議員提出議案第46号 放課後等デイサービス等報酬改定で影響を受ける事業所について、小平市に支援策などを求める決議について

厚生委員会付託

📄会議録(最終日11/4委員会12月初日

ポイント

議員提出議案第41号の文言を調整するために出し直したものです。主な変更点はこちらの答弁をご覧ください。

再度質疑が行われ、その後の調整で全会一致で可決となることが確定したため、一部の文言修正を行って議員提出議案第50号として提出し直すこととなりました。

⭕️ 私(安竹洋平)の判断:賛成

提出した議員として賛成しています。

提案理由の説明

(安竹洋平議員)

議員提出議案第41号の内容を改めて再度提出するものとなります。

主な変更点としましては、件名が、見ていただければお分かりになりますように、影響を受ける事業所といったところが追加になっています。また、内容につきまして、激変緩和といった言葉を使っているんですけれども、そのあたりに関して削除したといった修正となっています。

よろしく御審議のほどお願いいたします。

厚生委員会での提出者代表議員の説明

これは各会派の御意見をいただく中で、9月定例会の本会議最終日に申し上げたとおり、議員提出議案第41号の内容を一部修正して、出し直しをするものでして、議員提出議案第41号から趣旨は変わるものではありません。水口議員と、新たに外山まなみ議員が提出者になっていただいて、私が提出者代表議員になっているものです。

何度も申し上げることになりますけれども、これはもともと放課後等デイサービスの事業をされている方から、このままだとスタッフに辞めてもらわなければならないという状況があって、小平市に支援をいただくような請願を出すということで来られたことが始まりになっているわけですけれども、結局その事業者の方は意見書提出ということで落ち着かれたようです。これに対して、当会派の橋本久雄議員が意見書の提出では、結局スタッフに辞めてもらわなければならない状況は変わらない、これは問題だろうということで提起されたもので、その事業者の方とは関係なく、決議書を出すことになったものです。

私もスタッフに辞めてもらわなければならない状態であるのであれば、東京都や国に意見書を出すことも重要ですけれども、どうなるか分からないです。いつ改定されるかも分からないわけですので、現実問題として、利用者の方々のことを最優先に考えるのであれば、小平市としても何かアクションをしなければならない。小平市にもこうした要求を出すべきだと思い、賛成して、今回提案しているものです。

東京都や国は、全体を見て事業を行っているのでありまして、小平市のようにたとえばゆうやけ子どもクラブのように今回シチズン・オブ・ザ・イヤーを代表の方は取られたんですけれども、全国的にも非常に特異的な事業所が小平市にもある。そういった地域に根差した特殊な事例のことまでは、なかなか東京都や国も報酬改定の際にちゃんと委員の方が把握できているかというと、私はそうではないと思います。そういったところを橋本久雄議員も言っているように、自治体が独自に対応していかなければいけないのではないかと思います。これは誤解を招かないように言うんですけれども、ゆうやけ子どもクラブが言っているわけではなくて、私の意見です。

あとは、前回の委員会質疑のときに、障がい者支援課長のほうから、問題を把握している。公平性に欠けることになるので、なかなか特別な事業所に対する支援は非常に困難であるといったことや、東京都への要望もしていきたいといった答弁、それから人材確保でバックアップしたり、それ以外にも平成27年に策定された放課後デイサービスのガイドラインに不足している部分があることも認識していますといった趣旨の御答弁もありました。

利用者の福祉が低下してしまうような状況に対する支援ということを考えれば、金銭的な面はかなり大きいんですけれども、金銭的な面だけではなくて、そういったところの支援策も支援のひとつとなると思いますので、担当部局の方は大変だと思うんですけれども、利用者の子どもたちのことをまず第一に考えていただいて、できる限りの支援をしていただきたいということで出しているものになります。

資料

主な質疑

これは要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。なお、質問の意図を分かりやすく簡潔にするため、議員の質問に関しては、ほとんどの部分で大幅に手を加えています。また、簡略化のため、市民、議員、理事者側(市役所側)の発言から、敬語表現の多くを省いています。実際は、特に理事者側のすべての答弁は、市民に対する敬語表現でなされています。

