請願6 鷹の台駅前広場整備について市と市民が協働して検討する場を設けることについて

環境建設委員会付託

📄会議録(本会議|委員会最終日

まとめ

鷹の台駅前広場の整備事業に際し、さまざまな市民が協働する場を設けて市民の声に耳を傾けながら事業を進めることを求める請願です。

請願者としては開発を止める意図はなく、市が可能と考える範囲で、オープンハウスとは別に市民と双方向に意見交換できる場(たとえばワークショップ)を設けて市民が事業に参加している意識をもてるようにしてほしいというものです。

対する市の見解は、ワークショップの開催は時間がかかり、参加する方々が少ないなど課題があることから事業規模に応じての開催としている旨の答弁でした。また、説明会、アンケート、オープンハウスを行うことで意見交換の機会は十分に設けており、看板設置など周知も行っているとのことです。

これらの市の答弁を背景にしつつ「漠然とした請願事項」といったことを主な理由にほとんどの議員が反対しました。

請願の紹介議員(水口、橋本久雄)のほかは、私(安竹)だけが賛成のため、賛成少数で不採択になりました。

市にはもっと協働を進めるため新しいことに取り組んでほしいと思うところもありますが、一方で請願する側も、より具体的な案を示した方がよいと感じます。


(請願者への質疑)

(筆頭紹介議員への質疑)

  • 周辺住民とは → 興味をもつ人なら誰でも
  • ワークショップの市と市民との共同開催も協働になるか → なると思う
  • 市民主催のワークショップに市が傍聴ということでも協働になるか → なると思う
  • 協議後の市の検討状況について回答してもらうことも協働になるか → なると思う
  • 市との協議はこれまで何回行ったか → 2回

(理事者への質疑)

⭕️ 私(安竹洋平)の判断:賛成

市の主張も理解できるところはありますが、主に次の4つの理由から賛成しました。

  1. この請願が採択されても開発整備の進め方は市の裁量。請願の意図を酌みながら遅延や損失が生じないようにも進められる。市民主催のワークショップに市の担当が傍聴で参加することでも協働となることから(旧佐川邸公園の整備で同事例あり)、やり方はいくらでもある
  2. 2つのまったく無関係の市民団体から同様な趣旨の提案がなされていることからも、市民との協働や周知、意思疎通が十分に行われていないと言える。コロナ禍も大きく影響しているが、市はそういう現実に誠実に対応する必要がある
  3. 市には市民との本当の協働を進めてほしい。旧佐川邸公園の整備事業ではうまくできている。できればさらに踏み込んでもらいたいが、この請願についても同様のことをしてもらいたい
  4. この請願に反対すれば、今後「協働を進めてほしい」と主張できなくなる。政治家としての一貫性を保つためにも賛成する必要がある

資料

請願者の説明🚧

(請願者) 本日は、お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。これから請願趣旨の説明をさせていただきます。

きっかけは、今年の4月上旬でした。将来の駅前広場で、偶然、大槻さんに出会いました。そのときは初対面で、現在は会の代表になっていただいております。

言葉を交わした際に、偶然初めてロータリー建設の話を伺いました。そのときは樹木、ベンチ、遊具等を撤去して工事を進めるらしいというようなお話でした。また、昨年の8月に説明会を開催されていたことも知りました。 私はそのとき、2点について驚きました。

まず1点目です。私は、小川町1丁目に住んでおりまして、地図上では徒歩3分という圏内に入る場所なんですね。そんなに近い私が、説明会のことを知らなかったことです。かなりいろいろ見過ごすことがありますので、御近所の方たちにも確認しました。そうしましたら、皆さん、御存じありませんでした。また、大型マンションの北側の住宅地にいらっしゃる友人にも確認しましたら、彼も知らなかったということでした。

さらに、商店会の知人にも確認しました。彼女は、商店会の連絡ではなく、自治会の回覧板で説明会のお知らせを受けたとおっしゃっていました。参加されたそうです。説明会に参加されたものの、具体的なお話がよく分からなかったので、最後に質問をどうぞと言われたんですけれども、何を聞いていいかも分からなかったというコメントでした。

私は、後日、市が説明会のお知らせをしたエリアを知ることになったんですけれども、そのときに知ったのは、鷹の台駅の西側でたかの街道と玉川上水に挟まれたエリア、一つの自治会と商店会とマンション1棟に連絡したということを伺い、徒歩3分のエリアである私のところが外れているその狭さにも驚きました。

鷹の台駅の利用者というのは、市が想定したエリアの範囲だけではないと思います。徒歩で利用されている方でも、もっともっと多いはずです。一般的に考えましたなら、徒歩10分はもちろんでしょうし、それ以上でも利用されている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

次に驚いたことの2点目です。現況の樹木、ベンチ、遊具等が撤去されるかもしれないということでした。現況の場所は、まさに市民の憩いの場となっております。中央公園にも遊具等はありますけれども、とても見やすいというか、お子さんを見ることのできやすい範囲ですから、赤ちゃんを背負ったお母さんが小さなお兄ちゃん、お姉ちゃんを遊ばせている姿も拝見していることもありますし、それから緑陰がありますから小鳥がさえずっています。そのさえずりに耳を傾けながら、一息入れていらっしゃる方たちもいらっしゃいます。それからお弁当を広げていらっしゃるサラリーマン風の方とか工事の途中の休憩風の方とか、そういう方たちも休まれています。小学生から大学生に至る学生さん、つまり老若男女皆さんの憩いの場として利用されています。緑陰があるからこそ、一息ついてくつろげるという場所になっているのです。そういう場所がなくなるのは、近隣住民としては残念で仕方がありません。

