署名があり、合計416人となっている。委員会当日は、請願者が出席を希望せず、請願者から参考資料の提出があった。

請願事項は5点である。

  1. 羽村市のタクシー通学事業と清瀬市・国分寺市の通学バス事業を調査研究するとともに、利用者及び利用予定者へのアンケート調査や意見交換会を実施し、知的固定級と情緒固定級における通学支援の在り方を見直すこと。特に、羽村市で実現しているタクシー通学を試行運用も含めて具体的に検討し、可能と判断した場合は速やかに実施し、令和6年4月から開始するようなスピード感で取り組むこと。
  2. 通学バスについて、現状の自宅前乗降ではなく、バス停を設けることを検討すること。
  3. 通学支援に関する予算を増額すること。
  4. 検討について市民への状況報告をするとともに、最終的な判断の際には課題も含めて判断に至った根拠を公表すること。
  5. 1や2が実現するまでの間、情緒固定級において、本人や保護者からの求めがある場合に対応できる何らかの通学支援の仕組みを設けること。移動支援事業の通学への適用や、保護者の交通費の補助も検討すること。

知的固定級は小学校19校中6校、中学校8校中5校に設置されている。学区外から通う児童は、原則として小学校3年生まで通学バスを利用できるが、多くの家を回るため登校に1時間かかってしまう子もいる。それ以外の児童・生徒は、公共交通機関を乗り継いだり、炎天下で片道50分から1時間を歩いたりして通学している。情緒固定級は当初、小・中学校それぞれ1校のみの設置で、5月の就学説明会では通学バスは利用できない予定と説明されていた。


本請願について、請願理由を御説明する。まず、知的固定級の通学の状況である。学区外から通う子は原則小学校3年生まで通学バスを利用できるが、それ以外の子は主に保護者の付添いで登下校している。公共交通機関を乗り継いだり、炎天下で片道50分から1時間も歩いたりしている子もいる。通学路にはさまざまな刺激があり、ストレスがたまる状況もある。通学バスに乗れる子も、多くの家を回ることで登校に1時間もかかってしまう事例があり、通学だけで疲れてしまう。通常学級に通う子と比べて、学校に着いてから学ぶ環境にも大きな差が出てしまう。

送り迎えをする保護者やきょうだい児にもケアラーの役割が求められ、家族への負担が集中している。特に母親の就労は、ケアを優先するために仕事が限定され、正規の職への登用や昇進を諦めざるを得ない状況もある。

情緒固定級については、今年5月の説明会で通学バスは使えないという話があった。通学の困難さはすぐ不登校につながる可能性がある。まんまる会が、今後情緒固定級を利用したい子の通学時間を調べたところ、公共交通機関を使うと片道40分から、乗り継ぎが合わないと1時間ぐらいかかる子が何人もいた。

ここからが本題である。直前に、情緒固定級でも通学バス事業を実施しようという方向だという情報をいただいた。まだ決定事項かどうかは分からないが、この請願の審査に大きく影響するため触れておく。

結論から言うと、情緒固定級に通学バスを走らせる事業案が上程され、それが可決しても否決されても、この請願の意味は十分にある。この請願は情緒固定級の通学だけを求めるものではなく、知的固定級の通学支援の拡充も求めている。通学タクシーの検討も含まれている。請願事項1の調査研究は、すでに教育委員会が他市の状況を調査していれば、それでよい。調査研究を行った場合であっても、どのような調査をしたのかを具体的に知らせてほしいという意味で記載している。請願事項2から5は、情緒固定級に通学バスを走らせることになっても、何の問題もなく請願してよいものと考えている。

請願事項4が必要な理由は、市や教育委員会が行う判断のプロセスが市民から見えにくく、不信感を招いてしまうことにある。今後、情緒固定級に通学バスを走らせることになっても、なぜそうなったのかという理由が不明なままだと情報が錯綜する。調査研究の結果や判断に至るまでのプロセスについて具体的な報告があれば、教育行政への信頼度が大きく変わる。

以上で筆頭紹介議員としての説明を終わる。


清瀬市と国分寺市を挙げた理由と費用の違い

Section titled “清瀬市と国分寺市を挙げた理由と費用の違い”

