- 更新日
- 公開日
議案第55号 令和3年度小平市一般会計補正予算(第9号)
総務委員会付託
提案理由の説明
(小林洋子市長)
今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、経済活動に影響を受けている事業者への支援を目的とした国の補助金などを活用し、市として速やかに着手する必要がある事業を計上するものでございます。
歳出の主な内容でございますが、介護事業所、障害事業所等、乗合バス事業者及びタクシー事業者への事業継続支援金による支援のほか、事業者が実施する感染症対策の強化として、事業者向け感染防止徹底協力金及び市内店舗改修等補助金による支援を行います。また、自宅療養者に対する緊急支援として、東京都や医療機関等からの貸与を受けていない方にパルスオキシメーターの貸与を行います。
補正予算の規模といたしましては、歳入歳出それぞれ1億2,616万1,000円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ748億8,383万3,000円とするものでございます。
財源といたしましては、事業の実施に伴い、国庫支出金及び都支出金を増額するとともに、財政調整基金からの繰入金で対応いたします。
以上が本案の内容でございます。
資料
主な質疑
これは要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。なお、質問の意図を分かりやすく簡潔にするため、議員の質問に関しては、ほとんどの部分で大幅に手を加えています。また、簡略化のため、市民、議員、理事者側(市役所側)の発言から、敬語表現の多くを省いています。実際は、特に理事者側のすべての答弁は、市民に対する敬語表現でなされています。
主な質疑の目次
* は『一人会派の会』議員の質問です。
パルスオキシメーターを配布した後の医療支援に関する課題は解決したのか
パルスオキシメーターは配布後の医療支援が課題であるという話だったが、その課題は解決されたのか。
多摩小平保健所、小平市医師会と話合いを重ね、異常数値が出た場合の対応について、保健所の連絡先等を記載し、またチェックシートなども保健所のものを利用するなど、そういう対応ができる、というところが確認できた。
小平市医師会のほうでも、現在、これからになると思うが、東京都からパルスオキシメーターを貸与され、貸出すので、それと併せた形で一緒に連携していくところで確認が取れた。医療的なというところは、市ではなかなか難しいが、その後につなぐということが確認できたので、今回予算を提出した。
異常数値が出た場合に、保健所か小平市医師会に連絡を自らするという形になるということか。
パルスオキシメーターを配布する際、お知らせ的な通知文書を入れる。その中には、健康観察時の相談ということで、基本的には、小平市の場合は多摩小平保健所と、休日夜間については東京都の自宅療養者フォローアップセンターとなる。また、市内の医療機関で診断等された方は、その診断された医療機関に相談もできるのではないかと考えている。
この説明を聞いても、有効性がいまいち分かりません。「異常数値が出るまで待っていたら危ない」こともあるのではないかと思います。異常値が出る前に自覚症状が出ると言われていますので、その症状を見て判断すべきではないでしょうか。
この議案は総務委員会に付託されました。主な質疑を記します。
パルスオキシメーターの貸出等について
金額の内訳は
金額の内訳は。
パルスオキシメーターは1万1,000円のものを50個、それに消費税ということで60万5,000円を計上。
発送・返送は郵便局のレターパックプラスを使う予定。諸々の送料で、予算書どおり46万8,000円。そのほか送るときに壊れないようエアークッションや、返してもらうときにあらかじめ消毒してもらうためのものであるとか、さまざまな用品が全部で6万7,000円計上。
返却されないという課題はどうなっているか
最初、貸与の課題として医学的知見者の確保が困難であるという点と、パルスオキシメーターが他市においても返却がされないとの答弁があった。返却がなかなかされない課題は、どうなっているか。
医療的な部分については、たとえばパルスオキシメーターの数値がこのくらいになったら保健所に連絡してくださいとか、あるいは救急車を呼んでくださいとか、一般的な数値の目安ということにはなるが、そういったなるべく分かりやすいものを同封し、医療のほうにつなげる形を取ってみる、ということで考えている。
返却に関する課題については、返信用のレターパックを同封することで返信に係る負担の軽減といったところで対応したい。
食料支援とは別という理解でよいか
食料支援と一緒に送付しないということでよいか。
申し込みは電話で受ける予定。食料品と同時に申し込みいただく可能性もあるが、配送はあくまで別々でやる予定。
貸出期間は
貸出し期間は。
今のところ原則として20日間。20日たった段階で返却されない状況があれば、たとえばこちらから連絡し、まだ引き続き必要ということであれば、柔軟に対応していきたい。
公共交通事業継続支援金について
555万円を一般財源から出している意味は