鷹の台駅は、狭いです。車の運行には不便を感じている方もいらっしゃることは存じております。また、送迎が必要な方にとっても不便だと思います。したがいまして、市が提示している交通結節点としての機能が改善されることは、とても大切なことだと思っております。

反面、市の計画案の都市の広場については、不十分と思われます。

市長さんが公開、参加、協働、自治を掲げていらっしゃいますので、ぜひ私たち市民と職員の皆様、そしてさらには議員の皆様が一緒に参画の実現をしていただくようにお願いしたいと思います。

以上です。よろしくお願いいたします。

筆頭紹介議員の説明🚧

(以下、個人名は伏字にしています。会議録には記載されていますのでご参照ください)。

(水口かずえ) 請願の補足説明をさせていただきます。

今回の請願は、2ヵ月ほど前、請願理由を説明されたSさんが、請願代表者のOさんから、鷹の台駅前広場の整備について話を聞いたことがきっかけです。

請願理由で述べられたように、Sさんは鷹の台駅から徒歩3分のところに住みながら、駅前広場の整備についてまったく知らなかったことから、市の事業の進め方に大いに疑問を感じたというのも無理からぬことと思います。

市は、昨年8月に鷹の台駅前広場整備に向けた事前説明会を開催しましたが、そのお知らせは市報とホームページに掲載したほかは、たかの街道と玉川上水の間の自治会一つとマンション1棟の管理組合、商店会に行ったということです。

ここで参考資料を説明させていただきます。

1枚目は、ここの銀行はもう撤去されているんですけれども、その横に緑地がある。銀行があった状態の現地の様子です。

その下が、この場所に市が造ろうとしている広場の設計案になります。

その2枚目、関係資料(2)が、市がこの広場整備の説明会のお知らせを配った鷹の台自治会の範囲を太線で示したものです。

鷹の台駅からだいたい80メートルで徒歩1分ということで、直線距離になりますけれども、徒歩1分、2分、3分、どれくらいの範囲かというのを円で示したものになります。

Sさんが住まわれているのは、このたかの街道より北側すぐ、徒歩3分の範囲のところにあって、回覧等のお知らせはなかったので気がつかなかったということだそうです。

お知らせを受けた鷹の台自治会は回覧板を回し、マンション管理組合は掲示したそうですが、たかの台全体の世帯数1,030世帯に対したかの台自治会の加入世帯は243世帯なので、たかの台全体の世帯数に占める割合としては23.6%になります。鷹の台自治会の中に加盟している人もこれぐらいだということです。

たかの街道より北側や玉川上水より南側、西武国分寺線より東側に住んでいる住民にはお知らせの回覧はなく、鷹の台駅利用者の多くが知らないまま事業が進められたことになります。実際にSさんの周囲の方の多くが、駅前広場の整備について知らなかったとのことです。先ほどSさんも、広場予定地に何らかの掲示でもしてくれれば気がついたはずなのにみたいなこともおっしゃっていました。市民にお知らせする市の努力が不十分だったことがまず1つ目の課題です。

また、昨年8月に事前説明会が開催された後は、市民に対して事業内容に関する説明はありませんでした。請願代表者の大槻さんは、事前説明会で示された整備案はあくまで案であり、これから改良されていくものと思って、建築士でもあることから、車の駐車スペースも確保しながら既存の緑地のよさもなるべく生かせるような整備案をいろいろ考案されました。それらの案をいくつか持って4、5回、橋本久雄市議会議員にも同行してもらい、市に提案に行かれたとのことですが、結局、市の計画案にそれらは反映されず、納得できる説明もいただけなかったそうです。

市のホームページには、昨年8月に開催された鷹の台駅前広場整備に向けた事前説明会で出された主な質問、回答が掲載されています。その中には、道路線形が緩やかになることで車両のスピードが速くなり事故が発生しやすくなるのではないか。また、マンションの前の道路を一方通行ではなく相互通行にして、車が商店会のほうに入らずたかの街道に戻れるようにしてはどうか。車の速度を20キロメートルに制限するゾーン20にすれば、真ん中の緑地に人が入ることも可能ではないか。コンビニエンスストアの商品納入者の搬入スペースはどうなるのかなどの質問が出されたことが示されています。

そこに対して市は、今後、協議、検討していくと回答していますが、それらの協議や検討がどうなったのかについては明らかになっていません。

今年3月に公表された小平市第四次長期総合計画では、「つながり、共に創るまち こだいら」という表題で、情報の共有と参加、協働により自治を拡大、進化させていくとしています。

鷹の台駅前広場の整備では、市が行おうとしている事業について、市民に正しい情報を十分に伝えること、そして正しい情報を得た市民から意見を募ってやり取りし、そこで出される意見を事業に生かしていくという市民参加と協働のプロセスが不十分であったことは否めません。

鷹の台駅前広場の整備では、道路線形について警察との細かい協議が必要なため、市民参加は難しかったと担当課はおっしゃっていましたが、警察との協議の前の段階で鷹の台駅前広場はどんな広場にしたいのか、どんな機能を重視すべきか、駐車スペースとしては、どんな車が何台分ぐらい必要かなどについて市民から意見を募り協議する過程があるべきだったと思います。