(1)清瀬市や国分寺市を挙げた理由と、それぞれの状況は。(2)教育委員会は令和3年12月に特別支援学級の通学に関するアンケートを実施しているが、これをどう評価し、どのような内容のアンケートを求めているのか。(3)移動支援事業を通学に適用している自治体の状況は。

(1)清瀬市と国分寺市には実際に電話で連絡し、通学バス事業の費用や利用の状況を調査した。1人当たりの年間費用が40万円に満たない程度という状況である。詳細な資料は手元にないので、必要であれば後で渡す。

(2)令和3年12月のアンケートは知的固定級に通う子の通学支援についてのものだった。情緒固定級も新設されるので、これについてもアンケートを実施してほしい。前回のアンケートでも乗車時間が長いという話があったので、そのあたりを勘案して改善してほしい。昨年度のアンケートでも、小学校4年生以降に自立通学するようになって通学時間が長くなり困っているという意見が寄せられている。

(3)移動支援事業を通学に適用している自治体の事例がある。保護者の交通費を補助したり、通学をサポートするボランティアを募集したりしている自治体もあった。福祉タクシーは台数の問題で固定費がかさみ、事業者としても利益を出しにくい状況がある。さまざまな事例を見たうえで、実施可能なものを選んでほしい。

(1)清瀬市や国分寺市は、小学校6年生まで通学バスを利用できているとも聞いた。費用以外に小平市と違う点は。(2)移動支援事業を通学に適用できる自治体はどこか。

(1)6年生まで実際に通学できていることは調査したが、それ以外のデータは持ち合わせていない。清瀬市は事業者に委託せず、市が直接運営して運転士を募集しているという事業形態の違いもあると思う。(2)福祉タクシーなどを使うことになるが、台数の問題がある。詳細は手元にないので後で知らせる。

清瀬市や国分寺市は、バス停を設けて回る箇所が少ないから費用が安いのではないか。その辺の要因について、分析や考えがあれば教えてほしい。

バス停を設けていることはひとつの要因だと思う。小平市は添乗員が同乗するため、その人件費が発生している。費用の計算方法も市によって違いがあるかもしれない。小平市の通学バス事業の費用が他市より大きい理由は、事業者の事情もあると思われるが、詳しくは教育委員会に確認してほしい。

タクシーを望む声とタクシーの課題

Section titled “タクシーを望む声とタクシーの課題”

(1)情緒固定級はタクシー、知的固定級はバスと分けた考えなのか。(2)タクシー利用の要望はどのように調査したのか。何人の当事者から要望を聞き、全員がタクシーを要望しているのか。(3)羽村市、清瀬市、国分寺市の1人当たりの年間費用の試算の根拠は。(4)通学バスが利用できる可能性があるという状況の変化を踏まえ、さらにどのような調査が必要か。

(1)まんまる会の調査では、情緒固定級に通う子にはタクシー通学を使わせてもらいたいという声があった。知的固定級ではバスを使いたいという要望の家族もいるので、そうした意見も併せて総合的に判断してほしい。要望としてはその方向だが、どちらかに決めてほしいということではない。総合的に判断してタクシーが難しいという結論になれば、それで仕方がないという話である。

(2)まんまる会が情緒固定級を利用したい人の状況を調べ、知的固定級に通う子の家族からも意見を聞いている。詳しい結果は、必要であればまんまる会に伺う。

(3)1人当たりの年間費用は、決算または予算の金額を年間の実利用人数で割って算出している。実際に利用している人数で割らないと、市がどれだけ費用をかけてサービスを提供しているかが分からない。羽村市のタクシー通学は詳しく調査し、実利用人数で年間の費用を割っていた。

(4)前回のアンケートは知的固定級だけのものだった。情緒固定級に通う子は状況も違い、当初は1校しかできないので、市の東の端や西の端から通う子の状況もさまざまである。羽村市では、運転士が別の人になるのを嫌がる子がいたり、同乗した子同士でトラブルが起きたりすることがあるという話も聞いている。事業を実施する際の具体的な課題と、その解決策について保護者の意見を集めることが必要だと思う。