主な質疑の目次

1. 本会議での主な質疑

  • なし

2. 付託委員会での主な質疑

* は『一人会派の会』議員の質問です。

なし

この議案は厚生委員会に付託されました。主な質疑を記します。一人会派の会からは、橋本久雄議員が委員として参加しました。私の質問も託しています。

修正提案を持ってきたフォーラムなどの会派が提出議員になっていないのはどうなのか

前回審査のとき、特に日本共産党小平市議団と生活者ネットワークが「修正が必要」と言っていた。

それを受けて出し直すこととなり、文案については、(フォーラム小平の)川里議員がこれでどうですかと持ってきて、我々もそれだったらよいでしょうということで、修正の文案になったいきさつがある。

修正提案を持ってきた会派が提出議員になっていないのは、どうかと思う。

私もそう思います。

財政面以外にどういう支援が考えられるか

財政的な支援だけでなく、いろんな支援の方法があると思うが、どういうことが考えられるか。

前回の委員会で理事者からの答弁にもいくつかあり、たとえば人材確保はなかなか難しいところがあるということで、人材確保のバックアップもある。

また放課後等デイサービスはほかの福祉サービスと比べて、利用者の年齢ごとにガイドライン上でどういったサービスが必要になるかが規定されていない。

そういったところのサービス充実に向け、「具体的にこの年齢ならこういうものが必要」という調査をしながら、どういうガイドラインに変えていくのが正しいかといったところで、事業者と連携を密にし、利用者の福祉向上に向け、できる限りの策を打つというところでさまざまな方策が考えられる。

私も専門外で分からないところがあるが、そういったことを考えていただきたい。実際、前回の答弁でもそういう案が出ている。理事者に聞いていただければ。

ゆうやけだよりに議会の決議のことが何も書かれていない

「ゆうやけだより」の191号にも東京都への意見書は通ったということが書いてあり、今日の議会で国への意見書が審査されると書いてあるが、市議会への決議のことが何も書いてない。そういうふうになっていないのもいかがなものかと思うが。

私もいつも不思議に思います。この決議が可決し補助金の支給が決定してからも「ゆうやけだより」には正しい情報が記載されませんでした。

ゆうやけ子どもクラブの方とその後意見交換したか

最初のきっかけになった、ゆうやけ子どもクラブの方とその後意見交換したか。

事前に事業者と意見交換はなく、事業者の事情については分からないが、私としては、利用者のことを第一に考えれば、福祉の質が低下してしまうのは確実なことであり、市にも要望していかなければいけないことと思う。現実に対応するために。

前回から修正された部分と修正の理由は

前回からの修正された部分と、なぜそのように修正したか。

件名が「放課後等デイサービス等の報酬改定について、小平市に支援策などを求める決議」から「放課後等デイサービス等報酬改定で影響を受ける事業所について、小平市に支援策などを求める決議」に変わった。

また2項で「放課後等デイサービスに限定せず、報酬改定でこれまでの報酬からマイナスになる事業者に激変緩和措置として何らかの支援策を講じること」とあったところの「激変緩和措置として何らかの」を省き、「放課後等デイサービスに限定せず、報酬改定でこれまでの報酬からマイナスになる事業者に支援策を講じること」に変わった。

変わった理由は、先ほど橋本久雄委員からあったようにさまざまな会派から意見をいただき、激変緩和措置は期間限定になってしまうといった意見があり、たしかにということで削除した。

前回は金銭の支援だったが、人材確保とガイドラインの変更になったのか

2項の支援策は前回「金銭」ということだった。それが今の話だと、人材確保、ガイドラインの変更に当たるとなっている。変わったのか。

前回の委員会答弁では、お金を出す以外のことは考えていないと答弁したが、その後の理事者側の答弁、もしくはいろいろ検討する中で、金額的な支援だけではなく、そのほかさまざまな支援が考えられるということで、お金を出すだけではなく、可能な限りさまざまな支援をしてもらうという趣旨になった。