市は、6月末から7月初めにかけてオープンハウスを開催予定で、樹木やベンチの設置等についてアンケートを行っています。

これがお配りした資料の(3)になります。

オープンハウスをいつ、どこでやるのかとか、あと市民に対するアンケートが今行われています。

これらのオープンハウスやアンケートの実施は歓迎するものです。しかし、オープンハウスは市の案を説明するものであり、アンケートはあくまでも市が参考にするものです。請願で求めている、市と市民が協働する場とは位置づけが異なります。

請願で求めた協働する場は、よりよい駅前広場の整備に向けて市と市民および市民同士で意見を出し合い、協議して互いの主張を理解し、多くの人がなるべく納得できるような結論を導いていくことを目指すものです。

市長選挙の前、鷹の台ひとえん会が行った公開討論会で、小林洋子市長は、まちづくりへの市民参加の在り方について、行政が作成した計画への意見を聞くだけではなく、ワークショップなどを活用して市民と一緒に進めるやり方に変えていきたいとおっしゃっていました。今回の請願は、市が決めたことを市民に伝え、市民が市に一方的に意見を言い、市が決めるという、これまでのやり方に一石を投じるものです。

最後に資料(4)は、請願のために署名を集めているときに聞かれた市民の声を載せています。署名してくださった方も、してくださらなかった方の声も併せて掲載しています。

このように、署名集めをしながら本当に多様な市民の意見が聞かれました。まちづくりに多様な市民が積極的に参加し、意見を出し合い、それを結論に反映していく、市と市民が協働する場はこれからのまちづくりに必要なものです。今回の請願は、そのような協働する場を求めるもので、採択されれば新しいまちづくりに向けての第一歩を記すものとなると思います。

鷹の台駅前広場の整備に向けて、市は今年度に事業説明会を行い、来年度に工事を始める計画です。今からでもよりよい広場の整備に向けて、可能な範囲で市と市民、市民同士が協議し、協働する場を設け、より多くの市民が納得できるような形で整備がされていくことを願い、私の補足説明とさせていただきます。

主な質疑

これは要約ですので、正確な質疑内容は会議録をご参照ください。なお、質問の意図を分かりやすく簡潔にするため、議員の質問に関しては、ほとんどの部分で大幅に手を加えています。また、簡略化のため、市民、議員、理事者側(市役所側)の発言から、敬語表現の多くを省いています。実際は、特に理事者側のすべての答弁は、市民に対する敬語表現でなされています。

主な質疑の目次

  1. 本会議での主な質疑
  • なし(閉会中の取り扱いのため委員会で質疑)

2. 付託委員会での主な質疑

* は『一人会派の会』議員の質問です。

この議案は環境建設委員会に付託されました。主な質疑を記します。一人会派の会からは、私(安竹洋平議員)が委員として参加しました。

オープンハウスと意見募集では不満ということか

協働の場としてオープンハウスもある。意見募集もしているが、そういうやり方では不満ということか。

オープンハウスは双方向ではなく時間的に参加できない人もいる。意見募集のアンケートでは椅子の大きさや素材など具体的なことが分かず、双方向でもない。住民同士のやり取りや考えを述べる場として不十分。

駅前整備を早くやってほしいという声についてはどう考えるか

駅前整備を早くやってほしいという声もあるが。

そういう声も聞いている。皆さんの声を丁寧に聞いてもらいたい。

一方通行で車が止められないという視点が欠けているのでは

鷹の台駅前は一方通行で、車が止められないといったことがある。その視点が欠けていると思うがどうか。

私も車で送迎することもある。交通結節点は非常に大事なのでいろいろな声を吸い上げ、拾い上げ、双方向の場を設けたうえでよい方向に持って行ってもらいたい。

鷹の台ひとえん会との関係は

小平市民等提案型まちづくり条例の地区まちづくり準備会を設立している「鷹の台ひとえん会」との関係は。

これまでひとえん会の存在を知らなった。関係はない。

協働として具体的にどういうことを考えているか

協働ということでは具体的にどういうことを考えているか。

(↓まとめて答弁いただきました)

ほかの同様な活動に関しても協働の場を設けられるようになってほしいという意図はあるか

旧佐川邸の公園整備事業に関しても市との協働がテーマになっている。市の職員がもっと参加してくれたらよいのにと思っている(その後市との理想的な協働が進みました)。

この請願が採択されることで、ほかの同様な活動に関しても市と市民とが協働する場が設けられるようになってほしいという意図もあるか。

(↓まとめて答弁いただきました)

ロータリーをつくるなとか木を切るなという請願ではないという理解でよいか

この請願が採択されたからといって、ロータリーをつくるなとか、木を切ってはいけないといったことではないという理解でよいか。

納得できるまで話し合いの場を設けてほしい、情報をもらいたい、提案させてもらいたい、そういう主旨でよいか。

市長も公開、参加、協働、自治をうたっている。市と住民、住民同士、いろいろな双方向の話し合いの場を設けてもらいたいということ。

ご質問のとおり、お互いが納得できる、こういう結果になったけれどもその理由はこうなんだよということが分かる形になることを望んでいる。

ロータリー反対などのつもりはまったくない。

ここまで進んだ計画をチャラにして設計段階からの協働を求めているのか

道路の拡幅も一部終わっている。オープンハウスをやり、8月に説明会ということで進んでいる。それをすべてチャラにして設計段階からの協働を求めているのか。

説明会は狭いエリアにしか知らされておらず、私が住んでいる小川町1丁目は徒歩3分圏内なのに説明会に参加できなかった。ゼロに戻してというつもりはまったくない。

市の判断で戻れるところ、ここであれば皆さんの意見を聞いてこういう風に改善できる、そういったことをしてもらいたい。

子どもの通学路にもなっており、交通の安全性が気がかり。ロータリーができると心配という声も逆にあったりする。そういう声を丁寧に拾い上げて聞いてもらいたい。

正直、市の具体的な計画や段取りが分からない。ロータリーの図面は見ているが、それ以外の案も検討したのかなども分からない。できるところまで戻して双方向で進められるところをお願いしたい。