実際に保護者からは、狭いタクシーの空間でトラブルが起きたときの影響が大きい、運転士が毎回替わるのが不安といった声も聞いている。そうした声もあるが、それでも情緒固定級はタクシーということなのか。また、バスの費用は定員数で割ったのか、実際に利用している人数で割ったのか。

タクシーを使わせてほしいという要望はあるが、絶対にそうでなければいけないということではない。総合的に判断してタクシーが難しいという話になれば仕方がない。ただ、きちんと調査し、課題をクリアできるのかを明確にしたうえで結論を出してほしい。

タクシーの課題は把握している。羽村市の教育委員会にかなり詳細な聞き取りをし、参考資料に課題と対応策をまとめた。同乗した子同士のトラブルは数としては多くない。トラブルが起きそうな子は1人で乗ってもらう、こどもサポーターや特別支援の知識をもつボランティアに乗ってもらう、介護タクシーを利用するといった対応が考えられる。低学年の子が1人で乗れるかという不安には、通学スタート前に実際のルートを走行体験する日を設けるといった対応がある。国分寺市の通学バスにも、新1年生のみで入学前に体験する日を設けている例がある。

費用は、定員で割ってしまうと最大限バスを使ったときの想定になってしまう。実際に利用している人数で割っている。

請願事項を精査する必要はないか

Section titled “請願事項を精査する必要はないか”

請願理由には、情緒固定級では通学バスは利用できない予定と明記されている。状況が大きく変わっているのだから、請願事項を精査しないと、まんまる会や保護者の思いがずれてしまう可能性がある。請願事項1も含めて、内容を変える必要はまったくないのか。

情緒固定級に通学バスを走らせることは、まだ議決されていない。5月の説明会では通学バスを走らせないという説明であり、その状況で請願を出している。請願はなるべく早く出して審議し、議決していただくことで実効性が増す。この請願は6月定例会の最終日に上程されたが、その段階で採択されていれば、事前にアンケート調査や意見交換会を行ったうえで通学バス事業を検討できたかもしれない。

請願事項1は、他市の調査研究、アンケート調査と意見交換会、スピード感を持った取組、総合的に判断することの4点に分けられる。調査研究は、すでに事業計画を立てる段階で他市の状況を調査していれば、それで請願事項を満たしたと言ってもらえればよい。していなければ改めてほしい。アンケートと意見交換会は、情緒固定級の子の調査も必要なので、通学バスを走らせることになっても行ってほしい。タクシーの試行運用を令和6年4月から開始するようなスピード感でというところは、本筋ではないので削除してもよい。

すでに実施されていることや実現可能性が高いことを請願事項に含めることに意味はないという見方もあるが、そういったことはよくあることである。昨年度のゆうやけ子どもクラブの請願も、補正予算で補助を出すという案が上程された後に出され、1か月後に全会一致で採択された。これからやる予定のことについては、請願事項は満たしたという扱いにしてもらえればよいと考えている。

請願事項4の公表の条項について、政策決定過程を公表していくのは非常に難しさがある。請願事項1から3も含んでおり、結構難しいことを請願しているという認識もある。趣旨は変えずに、文言を変更していくことは可能か。

実際に報告資料をつくる立場で考えると、難しいところもあると思う。ただ、大きな判断をしたときのプロセスが不透明だと、市民が邪推して不信感を招く。教育委員会がこれまでしっかり検討してくれたことや、課題に対する対応策が分かるように伝えてもらえればよい。表現しづらい部分について無理に表現してほしいという意味ではない。御提案いただければ、請願者に確認して変更する。

請願者の欠席理由と教育委員会とのやり取り

Section titled “請願者の欠席理由と教育委員会とのやり取り”

(1)請願者本人が出席していない理由は。(2)まんまる会が3月2日付で提出した調査と提案について、教育委員会と請願者または紹介議員とのやり取りはあったか。(3)請願理由の1段落目にある、この請願では詳細を公表することも求めますという記載や、費用の実情について、変更は可能か。