激変緩和という表現がなくなったということは、ずっと措置を講ずるのか

激変緩和措置を省いたということは、再度報酬改定がされて影響が少なくなるまでずっと措置を講じていくことになるのか。

意見をいただいた会派からも、次の報酬改定まで継続的に行える支援策を考えてほしいとあった。

利用者の福祉が低下することが一番の懸念。利用者の福祉が低下しない限り継続してもらいたい。

さまざまな方策が講じられることで継続的な支援の必要がなくなれば、続ける必要はない。

市の支援も必要ということで変わりないか

市の支援も必要ということで変わりはないか。

できれば金銭的な支援をしてもらいたい。ただ中途半端な金額では難しいところもある。支援策もさまざまあるので、金銭に限定せずというところもある。

福祉サービスすべてで影響を受ける事業者に支援を講じるのか

放課後等デイサービスに限定せずとあるが、障害福祉サービスすべてにおいて影響を受ける事業者に支援を講じるということでよいか。

放課後等デイサービスに限定せず報酬でマイナスになる事業者が対象だが、前回の理事者の答弁ではそこまで多くないという話であり、数は限られると思っている。

事業者にどんな支援か確認してもよかったのでは

金銭以外となると、事業者にどんな支援が必要か確認してもよかったのでは。

ご相談があった事業者からは、この決議に関して一緒にやっていこうということはなかった。ご相談させていただいてもなかなか進まず難しいところがあり、修正案についてもやり取りはしなかった。

ご指摘のことはたしかにそうかなと思うところもある。一方で、事業者の事情として、ほかの事業者と連携している中で自分だけが優遇措置を受けることになるのは好ましくない、そういう話だったと私のほうで受け止めた。そのため、やり取りを控えているという理由も一部ある。

また、支援にはさまざまある。実際にどういった支援が必要か、理事者と事業者とでやり取りしていただく中で具体化されていくものだと私は思っている。

議員が聞き取り調査を行って、どういった支援が必要か調べていく方法もあるが、今回は特殊な事情があった。

ほかの事業者との兼ね合いもあるということで、なかなか入っていけないところがあるので、そういったところは理事者と事業者とで綿密なやり取りをしていただく中で支援策を考えていただきたい。

なお、事業者は当初請願を出す意向で各会派を回られてきたが、それが結局請願ではなく意見書という形に落ち着いた経緯については私のほうでは把握していない。

事前に請願の相談を受けた際にかなり多くのことを伺った。人を減らさなければならないことや利用者の福祉低下が明確に分かっていたので、何とか支援していかなければ、ということで提出している。

ただ小平市としても金銭的な面では厳しいところがある事情も分かっている。

小平市として「でき得る限りの支援策」という形で自由度をある程度残しておかないと、「これをやってください、あれをやってください」と言ったところで、小平市としてそれはできないという判断になってしまう可能性もある。

そのあたりは臨機応変に事業者と理事者側とやり取りする中で深めてただきたいポイントと思い、今回は漠然とした形ではあるが、そういう形で出している。

保育所なども含まれるのではないか

放課後等デイサービスに限定せずとすると保育所なども含まれるのではないか。

今回は障害福祉サービスの報酬改定と記載しているので、その中での話になる。

以前の理事者側の説明でも、対象は絞れているという話だった。放課後等デイサービス等の大きく影響を受けているところを主に考えていただきたい。

「限定せず」とすると表題と整合性が取れないのでは

表題で「放課後等デイサービス等報酬改定で影響を受ける事業者について」とあるが、2点目で限定せずとなっている。整合性が取れないのでは。

大きくマイナスの影響を受ける事業所がかなり限定されていることから、件名と2項めの表現も特に問題はない。

決議書の文面は誰がつくったか

新しい決議書の文面は誰がつくったか。

私が書いたが、さまざまな会派からご意見をいただいて書いている。そういう意味では、さまざまな会派の意向がこの中に反映されている。

この質問をした会派の意見も取り入れ、完成した文書も確認してもらっているのですが…🤔

文言修正させてもらえるか

私たち会派としては新しい決議書についてまだまだ十分な議論はされていないと思っていて、限定せずと幅広に取られることが、限定せずという言葉を少し文言修正等させてもらえるか。

修正案を出すまでには結構時間があり、その間にそういうご提案をいただきたかった。

今回さまざまな会派にこれで出しており、政和会からも提出議員を出していただいているのでこのままでいかせてもらう。

文言修正を今からかけるとまた時間がかかる。決議が通るのがあとあとになり、利用者の福祉向上を早めにしなければいけないことを考えると、それはよくないことと思っている。