市報は見ているか

市報は見ているか。

見ているが見逃すこともある。今回のオープンハウスの記事も、割合下の方にちらっと書かれていて、これがその場所だという意識がないと見逃す場合もあると思う。

身近なものについては結構チェックして市報を見ているつもり。市報を見ない方もいる。説明会のことを知らせたエリア(が狭かったこと)については疑問が残っている。

どの程度の周知であれば十分と考えるか

周知が足りなかったということが請願理由にも書いてあるが、どの程度の周知であれば十分だと思うか。

徒歩5分のエリアは最低必要と思うし、10分以上でも、鷹の台駅を利用される方、休憩されたり送迎の車を利用する方はたくさんいる。徒歩10分くらいまでは知らせてほしかった。

周知の方法としてはどういうものを考えているか

周知の方法としてはどういうものを考えているか。

つい最近、新しい鷹の台公園のアンケート結果がポスティングされていたように、ポスティングという方法もある。

ロータリーの計画を知ったのは、三菱UFJに移転の挨拶のようなものが結構貼られていて、それを見ていたときにOさんと出会ったこと。

現地にそういう看板を置くなど、よい方法はあったと思う。

この請願は具体的に何を求めているか

この請願は具体的に何を求めているか。

協議する場としてたとえばワークショップのようなものを想定している。市民の誰もが参加してお互いに意見を言い合い、お互いになるべく合意できるような結論を目指す場を想定している。そういう協議できる場を設けてほしいということ。

市の決定プロセスに市民として参加したという意識がもてるような場を求めている。具体的に広場をどうしてほしいということは求めていない。

請願事項にある周辺住民はどの範囲を指しているか

請願事項にある周辺住民はどの辺の周辺住民を指しているか。

協働に参加するのは市民全体。この問題に興味をもつ人は誰でも参加できるようにしてもらえるとよい。

道路の線形と設計は市が責任をもって交通管理者との協議で進めるべきでは

道路の線形、設計については、市が責任をもって交通管理者との協議の中で進めるべきものでは。

最終的に決定し責任を取るのは行政。ただ、決定の過程になるべく市民が参加することが大事。

道路線形が警察との協議が済んで変えられないかもしれない。ただこのまま進めて納得できない市民がいて、終わってしまったという形にならないよう、今からでも市民がなるべく意見を言い、少しでも説明を聞いて納得できる部分が出てくる、市の決定に関与したという意識がもてるようなそういう場を設けてもらいたい。

商店会長や自治会長には確認したか

請願事項に、商店会、自治会等と書いてある。商店会長、自治会長に確認してのことか。

自治会や商店会の会長には確認していない。

中央公園内で署名集めをするのはコンプライアンス違反では

中央公園内で署名を集めることはコンプライアンス違反では。

公園内で署名を集めるには許可が要るということか。認識不足だった。

たとえばこういうことも請願事項にある協働と考えてよいか

一般質問等で「協働が大事」といつも言っている方々が、今回は結構攻撃的な質問をするなと感じる。

旧佐川邸公園をお手伝いしていても気付くが、協働の場面はいろいろある。

たとえばワークショップの共同開催。共同開催が難しければ市の担当に顔を出してもらうことも考えられる。

先ほど看板を立てるという話もあったが、たとえばひとえん会や考える会でプランを検討しているということも併せて書くなども考えられる。

そういう具体的なことを請願に書いていただいたら分かりやすかったかなと思うところもあるが、そういったことも協働のひとつと捉えているか。

住民の意見を聞くというだけではなく、住民がこういう活動をしているということをサポートしたり。

市との協議をした結果、検討状況はどうなったかといったことについてきちんと回答してもらうということも、協働に含めてよいと思うがどうか。

ご提案いただいたようなことも含めて、協働する形態のひとつとしてあり得ると考える。

「協働する場を設け」という請願事項のこととして、そういった協働の形でもよいということか。

ご提案のやり方も含めていろいろあると思うので含まれると思う。

考える会とひとえん会以外にも案を検討している団体はあるか

鷹の台駅前に関して、考える会と、ひとえん会以外にも検討している団体はあるか。

私たちが知る範囲では、ほかの団体は認識していない。

請願が採択された後はひとえん会ともやり取りを行う予定か

6月16日に議員ポストに投函されていたが、ひとえん会からも駅前の開発プランが提示されている。

交通結節点と都市の広場機能ということで市のプランでは都市の広場機能の方に×がついている。

市のプランはそのあたり問題があるのだろうと感じるが、この請願が採択された後、ひとえん会との間でやり取りは考えているか。

市民同士で協力して市に働きかけられたらよいなと考える。

市との協議はこれまで何回行ったか

市との協議はこれまで何回行ったか。

請願を出す前に2回ほど場を設けて説明をしてもらった。

都市建設担当部長(清水克敏) 請願第6号、鷹の台駅前広場整備について市と市民が協働する場を設けることについて説明申し上げます。

駅前広場が整備される予定の鷹の台駅通りは、道路幅員が狭く、歩行者と車両が近接・錯綜するなど交通の安全性に乏しいほか、公共交通や駅利用者の送迎車両の乗降スペースがないなど利便性にも乏しい課題の多い路線でございますことから、これらの課題を可能な限り早期に改善することが、周辺地域の長年にわたる重要な地域課題となってございます。