(1)請願者にお伺いしていないので、理由は把握していない。(2)まんまる会の提案について教育委員会とは話をしており、こうした提案をいただけるのはありがたいという話をいただいた。請願を出すに当たって事前に見せて意見を聞いたが、教育委員会としては請願についてのコメントは差し控えるということだった。金額の面では、こうではないかという数字のアドバイスをいただいた。(3)1段落目は請願事項を端的にまとめたものなので、引っかかる点があれば請願事項を直したほうがよいという話なのか、具体的に伺いたい。費用については、1人当たりの年間約28万円の算出方法を括弧づけで記載する方法も考えられる。この数字は教育委員会でしっかり調査していただきたい。

今までの審査を総合すると、特別支援学級でのタクシー通学事業実施や通学バスの環境改善について、調査とアンケートと意見交換をしたうえで、スピード感を持って総合的に判断し実施するという理解でよいか。

そのとおりである。


請願第1号の請願事項等に対する市の考えを説明する。初めに、市の特別支援学級の設置状況及び通学支援の現状である。

固定学級としては、知的障害学級を小学校に6校、中学校に5校設置している。その他、通級指導学級として難聴、言語の障害学級を小学校1校に設置し、市立小・中学校全校に特別支援教室を設置している。

通学支援については、公共交通機関を利用して通う児童・生徒に交通費を就学奨励費等において支給するとともに、小学校では原則第3学年までの児童を対象に通学バスの運行を実施している。

市では来年4月に小平第四小学校に情緒固定級の開設を予定している。本年5月には就学説明会を開催し、現在は教室の改修や入級に向けた相談への対応を進めている。1月を目途に入級を決定していく予定である。通学区域が市内全域となることから、通学支援の方法について調査研究、検討を重ねてきた。ここで一定の結論に達したことから、本年9月の市議会定例会で通学バスの運行に関わる経費を補正予算に計上させていただきたい。開設と同時に通学支援の充実を図りたいと考えている。

本請願についての市としての考えを述べる。市では、通学支援に取り組んでいる自治体等や事業者への聞き取りを実施するなど、調査研究を重ねてきた。バスの運用形態は乗車対象となる人数や運行方法など他市の事情によってさまざまであり、単価をそのまま比較することは難しい。他自治体の通学バス事業も調査したが、市が現在実施している事業のほうがより安全で効率的であり、妥当であると認識している。

第1点目のタクシー通学の試行運用等については、配車手続や乗車場所の調整、出迎え、保護者との連絡調整などの対応が必要となる。加えて、乗り合わせる児童同士の車内でのトラブルへの対応もあり、教職員への負担が増大する。また、福祉専門のドライバが確保できないことや添乗員がいないことから、急な対応を要する状況で児童の安全の確保ができない。そのため、総合的に勘案すると、タクシーを用いた通学支援の実施は慎重に判断すべきものと考えている。

なお、令和3年度に通学に関するアンケートを実施し、その結果報告と今後の方向性について市の考え方を示しているので、現在のところ改めて実施する予定はない。ただし、バスの運行をする際には保護者から意見を聴取したい。

第2点目のバス停の設置については、現在の通学バスは自宅前での乗降を基本としている。自宅前の道路状況とバスの車体との兼ね合いや運行ルートの効率性などにより、自宅前以外での乗降にも対応しており、学校を通じて個別に対応している。なお、バス事業者からは、乗降場所を少なくしても経費の削減につながらないと伺っている。

第3点目の予算の増額は、引き続き適宜検討してまいりたい。第4点目の状況報告は、提供すべき情報を市ホームページや各学校を通じて行っており、今後も同様に対応する。第5点目は、本年9月市議会定例会に提出予定の議案の第4号補正予算において、通学バスの運行に関わる経費を計上する予定である。


請願事項でまったくできないものはないか

Section titled “請願事項でまったくできないものはないか”

(1)今の説明からすると、請願事項1から5のうち、まったくできませんというものはないと聞こえたが、そう理解してよいか。(2)請願事項4は、自治基本条例や市民参加の指針で定められた情報提供であり、意思決定に至るプロセスを分かりやすく市民と共有することに問題はないか。

