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議案第29号 小平市立体育施設条例の一部を改正する条例
生活文教委員会付託
提案理由の説明
(小林洋子市長)
3月定例会初日に提出いたしました議案第18号「小平市立体育施設条例の一部を改正する条例」につきましては、すでに生活文教委員会でご審査をいただいておりますが、予定していた施行期日を過ぎてしまったため、本日、撤回をさせていただきたいと存じます。
また、新たに、議案第29号「小平市立体育施設条例の一部を改正する条例」につきまして、提出させていただきたいと存じます。
本案は、本年5月31日をもって小平市立花小金井武道館を閉鎖することに伴い、改正するものです。
改正の内容ですが、体育施設の名称、開館時間、使用料等を定めている別表第1から第4までの小平市立花小金井武道館の区分を削るものです。
施行期日につきましては、本年5月31日を予定いたしております。
主な質疑
これは要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。なお、質問の意図を分かりやすく簡潔にするため、議員の質問に関しては、ほとんどの部分で大幅に手を加えています。また、簡略化のため、市民、議員、理事者側(市役所側)の発言から、敬語表現の多くを省いています。実際は、特に理事者側のすべての答弁は、市民に対する敬語表現でなされています。
主な質疑の目次
- 事務的に条例を出し直すだけでよいのか
- 耐震補強でいつまで使えるようになったか
- 前回の提案から新たに検討したり、状況は変わったか
- 建て替えは検討したか
- 移動手段の確保は
- 広域対応施設として、移動手段の整備は考えるのか
* は『一人会派の会』議員の質問です。
事務的に条例を出し直すだけでよいのか
利用者の中には、使えるだけ使って、建て替えてほしいといった意見がある。ただ事務的に条例を出し直すということでよいのか。市長はどう考えるか。
市としては、市民の皆様に安全に施設を使ってもらいたい。耐震補強を平成28年、29年にかけて行ったが、延命化はしていない。新しい施設でスポーツを楽しんでいただきたい。
耐震補強でいつまで使えるようになったか
耐震補強でいつまで使えるようになったのか。
目標耐用年数40年は過ぎている。耐震化工事で数値が0.61になった。0.6を下回る場合は危険と言われているので、この数値はギリギリ。その後3年余り経つ。
アスベスト等を含んでいることも判明しているので、市民が安全に使うというところでこの状態は望ましくない。
請願をいただき、積極的に対応したつもりだが、不十分ということであれば、今後の課題として捉えている。市としては請願によって今まで以上に市民の方とそういう関係を築けたと考えている。
前回の提案から新たに検討したり、状況は変わったか
前回の議案を提案してから、撤回して今回新しく出し直すまでに、新しく検討したり、考え直したり、状況が変わったことはあるか。
3月議会で継続審査になってから、もし使えるならどういう方法があるか、建物を診断する部署等も検討を重ねた。
ただ、令和2年度について、アスベスト等もあり、全体的に建物が傷んでいるため、継続は難しいという結論になっている。改修する場合どうなるかも含めて検討した。
建て替えは検討したか
建て替えは検討したか。
施設全体が都市計画公園に計画決定されていることから、建て替えについては検討していない。
移動手段の確保は
弓道場の代替として中央体育館ということだが、移動手段の確保は行ったか。
武道館も比較的駅から距離があった。中央体育館は、鷹の台駅が最寄り駅で駅から近いこともあり、ほかの交通を考えたところはない。
花小金井南中学校体育館も、路線バス等が多数走っており、花小金井駅からの距離は武道館までの距離とそんなに変わらないため、新たな交通を考えたところはない。
広域対応施設として、移動手段の整備は考えるのか
公共施設マネジメントにおいて、広域対応施設という場合、移動手段のことも考える必要があると思うが、どうか。
公共施設マネジメントにおいては、施設については、
- 徒歩等で利用できる:地域対応型施設
- 市内全域から来館者等が見込まれる:広域対応施設
という考え方は持っているが、併せて交通手段を整備する考えは現段階では持っていない。
この議案は生活文教委員会に付託されました。主な質疑を記します。
一人会派の会からは、伊藤央雄議員が生活文教委員として参加しました。私の質問も託しています。