今回の駅前広場整備事業につきましては、令和2年3月に既存の駅前広場用地に隣接する金融機関跡地を取得できましたことから、面積に限りはございますが、これらの用地と既存の道路を活用することで、長年の地域課題である駅前の安全性と利便性の向上を図ることが可能であると判断いたしまして着手したものでございます。

市といたしましては、丁寧な情報発信などに努めながら、可能な限り安全で利便性の高い駅前広場の整備にしっかりと取り組んでまいります。

経緯の詳細及び本請願に対する市の考えにつきましては、道路課長から御説明申し上げます。

道路課長(井出実紀)

まず、経緯について説明いたします。

市では、平成11年に策定した小平市都市計画マスタープランで駅前広場の整備の検討の必要性をうたい、その後、平成13年に駅前の分譲マンション建築の際に駅前広場用地の提供を受け、駅前広場の整備を行うまでの暫定的な活用策として緑地として管理してまいりました。そして、平成30年に駅前広場用地に隣接する金融機関が移転したことに伴いまして、用地交渉の末、令和2年3月に新たに当該敷地を駅前広場用地として取得いたしました。以降、市では、この用地取得により道路幅員の改良や一定数の車両乗降スペースの確保などができると判断いたしまして、長年の地域課題である交通の安全性と利便性の向上に向けた駅前広場整備の本格的な検討を進めてまいりました。

検討に当たりましては、令和元年7月から交通管理者と複数の道路線形案について協議を重ね、与えられた状況の中で最も交通の安全性と利便性の向上を図るのに有効な方法として、現行であるロータリー方式を採用したところでございます。そして、交通管理者との協議経過の中で、おおむねロータリー方式となることが固まりました令和2年8月に、駅前広場の整備を行うことをお伝えするための事前説明会を開催し、市の考えを示した上で御意見や御要望をいただいてきたところでございます。また、鷹の台駅前整備に係る情報提供については、これまで市報やホームページにより御案内してきたほか、地域の自治会や商店会へ回覧等のお願いをしてまいりました。さらに、本年度に入りましてからは、駅前広場の植栽や休憩施設などに関する地域の方々の御意見を伺うため、西口駅前で意見募集用紙約3,000枚を配布いたしましたほか、今月と来月で計4日間、現地におきまして本事業の必要性や目的、あるいは道路線形の検討経緯や予定などをお知らせするためのオープンハウスを開催いたします。また、時期は未定でございますが、皆様からの御意見を参考に作成した事業案を示す説明会を開催するなど可能な限り丁寧な情報提供に努めてまいります。

続きまして、駅前広場の整備に対する考え方でございます。

一般的に、駅前広場には鉄道利用者のタクシーなどの各種交通を結節し収容する交通結節点機能と、人々が憩い集える場所や良好な景観を提供する都市の広場機能を持ち合わせることが望ましいと考えております。

このうち交通結節点としての機能を果たすために必要な交通空間の整備には、道路管理者と交通管理者との調整が必要とされております。この調整につきましては、計画交通量や道路区分から設計条件を定め、道路構造の技術的基準や交通規制基準に基づき、利用者が安全かつ円滑に利用できる道路線形や交通規制の計画を協議していくものでございます。

一方、都市の広場機能につきましては、交流や景観といった広場の機能を果たす環境空間が必要であることから、植栽や休憩施設などの設置が考えられます。これらについては、限られたスペースではございますが、地域の皆様からいただいた御意見を参考にして設計を進めることが可能であると考えております。

以上より、本請願に対する市の見解でございますが、道路の線形や幅員などの構造及び交通規制などについては専門性が高いことから、道路管理者と交通管理者が調整を行い定めていくものと認識しております。しかしながら、都市の広場機能としての植栽等の取扱いといった設計については、既に意見募集用紙の配布を行うなど、御意見や御要望をいただく機会を設けるとともに、今後、オープンハウスや事業説明会を開催して市民の皆様の理解を得ながら、迅速かつ着実に地域の課題の改善に向けて事業を進めてまいりたいと考えております。

請願に対する市の考え方については、以上でございます。

現時点で市民意見はどれくらい集まり、どういった意見が多いか

市民意見の募集では今現在どれぐらいの数が集まって、どういった意見が多いのか。

3,500枚配布し、回収は100枚ちょっと。回収率は約3%。

植栽とベンチ、歩道の植栽の色彩などについての意見を質問形式で聞いている。ロータリー中央部の植栽については桜を残してほしいという意見が大半。

また歩道の植栽は草花を入れてほしいという意見、ベンチの形態はサークル型や長椅子などいろいろ意見が分かれている。歩道塗装の色彩は落ち着いたものがよいというのが半数以上。

その他は明るくて開放的な空間にしてほしいという意見。今後いろいろな意見をいただけると考えている。

市の自由度として、できる・できないの範囲は

市の自由度として、植栽や椅子を置くとなると思うが、ここまではできて、これはできないという範囲は。

道路線形に関しては市が中心に、ロータリーの中央部や歩道部の緑の植栽、歩道の舗装やベンチといった休憩施設については、地域の皆様に意見をいただいて大いに参考にさせていただきたい。