(1)請願事項5の移動支援事業については、適用はできないと調べた結果、そのような結論に至っている。(2)4点目のプロセスの公表は、市民に分かるように工夫して公表していきたい。まずは政策決定にも関わる部分があるので、その部分を工夫して公表する。

来年4月からの通学バスの補正予算が9月定例会上程予定だという新たな情報があった。これは幹事長会議も開かれておらず、上程もされていない。議案として上がったとしても議決の結果は分からない。今日の時点で委員会の意思を採決によって決定することに、教育委員会として問題はないか。

あくまで請願の審査ということであれば、問題はない。補正予算については別の場での審査と認識している。

費用の見方と通学バスへの方針転換

Section titled “費用の見方と通学バスへの方針転換”

(1)請願理由では小平市の費用が高いとされているが、この辺についての見解は。(2)就学説明会では情緒固定級に通学バスは使えないという説明があったが、方針が変わる要因は。(3)情緒固定級の開設等準備委員会では、通学バスについてどんな意見が出ていたか。(4)バス停を設けることについて、コスト以外も含めた見解は。(5)バス事業者とのやり取りの経緯や内容は。(6)移動支援事業が通学に適用できない理由は。

(1)本市は事業の予算を利用者数で割っている。国分寺市や清瀬市については運用形態が本市とは異なる部分もあるので、単価をどのように計算したのか改めて精査する必要がある。一概に本市の金額が高いとは考えていない。(2)通学支援の在り方について検討を重ねてきて、現段階で一定の結論に至った。令和6年度のバスの運用に当たり、前倒しで契約する必要があるので、今回補正予算で上げてバスの運行を目指している。(3)開設準備委員会には通学の在り方についても資料提供をしているが、通学支援の在り方は議題に上がっておらず、入級相談会の在り方や子どもへの指導の仕方、教育課程の話が中心だった。(4)バス停は保護者と調整したうえでの実施となる。すでに知的固定級でも一部で集合場所を決めて乗り合わせているので、それに合わせた形で進めたい。(5)現在運行しているバス事業者とも連絡を調整しながら、バスを増やす方向についても相談している。現在は平成エンタープライズと契約している。(6)移動支援には個別移動支援と車両移動支援の2種類があるが、いずれも通学に関しての対象とはなっていないと所管課から聞いている。

通学バスの対象学年と移動支援の適用

Section titled “通学バスの対象学年と移動支援の適用”

(1)情緒固定級にバスを導入する場合、既存の知的固定級の通学バスを、小学校3年生までだけでなく4年生以上も対象に含めていく検討はされないのか。(2)開設準備委員会が非公開になっている理由は。(3)移動支援が通学に利用できない理由は。

(1)原則は小学校1年生から3年生だが、発達障害の特性がある場合や通学が困難な場合もあるので、その際は保護者と調整しながら乗車については認めていきたい。4年生以上についても、障害の特性や状況に応じてバスに乗ることが可能で、現在も利用している子がいる。(2)指導の内容や教育課程に含まれる部分が多く、実務的な部分も踏まえて実施しているので公開はしていない。(3)所管課からは本市については対象外だと聞いている。

小学校4年生以上も希望に応じて通学バスを利用できているということだが、希望する全員が利用できているのか。今は本当なら71人ぐらい乗れるところに、実際の利用が41人ぐらいと聞いている。利用したい子は、4年生以上を含めて利用できるようになっているという理解でよいか。

バス通学については、自立に向けて段階的に自分で通学できるようにするという市の考え方に変わりはない。4年生でも乗車している子は個別の事情によるもので、希望者が空席に座ってよいという考えではない。自立に向けて段階的にというところは、知的固定級も情緒固定級も同様に考えている。

タクシー事業者の見込みとハイブリッドの検討

Section titled “タクシー事業者の見込みとハイブリッドの検討”

(1)請願理由にある年間1人当たりの費用について、羽村市、清瀬市、国分寺市が小平市より低額になっている理由や背景は。(2)タクシー利用にした場合、受けてもらえる事業者の見込みがあるのかないのか。(3)タクシーとバスのハイブリッドの検討はどのような状況か。(4)バス停とバスストップでは解釈が違うのか、検討状況は。(5)現場の声はどの程度把握しているか。(6)現在の知的固定級では通学バスに1時間以上かかるケースもある。情緒固定級の移動支援ではどの程度の通学時間を想定し、知的固定級にどのような影響が出るか。