555万円を一般財源から支出の意味は。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の事業者支援分について、小平市で交付上限額が示され、そこをもとに事業計画を立ててきた。
補正予算としてパッケージングした結果、上限額以上の事業費となった。事業の優先順位もないため、すべて均等になるよう、きれいな数字になるように分けた結果、約6割の部分をそれぞれの事業に当て、残りは一般財源での対応、となった。
支援金対象の事業者は
支援金対象の事業者は。
バスは、市内で乗降可能なバス停留所があるバス路線を有する乗り合いのバス6事業者、順不同で:
- 西武バス
- 関東バス
- 立川バス
- 京王バス
- 京王バス小金井
- 銀河鉄道
なお、地方自治体から補助金等の交付を受けている路線は除いている。
タクシーは、市内に本店、支店、営業所のいずれかの所在地がある6事業者、順不同で:
- 小平交通
- トーショー交通
- 美玉交通
- 三和交通多摩
- 三幸交通
- 三幸自動車
個人タクシーは、市内に住所があることが条件、3事業者あるが個人事業主なので名前は控える。
感染防止徹底協力金について
アンケートは回答が何件あり、どういう要望があったか、集計結果は見られるか
市内事業者への感染防止徹底協力金に関して行ったアンケートは、回答が何件あり、どういう要望があったか。アンケート集計があれば、見せてもらいたい。
今回、聞いたのは、お困りごとやご要望は、という形で、各事業者の方に文書で回答をいただくような形。
お困りごとは430件の回答。次のような3点の回答が非常に多かった。
- 売上の減少
- 対面業務ができない
- 感染が疑わしい人の接客が困る
そのほか、次のような内容。
- コロナ禍でずっと休業しているので現時点では思い当たらない
- ウッドショック等による資材原価が高騰して困っている
- 一旦離れた客が戻ってくるかが心配
- 衛生用品の経費がかさんでいる
また、御要望は411件の回答。
ほとんどが、感染防止徹底協力金は大変助かると。また、定期的にお願いしたいという意見が多かった。そのほかには、次のような要望が来ている。
- 補助や支援金を増やしてほしい
- キャッシュレスをやってほしい
- プレミアム付商品券をやってほしい
- 商工会のお年玉キャンペーンをもう一度やってほしい
今回、記号式ではなく文書式で、まとめることが非常に難しく、事業者の申請書そのものを見ていただく形になってしまうので、見せることは現時点では難しいと考えている。
市の税金を使って行ったアンケートですから、集計結果でもよいので、公開前提で設計する必要があります。とても多かった、など抽象的な答弁だけでは、正確な判断がつきません。
コロナ禍の影響を受けながら、徹底協力金の対象にならない事業者がある。市内事業所の状況は把握しているか
酒類を扱う飲食店等の中には、都の協力金対象にならないものの、コロナ禍の影響を受けている市内事業者も数多くあり、事業者から公平性がないとの声も受けある。市内事業者の状況は把握しているのか。
持続化給付金のときもそうだったが、都に、誰に給付し、誰が対象なのかを教えてもらえないかと伝えているが、教えてもらえない。誰が対象になっていないかが把握できない状況。
その他
放課後等デイサービスは法改正で厳しくなっているが、業務継続支援事業だけで足りるか
放課後等デイサービスは、法改正などで業務が大変厳しくなっているという話があるが、業務継続支援事業として支援は十分か。
議員提出議案は、基本的に国の報酬改定によって影響を受けていることについて。今回の補正は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けているということで、分けて市としては捉えている。
報酬改定に対する影響の状況への支援は、なかなか困難と考えている。
実質報酬改定によって影響を受けているということで、現状として都の調査も行っている。今年度の新たな報酬改定の中で減収になってしまっているのは、現状として捉えている。しかし、基本的に国が決めた報酬に関しての状況を、市として上乗せ支援していくのは厳しい。新型コロナウイルス感染症に関する影響については、今後も支援していきたい。
市内店舗改修等補助事業は、どんな改修が多いのか
市内店舗改修等補助事業は、どんな改修が多いのか
昨年度と比較して、一般改修については200万円で変わりないが、新型コロナウイルス感染対策ということで令和3年度は150万円の上乗せで350万円の予算を計上していた。
コロナ対策としては、パーティションの設置、換気設備の更新など。一般の改修は、トイレの洋式化、電気のLED、内装、クロスの張り替えなどがほとんど。
小平市のオンライン医療の体制は
訪問医療の体制やオンライン医療の体制を整えるということが、東京都から示されたと思うが、どうなっているか。
9月16日からオンライン診療が始まっており、多摩地域で73人の医師が参加している。小平市医師会からも参加を募り、10名前後の先生が対応していると聞いている。
付託委員会での取り扱い
採決
全委員が賛成⭕️
可決すべきものと決しました。
本会議での主なやり取り
討論
なし
採決
全議員が賛成⭕️
全会一致で可決しました。