市報、ホームページでのこれまでの掲載状況は

市報、ホームページでのこれまでの掲載状況は。

令和2年3月に当初令和2年4月に予定していた駅前広場の説明会についての案内を市報やホームページで掲載したが、開催は新型コロナウイルスの影響で延期。

その後令和2年7月20日号の市報で、令和2年8月に説明会を開催する旨を掲載し、市ホームページでも案内してきた。また、地域の自治会、商店会、隣接するマンションに情報提供した。

事前説明会の告知範囲が鷹の台以西にとどまった理由は

事前説明会の告知範囲が鷹の台駅以西にとどまった理由は。

際限が亡くなってしまう部分があるので、市のホームページで広く丁寧に情報提供してきたつもり。

市報では7月20日号、ホームページでは令和2年7月18日から、周辺マンションである大型マンションの自治会、周辺の自治会、商店会に回覧の用紙を配った。

事前説明会の内容については、令和2年8月5日以降、配布資料や主な質問について、現在まで継続してホームページに掲載している。

オープンハウス後はどうやって声を聞いて行くつもりか

オープンハウス後はどうやって声を聞いて行くつもりか。

これまでホームページや市報で案内し、地域の自治会や商店会への回覧をお願いしてきた。

また、駅付近に整備に関する掲示板を設けて情報提供に努めている。こういった工夫をしながら多くの方々への広報に努める。

特にオープンハウスでは市民の考えを一定程度汲み取ることも可能と考えているので来場者の関心に合わせきめ細かな説明を行っていきたい。

今後鷹の台エリアがどう変わるか広く細やかな情報提供の必要があるのでは

今後10年で鷹の台エリアがどう変わっていくかについて、広く細やかな情報提供の必要性があると思うがどうか。

各事業いろいろな特徴がある。規模も違う中で事業に応じて情報提供の在り方も大分変わる。

工事も必要で影響が及ぶところで説明会が必須になる。それに応じて必要なPRや市報への掲載、ビラの配布等も当然出てくる。

説明会のお知らせを配ったエリアは請願者が配布した資料のエリアで正しいか

説明会のお知らせを配ったエリアは請願者が配布した資料2ページ目に示されているが、これで正しいか。

おおむねそのとおりと認識している。今は十分に情報が伝わっていないという声もいただいているので、現地に案内板を設置したり駅前で意見募集用紙を配布するなど周知に努めている。

配布エリアを決めた根拠は

なぜ配布エリアをこのエリアにしたのか。ルールがあるのか。

駅前広場を利用する住民の方々の範囲とした。

配布エリアが偏っていると感じる。徒歩何分圏内とか、半径何メートル以内といったルールに基づいて決められたわけではないということか。

また、都営鷹の台アパートだけ外れているのはなぜか。

紹介議員の提示資料のためあくまでも推測だが、おそらく自治会の範囲。都営鷹の台アパートがなぜ入っていないかは分かりかねる。

配布エリアは特にルールはない。道路整備に関する中での配布場所について法的な範囲はないと認識している。

案件ごとにその都度判断している。

今回は駅から西に長細くなっているが、基本的には鷹の台という地区を中心に配布したと認識している。生活圏や行動圏などをその時々の担当で話し合い決めている。

ワークショップを地区まちづくり準備会と市が共同で行う状況はあるのか

ひとえん会では地区まちづくり準備会を設立していろいろな提案をしている。

地区まちづくり準備会や協議会をつくると、たとえばワークショップを市と共同で行うような状況はあるのか。

ワークショップの計画があるという情報は入っているが、共同で行うという依頼等はない。

そもそも市としてワークショップを行ったか

そもそも市としてワークショップは行ったのか。

市として現時点では意見募集用紙を配布回収することで市民の声をいただく形をとっているので、現時点ではワークショップは予定していない。

ワークショップをやる・やらないはどう判断しているか

こういう請願を受け、市民との協働とは何かをもう少し検討し、地区まちづくり計画に反映できる部分があると私は考える。

ワークショップをやるかやらないかは、どう判断しているか。

私どもで取り扱っている工事、整備などについては、その案件ごとに内容が大きく異なってくる。

要は時間的余裕があるかないか、あとは工事内容等により、市民のご意見をどうお聞きするかは異なってくる。

今回の鷹の台駅前広場は、土地が取得できたということで、長年、行政も地域住民も思い悩んでいた交通環境の改善がやっと図れるタイミングと判断して今回着手した。

基本的には、大きな面的整備というより、限定的な道路整備工事。こういう場合、道路管理者と交通管理者で基本的な道路線形は定めさせていただく。

それをベースにどれだけ市民のご意見を吸い上げることができるかという整理をしている。

今回は道路線形以外で出てくる歩道の部分や交通島の植栽の部分、そういったところに市民意見を吸い上げることが可能ではということで、アンケートやオープンハウス、そういったさまざまな工夫を講じている。

ワークショップになると何回もやり取りが必要であったり、ひとつ手法かもしれないが、時間を要することと、その効果(がどうか)。

ワークショップの参加者をどれだけ確保できるかというと結構限定的となる。

そういった部分では、より広い市民の方々のご意見をいただくなら、今回のような意見募集用紙の配布やオープンハウスにおいての説明をしたうえで、たとえば、より具体的なシールアンケートみたいなのも工夫のひとつとしてはできるのかなと考えている。