付託委員会での取り扱い
採決
次の賛否により、反対多数で否決すべきものと決しました。
- 一人会派の会:反対❌
- 政和会:反対❌
- 市議会公明党:賛成⭕️
- 生活者ネットワーク:賛成⭕️
- まちづくり市民こだいら:反対❌
本会議での主なやり取り
討論
- 一人会派の会の反対討論
- 政和会の反対討論
- 市議会公明党の賛成討論
- フォーラム小平の賛成討論
- まちづくり市民こだいらの反対討論
- 共産党小平市議団の賛成討論
- 生活者ネットワークの賛成討論
ほかの会派の討論は、会議録をご参照ください。
一人会派の会・反対討論
(伊藤央議員)
まず第1点目ですけれども、これまで何度も申し上げてきましたとおり、武道館というのは、市にひとつしかない施設であるということです。代替施設はございません。武道館という名前がついている限り、体育館とは当初の設立目的が違うはずであります。そして、設立時思いがあって、この武道館というものが設置されたというふうに理解をしております。
これが公共施設マネジメントの重要性、必要性というのは十分に理解するところでありますが、その第1弾として、半ばいけにえとして上げられたと。そして、そのいけにえとする施設としては、あまりにも私は不適切だというふうに考えております。
また、やり方としても、このような市民の声を無視して強引にことを進めていくというやり方を、第1弾の公共施設マネジメントとして行ったということは、これは大きな負のレガシーになっていく、これからの公共施股マネジメントを進めていく上で大変大きなマイナス点になるというふうに考えております。
また、第2点目、継続、できる限り利用させていただきたいという市民の思いを受けた請願でありますけれども、先ほど来ありますように、これは市議会で全会一致で採択をされたものであります。これを受けて、担当部局はどのような対応をしてきたかということでありますけれども、何度も御脱明いただいたとおり、利用者、利用団体に対して鋭明会を行ったりとか、そしてまた代替施設の時間等の鯛整も丁寧にやったという答弁をこれまでいただいております。しかし、これは請願がもし出なくても当然やることであって、では請願が出なかったらやらなかったんでしょうか。
この武道館を壊すのであれば、当然、次にどこで活軌していただくかという調整は、当該担当部が当然やるべきことで、請願が出ようが出まいが、これは当然市としてやるべきことです。これは請願を受けての対応としてはまったくもって不十分だし、答弁としてはまったく違うことと思っております。
それから、市長。市長が議員時代に、この請願が市民から出され、全会一致ですから市長もこれに賛成されたということでありますけれども、しかし、市長になった趣端に、この取り壊すための条例改正案を提出されたと。まさに手のひら返し。これはやはり、不誠実極まりない行為だというふうに思っております。人として、政治家として、こういったことが許されるのかという憤りを覚えているところです。
それから、4点目ですけれども、やはり利用者は高齢化していっているんですね。施設廃止であったり、また活動場所の変更等で、これがきっかけで利用団体は38団体のうち31団体でしたか、花小金井南中、もしくは市民総合体育館等で活動を続けられるということでありましたけれども、その31団体のうちの構成されているメンバーの方々が、全員これが続けられるかどうかというのはお聞きしていません。もしかしたら、その団体の会員のうち、この場所の移動であったり、中には活動時間の移動があったかもしれない。こういったことを理由にやめてしまう、やめてしまったという方も出ているかもしれません。
このコロナ禍において、市長は不要不急の外出はやめてくださいと、ごみの車で訴えておられますけれども、そのとおりに自宅で自粛生活をしておられる高齢者、体を動かさなければ、日に日に足腰は弱っていきますよ。
市民の命や健康というものを大切に考えるならば、こういった活動の場を減らすとか、また動をやめるきっかけになるということは、このコロナ禍において厳に慎むべきだというふうに考えます。
以上のことから、一人会派の会として、議案第29号、小平市立体育施設条例の一部を改正する条例に反対をいたします。
採決
次の賛否により、賛成多数で可決されました。
- 一人会派の会:全員が反対❌
- 政和会:反対❌
- 市議会公明党:賛成⭕️
- フォーラム小平:賛成⭕️
- 共産党小平市議団:賛成⭕️
- 生活者ネットワーク:賛成⭕️
- まちづくり市民こだいら:反対❌