(1)本市は現在バス5台を運行している。国分寺市は大型バスを3台運行しているが、本市は学校まで大型バスが入れないため、14人乗りのワンボックスを運行して台数を増やして対応している。計算方法も、利用児童数で割るのか乗車人数で割るのかなど、考え方が多少異なる。(2)情緒固定級の子どもたちの発達の特性を鑑みると、狭い空間の中で固定されたメンバーが乗っていくのはトラブル等が生じると考える。添乗員が乗るバスのほうがより安全に通学できると判断し、バスを選んだ。タクシー事業者19社に問い合わせたところ、数台であれば確保できるという回答はいただいている。(3)知的固定級に在籍しているのか情緒固定級に在籍しているのかの違いによって通学支援を変えるのは違うと考える。今回バスを増やすことによって、知的固定級のバスの運行の仕方についても改めて見直しを図っていきたい。(4)住所は毎年異なり、利用する子も異なるので、バス停のように決められた場所を設けてしまうと、遠くなる子も出てくる。保護者の声を踏まえながら年度ごとに調整したい。(5)教員やバスを利用している保護者からも相談や声をいただいており、その声を基にバスの運行については見直しを都度図っている。(6)市の端から通った場合、おおむね1時間もしくは50分程度で来られるぐらいの時間で運行できるようにしたい。保護者の協力を得ながら、ルートをなるべく短くし、通学時間が減るように調整を図りたい。

(3)について、知的固定級と情緒固定級の双方を一体的に考えることで、通学支援の状況の改善を図りたい。知的固定級のバスに乗っている子が情緒固定級のバスに乗り換えることで乗車人数が減り、ゆとりが出て、本来バスに乗るべき対象だった子も乗せられるようになる。(6)について、情緒固定級のバスも50分程度と見込んでいるが、まだ入級の申込みを受け付けている段階なので机上の計算である。なるべく乗車時間を短縮できるよう、情緒固定級についてはある程度バスが運行しやすいところまで出てきてもらう方法を検討している。

(1)他市の計算方法は、それぞれの市の考えがあるので、実際には正確に分かっていないということでよいか。小平市は、バスに乗れる全員の数ではなく、実際に利用している人数で試算したのがこの74万円ということでよいか。(2)タクシーは数台しか確保できないという理由は、たとえば人手不足といった状況か。(3)タクシーとバスのハイブリッドは、どちらかを選ぶという状況を検討しているのか、難しいのか。(4)情緒固定級で運行しやすいところまで出てきてもらうことで、知的固定級にはどのような改善を検討しているのか。

(1)ある市では、実際の利用者数ではなく特別支援学級に在籍する数で割っているという話も聞いており、そもそもの計算方法が本市とは違う。(2)タクシードライバの確保が難しいこと、通学に関しては毎日の対応となるため固定のドライバを確保する必要があることから、固定的に台数を確保するのは難しいという意見を伺っている。(3)(4)情緒固定級をバスで運行することによってバスの台数が増え、知的固定級の子もバスを利用しやすくなる。現在小平第一小学校は2ルートで2台運行しているが、バスの台数が増えることで運行ルートを見直すことが可能となる。知的固定級の子についても、改めて運行ルートを見直すことによって通学時間が短くなるよう検討している。

バス停の扱いと公表の判断基準

Section titled “バス停の扱いと公表の判断基準”

(1)請願事項2について、本年4月から、ある小学校では利用者の増により集合場所を設けていると理解している。一方で、通学に関するアンケートでは自宅前の乗車を望む声も多い。請願事項2への対応は、すでに個別対応という形でしているという見解でよいか。(2)公表は範囲を含めて非常に難しい。公表に適する内容をどのようにどこまで公表していくのか、判断基準を持っているか。