そういった理由で、ワークショップは今回採用していない。

おっしゃることは分かるところがあるが、ひとえん会のほうからもさまざまご提案がある。今回の請願に関しても同じようなご提案等が出ている。

周辺の方々に納得いただくとか、反対意見も配慮したというところを分かっていただくという点では、ワークショップを開催し、少し時間はかかるかもしれないが、ひとつの手法なのではないかなと思う。

請願で、市民の声にも耳を傾けながら進めてという話になっていることをどう捉えているか

請願で、市民が協働する場を設けて市民の声にも耳を傾けながら事業を進めてくださいという話になっていることをどう捉えているか。

市民参加の方法として、意見募集の用紙配布、オープンハウスの中で市民からのご要望やご意見を直接諸金が対面で聞かせてもらうことを予定している。

公園内で署名活動をしてはいけないという根拠は

署名活動を公園内で実施するとコンプライアンス違反という話があったが、そういうルールがあって、もしそれに違反したら署名が正当なものではないといった判断をするのか。

公園内での署名活動は、公園条例に基づく許可申請をしてもらう必要がある行為と認識している。

許可を受けずに行われた署名の有効性については我々が判断できないが、適切な手続きを経て行うべきものと認識している。

公園条例には次のように書かれており、署名のことは書かれていません。

「募金に類する行為」ということにされているのではと思います。

公園において、次の各号に掲げる行為をしようとする者は、市長の許可を受けなければならない。

(1) 募金、露店又は行商その他これらに類する行為をすること。

(2) 業として写真撮影その他営業行為をすること。

(3) 演説又は宣伝的行為をすること。

(4) 競技会、展示会、博覧会その他これらに類する催しのために公園の全部又は一部を独占して使用すること。

小平市公園条例 第5条(行為の制限)

鷹の台駅前広場の整備事業を進めるうえで市が最も重視していたことは

鷹の台駅前広場の整備事業を進めるうえで市が最も重視していたことは。

鷹の台駅通りの幅員が狭いうえ、見通しの悪いクランク状のカーブになっており、歩行者や自転車、車両が近接し錯綜するなど交通安全上好ましくない状況にある。

また、タクシーなどの公共交通や駅利用者の送迎車両の乗降スペースがないなど、利便性に欠けているとともに、改札口前などに停車する車両があると駅を利用するような歩行者が見えなくなり、通過車両に対してとても危険だといった長年の課題を、鷹の台駅通りを沿道の限られた土地を利用して改良し、駅前広場を整備することによって早期に改善していくこと、これが重要と認識している。

これまで一番苦心し時間がかかったことは

これまで一番苦心し時間がかかったことは。

道路の新設や改良といったものを行う場合は、道路管理者と交通管理者が行う警察との協議が定められている。

現在市が示しているロータリー形状案に至るまでの過程には相当な時間を要し、協議、調整を重ねてきた。

具体的には、ロータリーを設けずに現状の線形を大きく変えない案や、タクシープールを設置する案など複数案を考え、長年の地域の課題を改善するための最良の案を検討してきた。

この点が苦心し、時間がかかった点。

請願が採択されて協働の場を設けることになった場合どのようなことが想定されるか

市として、この請願が採択されたときの協働の場について、どのようなことが想定されるか。

警察協議や道路設計においては、1ヵ所変更等が生じるとそこに付随してほかの箇所の変更も必要になるという性質もある。

そのため、これまでの警察協議や設計業務といったことも始めからやり直すことも考えられる。この警察協議や設計業務には、これまで2年間以上の期間を費やしている。

仮に請願が採択された場合、これらの協議や設計に係る期間、また協働の場を設けることになれば一定の期間が必要となり、整備の時期が数年先送りになると考えられる。

過程が市民に伝わるよう情報開示してもらいたいがどうか

平成11年度に小平市の都市計画マスタープランで駅前広場整備の検討が位置づけられた。その後銀行の移転を機に跡地を市が用地取得し、令和2年3月に駅前広場用の土地を取得した。

そしてロータリー方式を採用し、その後、事業説明会を開催して市民意見の聴取を行ったという流れと理解した。

ロータリー方式を採用するまでの過程の中、そもそもこの場所の課題は何か、何が優先されるべきかという市の思いを市民と話し合うべきだったのでは。

道路が絡んで専門性が必要な中で、お互いの役割を理解し合うプロセスも大事だったと思う。事業のやり方が市民に分かりにくく、警察との協議もなかなか市民には見えていなかった。

こういう経過も市民に分かるよう情報を開示してもらいたいが、どうか。

市では昨年8月に事前説明会を開催している。それ以降は、警察協議や詳細設計、ATMの移設に伴う道路の暫定整備、電気、ガスなどのインフラ企業との調整や鉄道会社等の隣接地権者との調整協議などを実施している。

どれも検討等に時間を要するもので、事前説明会から現在に至るまで、新たな情報や決定事項といったことも少なかったことから、提供できる情報も少なかったという状況がある。

しかしここで一定の情報を示せる内容も整ってきているので、本年6月25日よりオープンハウスを開催し、進捗の状況や整備の考え方などを示していきたいと考えている。

情報提供が足りないという声もあることについては真摯に受け止め、今後の情報提供に生かしていく。

付託委員会での取り扱い

採決

会派名⭕️賛成/❌反対
一人会派の会⭕️
政和会
公明党
フォーラム小平
生活者ネットワーク

賛成少数で、否決すべきものと決しました。

本会議での主なやり取り

討論

会派名⭕️賛成討論/❌反対討論
一人会派の会⭕️
政和会
公明党
フォーラム小平
生活者ネットワーク

一人会派の会の賛成討論(安竹洋平議員)