限定せずという表現にすると件名との間で齟齬が生じるということは提案いただいていなかった。提案いただいていれば、検討の中に含められた。

全会一致で決まるなら文言修正の可能性もあるが、全会一致で決まらないなら(また先延ばしになるので)文言修正せずに出させてもらう。

市から特に申し上げることはない。

115の事業者が該当するというのは事実か

155の事業所が該当するというのは事実か。また保育園はその事業所に該当するか。

155と限定した情報については捉えていない。障害福祉サービスには居宅介護や重度訪問介護、生活介護、就労の事業などがあるので、そういった全体を指すものと考えている。保育園等は入らない。

金銭以外にどういう支援ができるか

金銭以外にどういう支援ができるか。

金銭的以外の支援策については前回の委員会でも伝えたが、人材確保の仕事相談会という対応を今後していきたい。

また、これから開催される課長会に東京都の担当課長がくるので、放課後等デイサービスの報酬改定への支援等についての進展状況などを確認してみたい。

東京都は実態調査しているので、専門的な加算についての対応になるのか、東京都としての考えを聞く対応になると思う。

負の影響を受けるほかの事業所とは話をしたか

放課後等デイサービスの事業所だけと話をしたという理解でよいか。ほかの事業所で影響を受けている事業所もあるが、そういうところとは話をしたか。

ほかのサービスの事業所との意見交換はしていないので、そういった声はないということで答弁した。

障害者の事業所も負の影響を受けるか

障害者の事業所も報酬改定の影響を受けるか。

ほかのサービス事業所は種々ある。上半期までの状況で全体的には11%ぐらいの(報酬)向上という状況ということで市としては捉えている。

アンケート調査で調べるべきでは

アンケート調査でどの事業所が報酬改定でプラスになったか、マイナスになったか、どういうことが困っているかの実態把握をすることが皆さんの仕事では。

金銭的な対策が必要なのか、ほかの対策が重要なのか。備考欄に書いてもらえばよい。

放課後等デイサービスの報酬改定について大きく影響を受けたということになると金銭面。

市としてそういった金銭面の支援策ができないとすると、そこをバックアップするには人材確保が必要ということで、放課後等デイサービスだけではないが、障害福祉サービスの人材確保に市としては寄与していきたいということで、申し訳ないがアンケート調査までには至らなかった。

アンケート調査にかかる費用は

アンケートにかかる費用は。

通常、各事業所とのメールのやり取りが可能なので、それほどかからない。

この報酬改定による事業所ごとの影響額は

この報酬改定による事業所ごとの影響額は。

金額的な把握はしていないが、市内16事業所のうち影響を受ける事業所が10事業所ほどと捉えている。

利用児童の数が非常に増えているのでこの報酬改定の影響もあるが比較は一概には難しい。

16の事業所として、直近で分かっているものに関しては、74%増収となったところもある。その反面、35%減収となったところもある。

報酬改定によって小平市の歳出はどうなったか

報酬改定によって小平市の歳出はどうなったのか。

令和3年度の上半期と令和2年度の上半期を比較すると(令和3年度が)2,500万円ほど上回っている。

コロナ禍の影響もある。(利用人数の変動もあり、報酬改定の影響がどれくらいかは)今すぐには答弁できない。

放課後等デイサービスの9団体との意見交換ではどういう声があったか

放課後等デイサービスの9団体からは、市と意見交換した際にどのような声があったか。

3年前の平成30年度の報酬改定のときにも減収になるという話を聞いた。

今回もさらなる減収になるということで、何とか市としても支援いただけないかという話を伺った。

市としてはなかなか厳しいという話をさせていただいた。

小平市としての課題は

小平市としての課題は捉えているか。

収支の状況については、専門的な加算が厳しくなってしまった事業所と、大手企業の中では即座に対応できるような事業所も中にはある。

小平で長年事業をやっている事業所については、放課後等デイサービスを単独で行っている事業所が多く、そこで今回の改定に即座に対応するのはなかなか厳しいうえに、専門的な資格を有する方々を雇用していくと、加算に見合わない状況があるといったところが課題。

付託委員会での取り扱い

全会一致で可決となることが確定したため、表現の修正等を行うために一度議案を撤回し、議員提出議案第50号として再度提出することとなりました。

賛否一覧

賛否一覧はこちらをご覧ください。