(1)集合場所についてはすでに実施している。バスが入りづらい自宅の場合は、バスが入る場所まで来てもらって乗降してもらっている。近隣で申し合わせて集合場所を決めている実例もある。(2)このバスに至った経緯については、詳細も含めて公表できる範囲で公表していきたい。

(2)判断の基準については、政策決定の過程にあるものは公表になじまないというところがある。ある程度方向性が固まってきたところでの公表にならざるを得ないというのが、ひとつの基準と言える。

請願事項2については、市の見解としては対応中であるという捉え方でよろしいか。

状況に応じて対応している。

タクシーは財政ではなく安全の観点か

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タクシー運行について、検討された結果、今回はなじまないという結論は、財政的な問題ではなく、子どもたちの安全な通学という観点からなじまないということでよろしいか。

そのとおりである。子どもたちが安心・安全で通学できるように、通学バスが最適だと判断し、通学バスを運行したいと考えている。


委員会では、請願の取扱いについて協議されました。採決と継続審査の2つの意見が出ましたが、継続審査とすることについての採決は挙手少数となり、この請願は採決することに決定しました。

討論では、各会派が次の立場を表明しました。

会派委員立場
市議会公明党橋本孝二委員反対
政和会外山まなみ委員賛成
フォーラム小平川里富美副委員長反対
一人会派の会伊藤央委員賛成
まちづくり市民こだいら水口かずえ委員賛成
市議会れいわ新選組中倉茂和委員反対

採決では挙手が同数となり、委員会条例第16条第1項の規定に基づき委員長が裁決し、この請願については採択すべきものと決しました。

9月5日の本会議(令和5年9月定例会)では、生活文教委員長の山田大輔氏が審査報告をしました(本会議の会議録)。報告では、この請願は令和5年6月30日の6月定例会最終日に生活文教委員会に付託されたこと、8月22日の委員会で全委員出席の下に審査したことが述べられました。討論、採決の結果は可否同数で、委員会条例第16条第1項の規定に基づき委員長が採択すべきものと裁決しています。追加署名は415人で、委員会時点の合計は416人であることも報告されました。その後さらに署名が追加され、総署名者数は493人となっています。

討論は、市議会公明党の橋本孝二議員が反対、政和会の外山まなみ議員が賛成でした。続いてフォーラム小平の川里富美議員が反対、一人会派の会の安竹洋平議員が賛成、日本共産党小平市議団の細谷正議員が反対の立場で行いました。さらに、まちづくり市民こだいらの水口かずえ議員が賛成、生活者ネットワークのさとう悦子議員と市議会れいわ新選組の中倉茂和議員が反対の立場で行いました。

反対の討論では、すでに方向性や予算化が明確になっているものは請願事項とするには当たらないという指摘がありました。他市の費用単価の算出方法が小平市と異なることが審査で判明したので、正確なデータを示すべきであるという指摘もありました。請願理由の前提が変わったこと、タクシー通学の安全・安心が担保できるか疑念があることも述べられています。

安竹は賛成討論で、9月補正予算で情緒固定級の通学バスの債務負担行為が計上されたことに感謝を述べました。請願事項1から5のうち、移動支援事業を除いて取り組んでいただけるものと理解しているとして、請願事項ごとに残る課題を整理して要望しています。

  • 請願事項1の調査研究は、どこまで調査したか不明なので、文書による調査結果の報告を求める。
  • アンケートは、利用を予定している人も対象にする。
  • 知的固定級の通学バスは、原則6年生まで、できれば希望する全員が乗れるようにする。
  • タクシー通学は、羽村市で実際に事業が運営できているので、試行運用はできるものと考え継続して検討する。
  • 請願事項4では、判断に至った根拠も明確に報告する。

また、請願の採択は全会一致である必要はなく、全会一致にならなそうだから反対というのは筋が通らないと指摘しました。上程されておらず議決前の補正予算案を前提に審査してはならないことも述べています。一部が実施されるから請願に反対という論理は、ゆうやけ子どもクラブの請願でまったく違う判断がされたことと整合しないとも指摘しました。

採決では、委員長の報告は採択であり、これに賛成する方は挙手少数となり、この請願は不採択とすることに決定しました。