代表して私(安竹洋平議員)が賛成討論を行いました。

請願第6号、鷹の台駅前広場整備について市と市民が協働する場を設けることについて、一人会派の会を代表し、賛成の立場で討論します。

付託委員会の質疑において、この請願が採択されるとどうなるかといった質問に、整備が数年先送りになるという市の答弁がありました。先ほどの政和会の福室議員の反対討論の中にもありましたけれども、整備が止まるというような御意見がありましたけれども、もしくは今後反対討論される方々は、整備が数年先送りになるということを反対の主な理由に上げるかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。どう開発を行うかは市の裁量です。つまり、請願の意図を酌みながら遅れないように整備を進めることは十分に可能です。

また、請願者の御説明からも、先ほど委員長のほうで報告いただいたとおり、整備を遅らせる意図は全く感じられませんでした。先ほど委員長がおっしゃったので繰り返しませんけれども、請願者がおっしゃったことの中には、むちゃなことは何も言っていらっしゃいません。市の裁量を超えて整備を遅らせる意図があるようには全く聞こえませんでした。

要請事項を読んでも、請願が採択されたら整備が数年先送りになるという根拠が見つかりません。どこをどう解釈すればそういう結論になるのか教えていただきたいくらいです。つまり、整備が数年遅れるという発言は、市が誤った認識を請願に対して持たれていて、その認識に基づいての誤った答弁だったと私は判断しています。私自身も勘違いすることはよくあるんですけれども、市の職員の方々も、勘違いとか偏見、それから断定的に物事を見てしまうという場合があると思います。自戒を込めて言うことなんですけれども、物事は断定的に見るんじゃなくて、小平なので、もっとフラットに見てほしいといつも感じています。ちょっと脱線しましたけれども、とにかく私たちは議員ですので、市民の立場を代表して市の行いをチェックしなければなりません。その議員がそういう市の誤った認識をそのまま受け入れるということは、あり得ないことだなと思います。

また、市から、既に市民から十分意見を聞いていますし、これからも聞きますといった趣旨の答弁もありました。しかし、今回はワークショップすらないです。説明会もコロナ禍の状況で4か月延期されていたものが、まだ一回しか行われていなかったりします。

また、これまで市が協働、協働、協働を進めると言いながら、目立った動きがないということは、私も何度も指摘していますし、ほかの複数の議員も何度も議会で指摘している事実があります。

さらに、今回、鷹の台ひとえん会からも、今この段階で公園のプランが提案されています。つまり、全く別の市民団体が、お互いにつながりがないそうなんですけれども、同時期に同じ意図を持って提案されていると。この事実をもって、一つの側面から見れば、市と市民の間で意思疎通がきちんとできていなかったということを表わしているのではないかと、そういうふうに見ることもできると思います。仮にそういうことがなかったとしても、こういう状況が生じている現実に対しては、市として誠実な対応が必要と考えます。

さらに、今後反対討論される方々の中には、請願が採択されなくても市はちゃんと対応すると言っているからいいですよといった意見があるかもしれません。私も、請願が採択されなくても、趣旨どおりの対応をしてくれたり、新しいことをしてくれることを一方では期待しておりますけれども、一方では、この請願が採択されなければ、高い確率でこのまま何も変わらない、新しいことは何も起こらないままであることを予想しています。

以上、まとめると4点になります。

まず1点目、この請願が採択されても、開発整備をどう進めるかは市の裁量であるため、市は請願の意図を酌みながら、遅延や損失が生じないように開発整備を進めることが可能だということ。

2点目は、二つの全く別の市民団体から同様な趣旨の提案がなされている事実があるということです。つまり、市民との協働や周知、意思疎通といったことが十分に行われていない状況であるという見方もできること。これは、コロナ禍で人が集められなかったことも大きく影響していると考えますが、市はそういった現実に誠実に対応する必要もあると考えます。

3点目として、とにかく市には市民との本当の協働を進めてほしいという思いがあります。別件でありますけれども、触れさせていただくと、旧佐川邸公園については、3月に採択された請願第5号の趣旨のとおりに、ふるさと納税の活用を検討してくださることになりました。忙しい中で、こういう前例のない新たなチャレンジに、大きく一歩を踏み出して取り組んでいただけることには大変感謝しております。これも協働の一つと言えるとは思いますけれども、できればさらに踏み込んでいただいて、例えば理想的な公園の在り方を考える過程においても、ワークショップを市と市民の協働で開催してもらうとか、広報の手伝いをしてもらうなど、また別の側面における協働についてもぜひ検討していただきたかったと考えています。

4点目として、この請願に反対すると、今後いろいろなところで協働を進めてほしいというふうに主張することができなくなってしまうのではないかなと考えています。そうすると、政治家としての一貫性がなくなってしまうように思います。

以上4点の理由から、本請願第6号、鷹の台駅前広場整備について市と市民が協働する場を設けることについてに賛成するものです。

なお、当会派には、別の観点からこの請願に反対する議員もいることを申し述べておきます。

それ以外の会派の討論はこちらをご参照ください

採決

議員名(会派名)⭕️賛成/❌反対
安竹洋平(一人会派の会)⭕️
伊藤央(一人会派の会)
橋本久雄(一人会派の会)⭕️
(政和会)
(公明党)
(フォーラム小平)
(共産党小平市議団)
(生活者ネットワーク)
(まちづくり市民こだいら)⭕️

賛成少数で否決しました。

賛否一覧

賛否一覧はこちらをご覧ください。